古墳時代の部屋を見終わって隣にいくと、
大きな部屋がありました。
ガラスケースには、太い木が入っていたりしています。

【おしらせ】
「ひとり古墳部」は7/31(水)~8/6(火)で
大阪に出張します。
「生活のたのしみ展」も開催されたことがある
阪急うめだ本店の10階ですよ。




 
この部屋は?
あら! 縄文コーナーです。
富山県には縄文遺跡も
こんなにあるようです。

赤印、富山湾から
すこし内陸に並んでいるのは
縄文海進があったからでしょうか?

緑印は、小矢部市の縄文遺跡。
山と平野の境目あたりにあるようです。

ああー。
写真がぼんやりしてしまい、ごめんなさい!
きっと、カバンの中のミミケンが揺れたんです。

ミミケンのせいじゃない‥‥。
 

スソさん、それはミミケンのせいじゃない。
ミミケンは自力ではうごけないのだから‥‥。
あ、申し遅れました。
私、ミミケンこと
ミミズク土偶の健太郎ともうしまして、
スソさんのカバンの中から
解説めいたことを叫ぶ土くれです。
よろしくどうぞ。







 
水のおかげで
中でも桜町遺跡は、地下水が豊富で
木材や編み物、
漆器などが腐らないで残っていて
よい状態で出てきたそうなんです。

例えばこれは4000年前の木の柱。
高床式の建物の柱なんだと。
普通だと高床式であれば弥生時代に
造られたと考えられているのに
もっと前の縄文時代に造られていたと
証明されたそうです!

環状木柱列
(つまりはウッドサークル)の跡もあって
大がかりな祭祀を行なっていた?
のかもしれません。

桜町遺跡とは。
 

ミミケンは、
真面目に解説することもあります。
桜町遺跡は石川県へのバイパス道路建設時に、
小さな谷の中から発見されました。
約12000年前の草創期から約2300年前の晩期までの
縄文時代全期間の遺跡なんですよ。
それにしても、縄文時代ってすごい長いですよね。
ちなみに、ミミケンは 
縄文時代後期後半から晩期前半の生まれと
推定されています。
まあ‥‥ざっと2500歳くらい?
そうすると、
デーモン閣下ってすごい年齢ですね。
もう、10万還暦くらいかしら。









 
土器だ!
中期末から晩期にかけての土器が
多く出ています。

石川の土器と共通しているようだし、
三叉文(さんさもん)と呼ばれる
三角形や三つ又の模様は、
東北の影響をうけている模様なんだとか。

中津式土器という
関西や瀬戸内地方の土器もあって、
ムラの交流の広さが感じられます。


土器に感じる親しみ。
 

ミミケンも土ですからね。
感じて当然ですよね。
土器に親しみ。







 
赤い
おおー漆の器。
土の中から出た瞬間はとっても赤い!

鉢のかけらは
イヌガヤの木を石の道具で薄くくり抜いて
漆を塗って、片口の器を造ったものだそう。
酒でも入れて注いだのだろうか?

櫛も!
歯の部分がなくなっているけど
赤色が鮮やかだし、飾り模様もステキです。

縄文のお酒
 

漆のうつわで、
縄文のお酒を飲むっていいですね。
宴会では、やっぱり縄文のおとうさんたちも
よっぱらって芸を披露していたのでしょうかね。
ミミケンはものすごい音痴なので
歌を歌う芸といえば芸なんですが
そういうものを持っています。







 
祭祀に使った?
壊れたか、壊された土偶たち。
右下の顔はちょっと目が悲しそうー

石棒や石刀。

石刀は石川県野々市市御経塚遺跡からも
同じようなものが出ているそうです。



石棒や石刀とは。
 

まず、石棒は、縄文時代中期以降に
祭祀目的で製作・使用されたとされる
石器です。
でっかいものから小さいものまで
いろいろあります。
石刀は、棒状なんですが、
身部が刀のようになっているものですよ。



 
装飾品
勾玉や小玉。
小さいものばかりだけどかわいいな~。

装飾品。
 

かわいくしようとしてつくるものは
みなかわいい。
勾玉という音も文字もかわいいと
ミミケンは思っています。









 
他にも
イノシシの下あご、ひようたん、かご?

なんと
結び目のある縄まで出ています!

まるで、ちょっと前までそこにいて
ギュっとやったようなきれいなもので
古びた感じがしません。




 
だれ??
なにかトウトツな感じのイラストが。
あたまの渦巻きは縄文人?

はて、耳たぶ?
いえいえ
これは、約4000年前のコゴミだそうです。

出てきた時は、色鮮やかで瑞々しくて
とても何千年も眠っていたものとは
思えなかったそうです。

フレッシュなコゴミ!

比較するのも変だけど
水分多めの土の中は
(酸性雨に負けない条件があるのだろうけれど)
うちの冷蔵庫の野菜室なんかより
数千倍数万倍も
保存力がすごいんだってことなんですね~。

中国で‥‥。
 

ミミケンは、NHKをみていたときに、
中国のお墓を発掘していたら、
とても条件がよくて、
女性がまるで寝ているかのごとくに
美しく石棺によこたわっていた、
というような話を観たことがあります。
たまになにかの偶然で
そのようなことが起こるのですね。



 
こんな風に
川の水を木材でせき止めて
ドングリやトチの実をさらしたり、
アクを抜いたり、
貯蔵したりしている
縄文人の様子がわかります。



次回は!
 

さて、次回はスソさんが
外にでて、実際の古墳をレポートです。
おたのしみに〜!


2019-06-25-TUE
 
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