
2009.08.17
「ほぼ日手帳2009 方眼座談会」の模様をお届けいたします。(2/4)

[ 佐藤卓 ]
なるほど。
去年までは大丈夫だったんですね。
[ 渡辺 ]
はい、そうなんです。
1行空けてみるという工夫もしてみたんですが、
そうすると、去年は1ページに収まった量が
入らなくなっちゃうんですよ。
[ ほぼ日 ]
なるほど。
[ 永田 ]
私は、苦労して書き込んでいるというよりも、
殴り書きの率がすごく上がったという感じです。
いままではちょっとしたメモでも
マス目に沿って書いていたんですけど、
今年は殴り書きですね。
あと、漢字を略して書くようになりました。

[ 渡辺 ]
あ、それありますね。
[ 永田 ]
横棒がたくさん入る「昼」みたいな字は
横棒を端折ったりしちゃってます。
[ 渡辺 ]
記号率も高くなったりするんですよ。
あとでわかればいいやっていう気持ちから
アルファベットや数字だけで済ませたりとか。
[ 佐藤 ]
なるほどー。
[ 糸井 ]
いや、生々しい意見ですね(笑)。
[ 小林 ]
私は、昨年までの方眼が、
自分にとってちょうどいい大きさだったので
ビッチリ書きすぎてたんです。
今年は小さくなったことで、
その「マス目の呪縛」みたいなものから開放されて、
かえって伸び伸び書ける気がしたんです。
でも、よくよく考えると
書く量が減ったような気もします。

[ 渡辺 ]
私も減りました。
あの、2009年版から、
すごくキレイなデザインになりましたよね。
変な話なんですが、
こんなにキレイになってしまうと、
キレイすぎて書けなくなっちゃうんです。
[ 佐藤 ]
ああ、それはデザインの大きな課題ですね。
逆にゆるいくらいのほうが
書きやすいんでしょうか?
[ 渡辺 ]
そうですね。
もう少し「抜け」のようなものが
あったほうがうれしいかもしれません。
いままでの「ほぼ日手帳」って
「抜け」があったと思うんですよ。
[ 佐藤 ]
うんうん、ありましたありました。
[ 糸井 ]
「抜け」ねぇ(笑)。
[ 佐藤 ]
これまでのデザインを見直して、
ピントをきっちり合わせたことで、
ちょっとだけ取っつきにくくなったのかなぁ。
その「抜け」というか「ゆるさ」みたいなものは
これからの課題ですよね。

[ 糸井 ]
曖昧な話ですいません。
[ 佐藤 ]
いえいえ(笑)。
●相性のいいペンとは?
[ ほぼ日 ]
文具に詳しい土橋さんは
いまの話を聞いていていかがですか?
[ 土橋 ]
私はまだ「ほぼ日手帳」1年生で、
初めて使っているのですが、
小さいという印象はあまりないですね。
4ミリだった時代のを拝見したときに、
「大きかったな」とは思いました。
ただ、私が知る限りで、
小数点第2位までキッチリ計っている
手帳の方眼というのは初めて見ましたね。

[ 一同 ]
(笑)
[ 糸井 ]
あー、そうか、そうですねぇ。
ほかの手帳のスペック表では
あまり見たことがない。
[ 佐藤 ]
(笑)
[ 土橋 ]
私はマスを2行に渡って書いてるんですが
そうすると3.45+3.45で7ミリなんですね。
それって日本を代表するノート、
コクヨの一般的な「キャンパスノート」の
罫線とほぼ同じ幅なんです。
それがわかると、いつもの字で書ける
安心感みたいなものが生まれました。
[ 糸井 ]
はーー、なるほど。

[ 土橋 ]
あと、文房具としての観点からいうと、
ペンとの相性の問題もあると思います。
いまの方眼の大きさだと、
太めのボールペンはつらいかなと思いますので。
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