マネジメント的に節電を(3月19日)

・あちこちで、告げ口ばかりが声高に聞えてきます。その例を、若干ユーモラスに書きはじめたのですが、読んでいる人を愉快にさせないので、消しました。
 ただ、うるさいなぁ、とだけ記しましょう。戦時中のスローガン「パーマネントはやめませう」や、「贅沢は敵だ」は、いまも生きています。ものすごく上手なコピーライターの、ほんとによくできた作品だとも言えるものです。あったかいベッドで眠れる人は、寝たらいいだけです。ビールも飲めるなら飲めばよいではないか。節電は、節電できるところですればいいだけです。

精神的な象徴として、よく、エレベーターを止めることと、電灯を暗くすることがあげられます。まじめにそれをやるなら、会社の仕事として、ダイエットの場合のカロリー計算と同じことを、ちゃんとやるべきです。ものすごくちっぽけな電力の節減をめぐって、「あの人は、被災者のことを考えてないのかしら」なんて言い合うのは、どうかしてます。 たとえば、関西電力の電気を節電しても、どこかで有効に使えるわけじゃないし。使用の少ない夜間電力を使って夜に働くとか、そういうことだってあるわけだから、早寝すればいいってもんじゃないしね。

ドラッカーを野球部の女子マネージャーが読んだら、ベストセラーができたわけですが、せっかく読んだドラッカーなんだから、こういう事態になったときも応用してね、マネジメント的な視点から節電でも支援でも考えてみましょうよ。「寒い避難所に思いをはせて、 そこと同じ寒さで暮らします」なんてところまで、やっている人がいたら、とめますよ、ぼくは。今日も、言います。東京は元気です。元気な東京にいて、出せる力を出したいと思います。

今日も「ほぼ日」に来てくれて、ありがとうございます。「ほぼ日」は、大声を出さずに、いろいろやりたいです。
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