Ｍｙ恋歌ポイント

　ことばがもどかしくて　うまくいえないけれど
　君のことばかり　気になる

　好きな人はいるの？　こたえたくないなら
　きこえない　ふりをすればいい

　君を抱いていいの？　好きになってもいいの？

19歳の頃、
アルバイトしていたファミレスのお向かいの店の、
２つ年上のお兄さんに片思いしてました。
男の人をあんなに好きになったのは
生涯初めてでしたが、
告白なんて絶対、できなかった。

「こんなふうに言われたら死んでもいい！」
と思い、悲しい歌じゃないのに
聴くたびにいちいち涙ぐんでました。

本日49歳の誕生日を迎え、
とんだすれっからしに育ったもんだと嘆きつつ、
今でもこの歌を聴くとあの時の
胸の苦しさが甦ってしまう自分を
「まだ大丈夫かも？」と思ったりもするのです。

恋歌ポイントが長い（笑）。
いや、でもわかりますよそのきもち。
ポイントを絞れないんですよねー。
どこを聴いてもキュンキュンしてしまう。
それが「恋歌」だと思います。

「男の人をあんなに好きになったのは
　生涯初めてでした」
きっぱりとそう言える、
その思い出が、うらやましいです。

男側からすると、なんだか、
ふしぎな歌詞だなあって
ずっと思ってたんですけど、
なるほど、こう聞くんですね！
片恋の相手から
「こんなふうに言われたら死んでもいい！」
って。その解釈。なるほど！
すごーく、すっきりしました！
エイプリルさん誕生日おめでとうございます。

「♪きみを抱いていいのー
　好きになってもいいのー」

魔法のフレーズですよね、いわゆる。
共感できそうななにかが
はっきりと感じられて、
意味を具体的に求めようとすると
ぐるぐると逃げていくという。

ユニコーンの
「♪君は僕を忘れるから
　そうすればもうすぐに
　君に会いに行ける」とかも
同じ種類の魔法がかかってると思う。

「抱きしめて」と「抱いて」の間に
そんなに大きな隔たりがあることに、
当時中学生の私は
気づきもしませんでした。