いつもくちびるに、季節の風とラブソングを。
こんにちは、恋歌くちずさみ委員会です。

あまずっぱい企画は、とっても好評!
たーくさんの、おたよりがとどいています。
みなさんの、
たいせつなたいせつな思い出の「恋歌」、
どんどん紹介していきますね。
なのでどしどし、おたより(メール)くださーい!

長い人生、後にも先にも
あんな情熱で恋をしたことはないです。
(投稿者・はるしおん)

『あんたのバラード』
 歌/世良公則&ツイスト
 
1977年(昭和52年)

My恋歌ポイント

 あんたにあげた愛の日々を
 今さら返せとは言わないわ

私は既にアラフォーですが、失礼してお邪魔致します。

恋歌くちずさみ委員会がスタートした時、
真っ先にこの歌が脳裏を駆け巡りました。

18歳の時、盲目的に好きになった人がいました。
長い人生、後にも先にも
あんな情熱で恋をしたことはないです。
(今の旦那様ごめんなさい。笑)

その彼は7歳年上で、
私は未だデザインを学ぶ学生でした。
彼は私のアパートに転がりこんできて、
しかし年齢のギャップはいたる所で露呈し、
好きだけどしんどかったです。
ボロボロになった自分のために別れようと決心し、
5年間の交際にピリオドを打ちました。

付き合ってる間リフレインのように
この歌をくちずさみました。

その2年後、某所で奇しくも彼と遭遇し、
結婚することを伝えると彼は、
「俺の青春は終わったな」とつぶやきました。
「私の青春の日々を返せ」って、
ずっと思ってきたんですが、
彼もまた青春だったんですね。

今でもこの歌を聴くたびに胸が痛くなります。

♪あんたにぃ!

‥‥って、今くちずさもうとしたんですが、
これ、むずかしいね、くちずさむのが。
なんというか、その、
「くちずさみ」っていうのは、
気軽に軽やかにちいさめの声で、
ちょいと歌うイメージじゃないですか?

♪あんたにぃっ!

これはもう、くちずさみの領域外っていうか。
腹のそこから声を出すでしょう。
くちずさみじゃなくて熱唱ですよ。
会社じゃ無理です。
あ、でも、ちいさい声で歌えばいいのか‥‥。

♪あんたにー

‥‥なんか違う。
小声の「あんたのバラード」なんか、
「あんたのバラード」じゃない。
っていう勝手な思い込みがあるようです。
当時の世良さんの歌唱法があまりに印象的で。

(はるしおん)さんは
どんな感じでくちずさんでいたんだろう?

♪あんたにぃ!
 ぅわぁぁげぇぇへぇえおたぁぁああ
 うわぃのぉへびぃぅおおおおお
♪っいまさら!
 くわぁぁへぇすぅへぇえとわあああ
 ぃひぃわぁぬぁいわああああ 

いや、やっぱ、無理だわ。
この歌はくちずさめない。

7歳差って、トシとると、
たいしたことないんだけどねー。
某友人同世代女子に
「むかしつきあってたのが12歳上、
 その次の彼は12歳下」
ってのがいました。
ところで「これで青春は終わり」って瞬間、
感じたことないんだけど、
みんなはあるのかな?

青春の日々を、と
お互いに思えるということは
かけがえのないものを
捧げあったおふたりだったんでしょうね。

ちなみに、青春については
「気がつくとそうじゃなかった」派です。
終わりもはじまりも気づきませんでした。
いつのまにか子ども時代が終わってて
気がつくと青春みたいな雰囲気もなくて
若者ということでもなくなっていました。
このぶんじゃ、
ふと気づけば中年じゃなくなってる、
んだろうなぁ‥‥。

2011-08-16-TUE
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