
2010.03.13
ほぼ日手帳につけた観察日記をきっかけに、虫の本ができました。(2/3)
ご本のタイトルに「虫目」とあって、
「自然のディテイルの美しさ、おもしろさが
発見できる目のこと」
と帯に説明がありますが、
虫に限らず、「虫目」で世界を見ると、
発見がいっぱいありそうですね。
[ 鈴木 ]
そうなんですよ。
そういうたのしみって、都会に住んでいる人でも
多いにあるんじゃないかなと思うんです。
わたしの場合は、10年以上虫を観察してきたら、
なんとなくたまったものがあって、
男子の虫好きとはちょっと違うんだけど、でも
わたしとしては日常でたのしんでいて、
こういうたのしみかたもアリじゃないですか、って(笑)。
2010年はカズンで虫の観察日記。
[ ーー ]
「ほぼ日手帳」のオリジナルに
虫の観察日記をつけはじめて、
「2010年はカズンにしよう」と、
昨年からおっしゃっていましたが、
実際に使ってみて、いかがですか?
[ 鈴木 ]
もっと貼りたいなという気持ちがずっとあって
カズンならもっといっぱい書けると思ったんですね。
冬の間、虫の観察そのものは少しお休みなので
今、どんなふうに使っていこうかなと
試行錯誤しているところなんですが、
何よりカズンのこのカバー、
ほんとに気にいっているんです。
この微妙なメタリック感が、
わたしの虫の好みにドンピシャなんです(笑)。

▲一目惚れした「ゴールデンブラック」
[ ーー ]
ちょっとお試し中のページを見せていただくと‥‥

▲2010年版のカズンと2009年版のオリジナル
[ ーー ]
わぁ、やっぱり貼る量が違いますね!
[ 鈴木 ]
カズンは紙面が大きいので、
いろいろ可能性があるんじゃないかなと思って
試しているところなんです。
虫に関する切り抜きとか、
植物も好きなのでその写真とか、
虫の観察以外のことも
書いたり貼ったりしたいなと。
あと、わたしの虫の観察には
おいしいものも切り離せないんですよ。
[ ーー ]
あ、それは去年の手帳にも貼られてましたね。
虫たちの写真のそばに、おいしそうな甘いものの写真が(笑)。
[ 鈴木 ]
あの、「虫養い」ということば、
ご存じですか?
[ ーー ]
むしやしない?
[ 鈴木 ]
小腹がすいたときにちょっとなにかお腹にいれて、
腹の虫をおさめることを、
「虫養い」というそうなんです。
関西のほうでは、今でも使われているそうなんですけど。
[ ーー ]
ああ、腹の虫!
へええ、虫養いというんですね。
[ 鈴木 ]
去年はおやつの写真も
ページのなかで遠慮しながら貼っていたんですが、
カズンには虫養いのコーナーも作ります。
虫と、おやつと、植物と‥‥。
それでね、カズンは紙面が広いので、
いろいろなことを書いたり貼ったりすると、
ごちゃごちゃしてしまいそうなので、
このハンコを使ってエリアを分けて
使おうと思っているんです。

▲写真のハンコはクモのモチーフ。
ほかにもいろいろあります。

▲内側の大きなポケットには、好きなお菓子の能書きが。
「カズンはとくに懐が深くていいですね。
手帳を開けばここにあるという安心感があります」
[ ーー ]
昨年お話をうかがったときは、
虫の観察日記をつけはじめて2カ月目くらいのころでした。
1日ページがあって、時系列に記録していけるところが
虫の観察日記にぴったりとおっしゃっていましたが
その後も使いつづけてこられて、いかがでしたか?
[ 鈴木 ]
そうですね、ほんとに
この手帳のいいところって、
自分で使っていてあらためて実感することが多いです。
まさに、どこを開いてもパタンと開くところとか。
こうでなければ、写真を貼ったりしようとは
考えなかったと思いますから。
[ ーー ]
なるほど。
[ 鈴木 ]
気持ちよく開けるので、
白いページを前にして、いろいろ思い描けるんです。
ページが「ウェルカム!」って、
迎えてくれる感じがするんですよね。
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