糸井重里のコラム
2025-12-22
大画面モニターなかりせば。

・窓のない部屋は、あんまり好きじゃない。やっぱり、部屋には外部とつながるガラス窓がほしい。という流れで言うと、映像のみの情報も、スマホやパソコンでは、どうしてもものたりない。できたら、部屋には大画面のモニターがほしい。これはぼくが昭和の人間だからだろうか。

先週末は、事情があってずっと家にいることになっていた。それに合わせて、ずいぶん前から予定を組んでいた。映画を観るのは決まってた、「ファントム・スレッド」だ。劇場で「ワン・バトル・アフター・アナザー」を観たがこの映画があんまりすごかったので、この監督の作品はぜんぶ見ようと思っていて、あとはこれを含めて2本だけになっていたのだ。ほんとにポール・トーマス・アンダーソンって、「天才」と呼んでいい人だよなぁと思う、呆れる。もう一本は、「ジョン・レノン失われた週末」だ。前から見ようと思ってて先延ばしにしていたものだ。あとで、ジョンのアルバム「ロックンロール」と、ハリー・ニルソンとつくった「プシー・キャッツ」を聴く。2つの映画の間には、ネットフリックスを連続視聴。いわゆる恋愛リアリティーショー「ラヴ上等」だ。いまのところ、7話まで見られるので、それを一気に行く。前のシリーズ「あいの里」は中年の人たちの登場だったが、こんどはいわゆる「元ヤンキー」が舞台に上る。参加メンバーの紹介要素が強い第1話では、全員が全員つっぱりまくっているのだけれど、だんだん知っていくうちに親しくなっていく。同時に、見ている側も、彼らのことを知ることになって、だんだんと人柄に馴れていって、さらに先が見たくなる。

これに加えて「M-1グランプリ」の決勝が日曜日だった。もちろん、見ましたよ、「たくろう」おめでとうですよ。

以上、2日ちょっとでどれだけ大型モニターが活躍したか!壁にかかった大画面じゃなかったら、見なかったと思う。テレビがどうなっても、大画面は永遠なんじゃないかねー。やっぱり昭和の人の感想なのかなぁ、これって。

今日も、「ほぼ日」に来てくれてありがとうございます。年末年始の日々の予行演習をしたような気分。腰が痛いよ。

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