禁煙みたいな。

[清水]
あ、禁煙そうでしたね。
よくしゃべったわたしも。
いまぜんぜんでしょ。

[糸井]
ぜんぜんです。

[清水]
じゃ、すごく健康体ですよね。

[糸井]
そうですっ。

[清水]
「ガッテン」、今週の見ました?

[糸井]
見た。
でも、来週に持ち越しなのよ、結論は。
2週連続の回だったの。

[清水]
わたしも半分までしか見れてなくて。

[糸井]
オレも録画してたのを見ようと思ったら
(志の輔さんの口調で)
「ということで、来週でございぁす」
って(笑)。

[清水]
モノマネしなくていいよ!



[糸井]
ははははは。

[清水]
はははは。
気持ちはうれしいですけど。

[糸井]
清水さんの影響を受けたの。
そういうつもりはなかったんだけど(笑)。

[清水]
(やさしく)いまは説明をしているんだから、モノマネはしなくていいのよ?

[──]
そろそろお席におつきください。



[清水]
はぁーい。

[糸井]
はーい。
おそくなりましたが清水さん、「LIFE2」のエッセイ、
「クリスマス」、ありがとうございました。

[清水]
こちらこそありがとうございました。

[糸井]
で、『バッタもん』だよ。

[清水]
そう、『バッタもん』。
ほめてくださってありがとうございました。

かつてぼくは、「トム・ハンクスにハズレなし」
と言ったのですが、その後、
「どうも当たりじゃないものがある」
となってしまいました。
その後、なにか「ハズレなし」なものはないかと、探していたつもりなのですが、なかなかねぇ、見つけられなかったんですよ。
でね、トム・ハンクスという外国の俳優の次に言うのはちょっと場違いかもしれないのですが、
「清水ミチコにハズレなし」というのは、どうだろう。
ぼくはたぶん、けっこう昔から、静かに緩やかに穏やかに軽やかに、清水ミチコを鑑賞してきた人間だと思うのですが、ライブでも、CDでも、ハズレがなかった!
いま、見本版で新作『バッタもん』を聴いてるのですが、
「また当たりだよ!」なんです。
モノマネです。声のモノマネであり、こころのモノマネであり、状況のモノマネです。
これ、技術が高いってことが重要なんです。高いんです!
そして、悪意ね。
悪意というよりカタカナで書きたいような「アクイ」が、出汁になってアクとコクを引き出しています。
あと、演目の「振り幅」が、豊かなまでに大きい。
それに合わせて、アイディアの分量がまたたっぷり‥‥。
これまでも何枚もCD出してきているけれど、またまた向上しているんだよなぁ。
ほめ過ぎじゃないの、ただのホントなの。
断言します、「清水ミチコにハズレなし」。
冗談に聞えちゃうかなぁ、もし冗談に聞えちゃうとしたらぼくじゃなくて、本人の人徳のせいだと思いますよ。
(2009年12月9日の「今日のダーリン」より)


[飯島]
はい、どうぞ。
ホタテとイカとセロリのサラダです。



[糸井]
おおおおお。
まず、食いましょうかね。

[清水]
そうしましょう、そうしましょう。
うわぁー、すごくおいしそう。
いただきます!
あっ、しょうが、おいしい!

[──]
しょうがも入っているんですね。

[糸井]
うん。

[清水]
そうとう入ってますよね。

[飯島]
はい、大さじ2はいぐらい入ってます。

[糸井]
温かいお刺身みたいな感じもある。

[清水]
うんうん、ほんとだ。
イカにそんなに火が通ってないって感じなんですね。

[飯島]
そうですね。

[糸井]
(じっくり噛みしめて)
‥‥おいしい。



[清水]
おいしい、ほんとにおいしい。
セロリがいい香り。
茹でたんですか、これは。



[飯島]
ピーナツオイルと塩を入れたお湯で、さっとだけ、ほんのり、湯がきました。

[糸井]
あ、オレ、ホタテ取ってないや。
取るね。清水さん、ホタテ食べた?
イカに気を取られなかった?

[清水]
大丈夫です。

[飯島]
ご飯も炊けてるので、もしよかったら。

[清水]
あ、そうですか、すみません。
‥‥いそうろう(笑)?
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