「今」を捉えた羅漢像

眺めるだけで楽しいユルかわ神様「たのかん」を語る
宮田珠己さんのお話に誘われて、東京近郊で会えるユルかわ神様はいないものかと探してみました。
すると、愉快な羅漢像が川崎にあることを知り、と訪ねてみました。
羅漢とは最高位の修行に達した聖者だそうです。

場所は川崎市麻生区の浄慶寺。
江戸初期に創建されたお寺です。
花や緑が美しく、
「あじさい寺」とも呼ばれるそうです。
小田急線の柿生駅から10分足らず。

入り口からびっくりしました。
マスクをして、マスクを縫う羅漢さんがいます。
お次はワクチン羅漢さん。
なんと時事的な!

さらに進むと、こんどはリモートワーク羅漢さん。
折りたたみ携帯を触る羅漢さんもいます。
苔むした携帯羅漢さんを見ていると、この石像を100年、200年先に見る人は、羅漢さんが何を手にしているのか、わかるのかなあと思ってしまいました。

パソコンだって、遠からずウエアラブルになったり、体の一部になったりして、まったく違う形になるでしょう。

そう思うと、
「iPod羅漢」を見る10年後の子供は、イヤフォンからのびる「ひも」は何?
と思うのかもしれません。

今の眼で見ても、未来の眼で見ても、おもしろい羅漢像でした。

2022/08/30 16:55

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