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 『初恋』
 村下孝蔵

 
1983年(昭和58年)

女子の頑張りが
男の子の憧れになるんだ
(キムコ)

放課後の校庭を 走る君がいた
遠くで僕はいつでも君を探してた


わたしは勉強もできたけど、
どちらかといえば運動が好きで、
小学校中学校を通じて、
マラソン大会も必ず3位以内入賞だったり。

でも、当時、読んでいた少女マンガは
スポーツができる男の子に憧れる
ちょっと愚図な美少女。
もちろん、自分が美少女ではないことは
わかっていたけれど、
それでも、転校が多くて、
それに負けないようにがんばって
水泳で努力していた自分を
わかって欲しかったわたし。

そんな、不器量だけど
でも自分の持っているカードで、
勉強と運動をがんばっていた中学生女子の私が
この曲を聴いたとき、
「え? 男の子が校庭を見つめるの?
 走っている女の子を探して?」
歌詞の聴き間違いかと聴きなおそうとしたけど、
レコードを買うまでクエスチョンマークが
消えなかったのを覚えています。

で、その後いろいろあって
高校2年生で中学生のときの同級生と
お付き合いが始まりました。
彼は、美大志望でした。
私の実家は父のアルコール依存の関係で
私が、母の精神状態を支えていたため、
大好きな彼とは8年の恋愛のあと
苦しい苦しい別れがありました。

でもその彼のおかげで、
もし、わたしが結婚したら
私の収入で生活を支えると決めていたので
私は絶対に仕事をやめない、
と決め、今に至ります。

結果、今の夫がサラリーマンを辞めて
独立したいと言ったときも
「わたしは大丈夫。あなたが好きなようにして」
と言えたし、
最近始まった私の実家の父の介護の費用も
私の収入があることから援助を言い出せたし、
夫と微妙に意見が合わなかった
息子の中学受験も費用が出せたし‥‥。

いろんな場面を「支えた」と思えた時、
私の頭の中ではこの『初恋』が流れていました。
「女子の頑張りが男の子の憧れになるんだ」
そのことを教えてもらったこの曲は
今もわたしの心の支えです。
思春期の頃の曲は
自分への応援歌なのかもしれませんね。

(キムコ)

いつもとはちょっと違った
雰囲気の投稿ですね。
でも、やっぱりこれも、こういう恋の思い出。

たしかに、「放課後の校庭を走る君」を
男の子が教室から見つめているのは、
当時のステレオタイプな恋愛観からは
ずいぶん外れていますよね。
いまだと、逆に、教室にいる優しい男の子が
主役になることのほうが一般的かも?

しかし、思うに、1983年当時、
ステレオタイプの恋愛とは
ぜんぜん違う「放課後の風景」を
なぜあの歌のなかに
描くことができたのかというと、
それはやっぱり、村下孝蔵さんが、
「放課後の校庭を走る君」を
見つめた経験が
あるからじゃないかなあと思います。

そして、個人的なことを
勝手につけ加えると、
運動神経のいい女の子って
かっこいいなあと思ってたなー。
あ、いまも思ってるわ。

運動神経抜群な同級生男子には
ジェラスを通り越してあきらめが入ってたけど
(ぼくの同学年は、Jリーグ第一世代で、
 静岡で育ったぼくの同級生たちは
 何人か、プロになりました)、
運動神経抜群の同級生女子には
すなおに「かっこいいなー」と思えたのでした。
じゃあ「放課後の校庭を走る君」を
見つめていたかというとそういうこともなく、
ぼくのぼんくらな青春は過ぎていきました。

『初恋』は、何度聴いても
せつなさがよみがえる曲ですね。
村下さん、いま存命だったら
どんな曲を書いていたんだろうな。

スポーツもそうですけれど、仕事でも家事でも、
お気に入りの異性が頑張っている様子というのは
様々なケースで自分の応援になります。
「自分もしっかりしないと」って。ね。

「事情」というものが理由になって、
好きな人とお別れしなければならないということは、
それはそれは悲しいことだと思います。
(キムコ)さん、すごい。強い。
でも、そんなに強くなったのは、
悲しい出来事があったからなんですよね‥‥。
(キムコ)さん、これからもくたびれすぎないように
頑張ってくださいね。

ぼくの応援歌はなんだろう‥‥
うーーん‥‥あ、そうそう、『君が僕を知ってる』!!

グランドの端の
テニス部の先輩を電柱の陰から見つめるのが
少女漫画のお決まりのパターンだったけども、
そうよね、そういうのは男女関係なく
「わー、がんばってるなー、かっこいいな」って
思いますもんね。

がんばってる姿に憧れてくれるなんて
ちょっと照れくさいですが、
恋人がそんな自分を自慢に思ってくれるのは
すごくうれしいです。

それにしても、いろんなところで
いろんな人を支えてきた(キムコ)さん、
同性だけど、私もその度量に憧れます。
『初恋』が応援歌となって支えてくれたんですね。
私の応援歌は『多摩蘭坂』と『リンダリンダ』です。
すてきな投稿をありがとうございました。

ではまた、土曜日に。
もう梅雨はあけるのかな?

2014-07-16-WED

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