いつもくちびるに、季節の風とラブソングを。
こんにちは、恋歌くちずさみ委員会です。

あまずっぱい企画は、とっても好評!
たーくさんの、おたよりがとどいています。
みなさんの、
たいせつなたいせつな思い出の「恋歌」、
どんどん紹介していきますね。
なのでどしどし、おたより(メール)くださーい!

ボーイフレンドの下宿を出る時、
この曲のイントロが流れはじめ‥‥。
(投稿者・しましま)

『また逢う日まで』
 歌/尾崎紀世彦
 
1971年(昭和46年)

My恋歌ポイント

 ふたりでドアをしめて
 ふたりで名前消して

当時小1だった私は、もちろん
この歌詞の意味などわかりませんでしたが、
どうやら大人には、
何も言わずに別れなければならない時、
というのがあるらしい‥‥とか、
「名前消して」って、何だろう?
と、謎だらけのまま、
元気よく、くちずさんでおりました。

そして時は流れ、大学時代、
半同棲のような状態だった、
ボーイフレンドの下宿を出てゆく時、
頭の中には、この曲のイントロ、
「♪チャッチャチャラ〜チャチャッ、ドン」
が、流れはじめました。
消すべき名前は書かれていませんでしたし、
「ふたり」ではなく「ひとり」で、ですが、
あの洗濯機の横の、
ドアをしめた日が、懐かしいです。
この曲のテンポ良い明るいメロディーと、
尾崎紀世彦さんの力強い歌声が
鳴り響いていたので、別れの哀しさよりも、
なんとも清々しい気持ちでした。

また、この曲を聴くと、
この曲がレコード大賞と
歌謡大賞をダブル受賞した頃の、
歳末で活気あふれる、
昭和の商店街風景などが思い出されて、
それもナカナカ感慨深いです。

♪チャッチャチャラ〜チャチャッ、ドン!

いやー、この投稿、好きだわー。
小学校のとき、意味不明だった曲が、
まさにそのタイミングで流れ、
意味と体験がリンクして溶けて行く。

「洗濯機の横のドア」
っていう描写がまた、
じつに大学時代の半同棲っぽくて
いいんだよなぁ。

最後にこの曲が流れると、
どんなに悲しい恋愛映画も
後味のよいエンディングになりそう。

♪チャッチャチャラ〜チャチャッ、ドン!

わははははは、
なんで、思い出したんスかー!
なんで、イントロが。
わはははははははは。

時を超えた鮮やかなよみがえり、
それが名曲なのでしょう。
阿久悠、筒美京平の
最強コンビ。
そして、尾崎紀世彦さんの
すごい歌唱力も。
強いに決まってる、この歌!

♪チャッチャチャラ〜チャチャッ、ドン!

ねー、すばらしい投稿。
「半同棲した下宿の
 洗濯機の横のドアを、しめる。」
もう、ほんとに、景色が目にうかびます。
その洗濯機は、二槽式ですね?

そして、
尾崎紀世彦さんの歌唱力と
同じくらいに強いのは、
この、もみあげではないでしょうか。
今一度、ジャケットをご覧ください。
強い。
これは強い。
昭和の男は、かっこいいぞ!

♪チャッチャチャラ〜チャチャッ、ドン!

もみあげもすごいんだけど
髪形もすごいよね。
まるで、まんがみたいですが、
ほんとうなのですよ。昭和。
たしかニックネームは「キーヨ」じゃなかったか。
水前寺清子は「チータ」です。

それより(しましま)さん!
「この曲がレコード大賞と
 歌謡大賞をダブル受賞した頃の、
 歳末で活気あふれる、
 昭和の商店街風景などが思い出されて」って。
わかる、わかる、わかる!
1971年、昭和46年、
よっちゃん(俺)5歳。
静岡の七間町商店街も
クリスマスの飾り付けで
にぎやかでしたよー。
ま、正確に覚えてるわけじゃないけど
ムードでね。
サンタさんのプレゼントはたしか
「カラー紙ねんど」でしたよ。
ああ、いいな、昭和のクリスマス。
もいちどちょっとだけ味わいたい。

2011-08-27-SAT
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