
2010.04.16
見かけもよくて使いやすい。こんな手帳、なかなかない。藤巻幸夫さんのほぼ日手帳(2/4)
[ 藤巻 ]
見かけもよくて、使い勝手もいい、って、
なかなかないと思うんですよ。
でもこれは、便利。
自分の書きたいように書ける、
自分のオリジナルで使い切れるというのが、
いちばん気にいってるところですね。
おかげさまで、
手帳人生がまたはじまった、という感じです。
手帳の使いかた、フジマキ流。
[ ーー ]
そうすると、使われているのは、
1日ページが中心でしょうか。
[ 藤巻 ]
そう、1日のページですね。
週末に受け取ったスケジュールのコピーを
まずは写していって、
やっぱりだいたい1カ月くらい先まで
書いてますね。

▲手前が、秘書のかたがスケジュール管理をしているノート。
奥が藤巻さんのほぼ日手帳。
最初、使いはじめのころは
どんなふうに使おうかなと思って、
時間別に細かく書いたりもしていたんですが、
じょじょに、だんだん無視しだして、ですね。
あるときは、線をひいて、
こっちにスケジュール、
こっちはメモにしてみたり。
メモのほうには、たとえば、
だれかが言った、いい言葉を
書いておいたり、気ままな感じで(笑)。

[ ーー ]
では、先にスケジュールを書いてあって、
当日にその日のメモを?
[ 藤巻 ]
そうです、そうです。
あと、日曜日はよく街を歩いてるので
紅茶とか飲みながら、来週のことを考えて、
こう、書いたりしてますね。
ああ、これがあるから
あの本買っておこうかなって考えたり。
[ ーー ]
このナナメの線が引かれているのは
どういった?

[ 藤巻 ]
うん、バツはけっこう書いてますね。
あぁ、きょう終わった、バツ、
京都行くぞ、バツ、みたいな感じで(笑)。
躍動してる感じが好きなんですよ。
[ ーー ]
‥‥つまりそれは、勢い?
[ 藤巻 ]
あははははは。
そう、ルールはないんです。
9割がた意味はないかな。
[ ーー ]
自由奔放な感じで‥‥
[ 藤巻 ]
人生、落書きですから(笑)。
こんな感じで、使いかたはほんとに雑です。
すみません(笑)。
みんなきっと、きれいに書くんでしょうね。
[ ーー ]
ああ、いえいえ、
みなさん、いろんな使いかたをされてます。
几帳面に書いているかたもいらっしゃいますし‥‥
[ 藤巻 ]
生まれかわったら、
そうなってみたいもんです。
[ ーー ]
いえいえ、自由に、
自由に使っていただくのが、
いちばんです。
[ 藤巻 ]
我ながら、すっごい自由ですよ(笑)。
どうもね、きっちり線があるのとか、
嫌なんです。
その線に沿って使わなきゃいけないようなのは。
こうやって使いましょう、みたいに
使いかたが決められてるようなのも、
ぼく、あまのじゃくなんでまったくダメで。
自分のオリジナルで使えるところが、
とってもいいんですよ。
[ ーー ]
ちなみに昔、手帳を使っておられたときは、
どんなタイプの手帳だったんですか?
[ 藤巻 ]
見開きでウィークリーになってるものでした。
ご覧になります? ありますよ。
[ ーー ]
あ、よろしければぜひ!
[ 藤巻 ]
いや、このあいだ家の棚を整理してたら、
たまたま昔の手帳が出てきたんですよ。
伊勢丹サラリーマン時代のやつなんで、
しっかりスケジュール管理に使ってるんですけど、
あらためて見たら、使いかたが
変わってない部分があることに気づきましてね。
これなんですけど。
1997年、13年前ですね。

[ ーー ]
すごい、スケジュールがぎっしりですね。
なんて忙しい。
あ、やっぱり線を引いてる(笑)。
[ 藤巻 ]
そうそう、この頃からやってるんです。
この色分けなんかも、ルールはないんですよ。
この頃は、ブランドの導入をはかって
伊勢丹の4階をつくっているときで、
ものすごく仕事していた時期ですね。
ロンドン、ミラノ、パリコレ行って、
ああ、アントワープにも行ってますね。
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