大学時代、部活の大きな大会の前日。 宿泊先の一室、大きめの和室に部員全員集まり、激励会をしていました。 4年生にとっては引退試合。 部屋には非常にシリアスな空気が流れていました。 キャプテンが激励のスピーチをしていたそのとき、遅れて現地入りしてきた同期から到着の連絡が携帯に入りました。 迎えに行こうと立ち上がる私。 場の空気を乱してはいけないので、小声で話しつつ携帯を持ったまま、入口のふすまを開けるとそこには積み上がった布団が。 入口ではなく、押し入れでした。 更に私は何を思ったか、そのまま平然と押入れに入り、ふすまを閉めて、真っ暗な中、布団に囲まれて、 はじめて自分のまつがいに気づきました。 押入れの外は大爆笑、せっかくのシリアスモードが台無しでした。
(あられ)
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