いつもくちびるに、季節の風とラブソングを。
こんにちは、恋歌くちずさみ委員会です。

あまずっぱい企画は、とっても好評!
たーくさんの、おたよりがとどいています。
みなさんの、
たいせつなたいせつな思い出の「恋歌」、
どんどん紹介していきますね。
なのでどしどし、おたより(メール)くださーい!

年を経て大人になり、
異国の地で結婚をすることに。
(投稿者・G)

『異邦人』
 歌/久保田早紀

 1977年(昭和52年)

My恋歌ポイント

 あなたにとって私 ただの通りすがり
 ちょっと振り向いてみただけの異邦人

この異国情緒あふれる歌に
魅せられていた子どもの頃。

まだ行ったこともない中近東の景色が
鮮やかにイメージできて不思議でした。

年を経て大人になり、異国の地で結婚をして
夫となった人が昔
中近東で過ごした年月を思い、
そのときに撮った、
壁にかかっている写真を見ながら
この歌を思い出して、
私は異邦人になったのだなと
しみじみと思ったのでした。

あけましておめでとうございます、
恋歌くちずさみ委員会です。
本年も、かわることなく
どんどんくちずさんでまいりますよー。
どうぞよろしくお願いいたします。

で、新年最初のくちずさみは
『異邦人』です。
子どもの頃、久保田早紀さんの演奏で
なぜか鮮やかにイメージできていた風景が
未来の壁の額にやってきたのですね。
この、ときを超えて追いかけてくるイメージは
『異邦人』のビュンビュンした前奏に
なんだかぴったりな気がするのです。
どんな前奏だったかというと‥‥

♪ジャーンジャーンジャン
 ジャカジャカジャッチャ
 ジャッチャジャン
 ジャーンジャーンジャン
 ジャカジャカジャッチャ
 ジャッチャジャン
 ちゃらちゃ〜
 にゃかにゃかちゃらちゃ〜
 ちゃらちゃ〜
 にゃかにゃかちゃらちゃ〜
 っちゃちゃぁら〜
 つちゃーつっちゃー
 つっちゃーつっちゃー
 つちゃーつっちゃー
 つっちゃーつっちゃー
 つちゃーつっちゃー
 つっちゃーつっちゃー
 ん、ちゃっちゃっちゃっちゃっ!

日本中の40代全員で
「♪こどぉもたぁちが〜〜〜」
 
というわけで、くちずさみ世代が
くちずさみたくてくちずさみたくて
しょうがなかったこの歌、
『異邦人』が満を持して登場です。
あけまして、おめでとうございます。

いやー、名曲、名曲。
しかも投稿内容もばっちり『異邦人』。
私事で恐縮ですが、
先日、テレビより流れたこの歌に合わせ、
私と妻が、微塵もよどむことなく
この歌を完全にくちずさみきったところ、
子どもたちがぽかーんとして
「なんの歌? なんで知ってるの?」と。
それはね、パパとママが
くちずさみ世代だからだよ。

我々の世代にとって、
『異邦人』といえば
カミュさんよりも久保田早紀さんです。

お正月に、『異邦人』。
いいなぁ、いいなぁ、
すごくぴったりな気がするなぁ、
なんでこんなにお正月っぽいんだろう?
と思って調べてみたら‥‥。
『異邦人』は、「ザ・ベストテン」で、
1979年の12月27日から
1980年1月17日 まで、
1位に輝いていた曲だったのでしたー。
なーるほどなー。
32年前、大ヒットしたこの曲は、
主に年末年始のTVから流れていたわけです。

(G)さんの投稿。
コンパクトな中に、
時の流れと情景がくっきりと描かれて、
とてもすてきです。
壁にかかっている中近東での写真を見つつ
この曲を思い出す自分が、異邦人に‥‥。
きれいな入れ子細工のよう。

あけましておめでとうございます!
パリ経由でビルバオに
到着(しているはず)の武井です。
旅をすると、(G)さんのように、
意外なところに日本のひとが、
なにかの縁で、運命で、
住んでいたりするのに
お目にかかることがあります。
そんなときじわーんと
勝手に感慨にむせんでしまう私です。
いろんな人生があるんだよなあって。

でね、この「異邦人」って曲ね、
無国籍な情緒感がたまらなかったですよね。
ふるくは江利チエミさんの「ウスクダラ」が
ありますけど(わっかるかなあ)、
日本歌謡史にほんのり彩りを添えてきた
無国籍ムードのヒット曲の歴史。
「飛んでイスタンブール」も
「魅せられて」も、そういう感じ?

そうそう、「異邦人」って、
さだまさしにも同名異曲があるの知ってる?
「エトランゼ」って読むんだよ。

さああしたも更新があるよー!

2012-01-01-SUN

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