こんにちは、恋歌くちずさみ委員会のスガノです。

書籍とCDがそろってできあがり、
あとは発売の11月14日を待つのみとなりました。

振り返ればこれまでいろんなことがありました。

連載コンテンツがはじまる前、会議室にこもっては
つらつらと「なつかしソング」を歌いあげ、
風貌とはアンバランスな恋バナに花を咲かせ、
ときに中座して涙することをかばい合う団体は
得体も知れぬ不気味さがありました。

▲職場で歌ってしまい気味悪がられる委員。

連載がはじまる前、我々が「どうしても」と
わがままを言わせていただいたことがありました。
それは、みつはしちかこさんの
『小さな恋のものがたり』のチッチとサリーの絵を
ページに入れたいという願いでした。

このページのいちばん上にもいますね、
チッチとサリー。

『小さな恋のものがたり』の出版元である
学研さんのご協力と
みつはし先生のご快諾があって、
連載前の、得体の知れない、
熱さだけがウリの不気味団体の
願いが聞き入れられることになりました。
そして連載がスタート、投稿募集がはじまりました。

波に乗る我々。

数ヶ月後。

ヤマハミュージックコミュニケーションズさんから
お声がけをいただき、なみなみならぬ努力で
(くわしくは改めてお伝えしますね)
コンピレーションCD化が決まりました。
あわせて、委員たちの枯れぬ情熱によって
書籍化が決まっていきました。
振り返れば、投稿者のみなさまも含め、
「恋歌好き」「恋バナ好き」「涙もろい」の
三拍子揃った共通項を持った
人の輪が
どんどん広がっていった
ような気がするの。
まるでみんなお友だちのよう‥‥

あれ?
わたし、チッチみたいになってきちゃった。

身長150cmだし。

つづけます。

ある日のこと。
そんなふうに親近感たっぷりになってしまっていた
学研の担当さんから
「こんなんありますけど~」
とお知らせがまいりました。

これは‥‥

これは!!!

いつの時代の
チッチとサリー?!?!


「ずっと倉庫に眠っていたキーホルダーです。
 引越しのときに出てきて驚いて‥‥
 よろしければこれを『恋歌くちずさみ委員会』で
 役立てていただくとうれしいです」

と、学研の担当さんはおっしゃいます。

わあ。いいんですか。
もうそれは、「ほぼ日」で
プレゼントにさせていただきます!!

てなことで、ものすごくレアなこれらを
本とCDをセットでお買い上げのみなさまへ、
抽選のプレゼントにすることにしたんですけども‥‥

▲これを、購入特典に。

でもほら、チッチとサリーでしょ?
やっぱりふたりはペアでないとね‥‥。
たくさんの方にあてたいけれど、
ふたりを離しちゃダメダメよ。
(むかし、『小さな恋のものがたり』で
 サリーが別の女の人と
 なかよくなってしまうかも‥‥という展開があって、
 そのときは「はやくもとに戻してあげて~」と、
 ファンの方からたくさんのお手紙が
 みつはし先生のお手もとに届いたそうですよ)

というわけで、ふたつセットにしてふくろづめにしました。

▲職場の片隅でせっせと。
▲チッチかわいいね。

できたセットはわずか28個。
内職仕事もあっという間に終わってしまいました。

年代もののキーホルダーですので、
できばえにばらつきがあります。
でも、そこは、味。
金具部分は、いまでは見かけることのない、
閉じるときに指の皮をはさんでしまう、あのタイプです。

▲いいなぁ、ふたり。

はあぁ。
28個か。うーん。

みなさん。
雑誌「なかよし」で育った我々が
大好きな言葉をご存知ですか?
それは「巻頭カラー」。
今月は『キャンディ・キャンディ』がカラーだ、
見開きの表紙だ、丘の上の王子様だ、と
小躍りしたものです。

そしてそれよりもっと好きな言葉は‥‥そうです、
「全員プレゼント」。略して全プレ。

「そうだ!本とCDを
 ほぼ日ストアで、セットで買ってくれた人には
 全プレしようじゃん?」

ということになりまして、
委員みんなで頭をひねりました。

▲ひねりました。

いや、ひねらずとも自然に出てきました。

プレゼントは「木綿のハンカチーフ」で決まりでしょう。

委員の山下さんが大好きな、
太田裕美さんの『木綿のハンカチーフ』。
歌詞を4番まで聴いたことがありますか?
山下さんは最後まで歌うことができません。
声がぶるぶる震えてしまうからです。

▲委員の山下。

ついにはそれは、わたしたちにも
伝染することになりました。
あの太田裕美さんのあまくあかるい声にあわせて
「ハンカチーフください」と歌えば、
まるで秋の青空に吸い込まれていくよう。
胸がキューーーーンとなってしまいます。

あの故郷に残った女の子が欲しかった
ハンカチーフをつくろう!
それを、セットで買ってくれた人たち
全員にプレゼントしよう!

そう考えた委員4人は、
それはそれは素朴な、
生成り色したレトロハンカチデザインを考え、
デザイナーの廣瀬にたくしました。

できあがったのはこれです。

▲木綿のハンカチーフ。

なんじゃ、これは!
ぜんぜん素朴さがないじゃん。
あのダサ感はどこに?!
全員「ガー!」と吠えました。

しかし、この直後、
われわれ委員の頭が
腐り切っていたことがわかりました。

バッチリ恋歌世代であるデザイナー廣瀬は、
このように考えたわけです。

▲デザイナーの廣瀬。

「都会に出た彼が彼女に贈るのは
 このような都会っぽいハンカチーフにちがいない。
 故郷にいる彼女の心境に思い至らず、
 自分のアーバンライフを滲み出させる、
 このハンカチを、きっと贈ったろう。
 しかも君らの考えた素朴路線は
 『全員プレゼント』をされた人たちが
 使いやすいものになっていない。
 ていうか、せっかく作るなら、
 もらってうれしい、いいものにしなさいや~!」

がいーん。

ね? すばらしいデザイナーが事務所にいたものです。

このハンカチが、
書籍『恋歌、くちずさみながら。』と
CD『恋歌くちずさみ委員会』を
ほぼ日ストアでセットで買ったみなさまに
全プレとしてついてくるわけです。
※(もれなく木綿のハンカチーフ付)と書いてある
 セットですからね、販売ページで見つけてね!
限定500セットですので、
ご希望の方はお早めにお申込みください。

そして。
コーラのふたを集めてヨーヨーをゲット、
ヨーヨーが得意な赤いブレザーを着用した西洋の方が
近所の酒屋さんの店頭で
『犬の散歩』などの技を披露するのを
大人にまじってぴょんぴょんジャンプしながら見た
我々の世代が好きな言葉をご存知ですか?

ダブルプレゼント。

「さらに! 抽選で!」

というやつです。
さきほどの「キーホルダー28個」とあわせて考えれば、
トリプルプレゼントですね。

それも、ご用意してあります。
こちらは、
ヤマハミュージックコミュニケーションズさんの企画です。

書籍『恋歌、くちずさみながら。』のオビと
CD『恋歌くちずさみ委員会』に入っている
カードに、応募券がついています。

▲ハガキで応募です。

それらふたつを切り取って、
ハガキに貼って送ると
抽選で、こちらが当たるかも。

▲トリプルプレゼント。

チッチとサリーです!
すてき。これでソーダを飲みたい。

ハンカチからはじめて
3つぜんぶ、あててくださいねー。

それでは、11月14日の販売をおたのしみに‥‥!!

2012-11-08-THU

 
前へ 最新のページへ 次へ
感想をおくる ツイートする ほぼ日ホームへ
(C) HOBO NIKKAN ITOI SHINBUN