不思議な金魚、解禁!

ほぼ日の學校に今度ご登壇いただく美術作家の深堀隆介さんの個展
『金魚解禁』を見に、日本橋三越本店まで行ってきました。

深堀さんは、金魚を描きつづけて22年。
枡の中を金魚が泳いでいるようにしか見えない『金魚酒』という作品を写真で見たことがあり、いつか実物を見たいと思っていたのですが!

樹脂表面上に塗り重ねて描かれた金魚は、絵のはずなのに立体感も生命感もあって、ひとつひとつ作品を覗き込んでは
「一体今、なにを見ているのか?」
「どう描いてるのか!?」と興奮しきり。

そして今日は圧巻のライブペインティングも。
斉藤尋己さんが奏でるシンセサイザーの音色にのって、まずは、金魚のシルエットの上にいろんなものを描く!描く!

日本橋に浮かぶ屋形船、麒麟、アンモナイト...昨日ツイッターで、金魚のなかに描いてほしいものを聞いて集まった声から選んだそうで、今日のこの場にちなんだものばかりです。
コロナや戦争に揺れる世界が落ち着くことを願って、花火やNO WAR PEACEの文字も。

かつての土地の記憶や今の世界への願いを埋め込んだら、最後にキャンバスに描かれた色を混ぜ合わせ、鱗を描き、目を描き、ヒレを描き、水の中を揺らめく尾を描いて……金魚にいのちを吹き込む現場に立ち会ったひとときでした。

テーマは、架け橋。
五街道の起点だった日本橋にちなみ、そして今の国際情勢を重ね合わせ、色んな場所と物をつなぐイメージで。
テーマカラーの紫は、青と赤のちがう色を混ぜたものであり、黒ではない色を、色んなものを繋ぐという願いを込め選んだそうです。

個展『金魚解禁 日本橋』は8/8(月)まで日本橋三越本店にて。
ライブペインティングの作品も1階のまごころ像前で展示されています。

深堀隆介さんの、ほぼ日の學校の授業は実はまだこれから収録なのですがどうぞたのしみにお待ちください。

(ライブペインティングのアーカイブは日本橋三越 Art Gallery のインスタグラム@mitsukoshigallery にて公開中です。
入魂のライブペインティング、ぜひ御覧ください。2022/08/03追記)

2022/07/27 20:30

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