眉丈山(びじょうざん)の頂上にいます。
雨宮1号墳と17号墳を見終わり、
尾根の逆側に向かいました。








 
なだらかな小山
2号墳は前方後円墳です。

前方部の下に着きました。

見上げるとゆるやかに3段ありますが
古墳の墳丘とされるのは、
葺石が敷かれていた上の2段だそうです。

全長65.5m、後円部直径42m、
後円部の高さ7mです。

前回は1号墳を
見学しました。
 

スソさんは、引き続き中能登町にある
「雨の宮古墳群」にいるのでございます。
眉丈山の山頂に古墳群があり、
前回は、そのうちの1号墳を見学しました。

ああっと、申し遅れました。
わたくし、
スソさんのかばんの中におります
ミミズク土偶の健太郎、
通称を「ミミケン」ともうします。
「ひとり古墳部」とは申しますが、
土偶がついてきている、ということです。
「ひとり古墳部with土偶」、
これが真実でございますね。
ミミケン、微妙にくだらないことを申し上げすぎ、
というような批判ももございまして、
ミミがいたいところですが
(どや!)
長い間無口にしていましたものですから、
ここぞとばかりに
おしゃべりさせていただいています。
縄文時代からの時の流れに免じて、
ご容赦いただければ
土偶としてこんなに嬉しいことはありません。



 
登った!
前方部の墳頂に着きました。

葺石はほとんど見えていなくて
草に覆われています。

2007年の能登半島地震(M6.9)で
崩落があったために
その後再整備し、
保護のために土で覆ったそうです。

さて、後円部に向かいます。

能登半島地震
 

2007年の3月25日9時41分に発生。
震源地は石川県輪島市西南西沖40kmでした。
マグニチュードは6.9、
輪島市では震度6を記録しました。
記録によりますれば、
中能登町も震度6弱の揺れを観測していますので、
この眉丈山の山頂にある古墳群も
大いに揺れ、崩落がおこったようでございます。







 
わー
いい眺めですー。

1号墳よりも7m低いそうですが
ふもとの平野や住宅、
その向こうの山並みが見えます!

近くには小さな古墳もぽこぽこしています。

ふわ〜〜〜〜。
 

ほんとにー!
スソさ〜ん、きもちがいいですね〜。
山にのぼる前までは雨がふっていたのに〜。
空気が澄んでておいしそうです。
かばんから染みこむいい空気!
スソさんはたいがい布製のトートバッグなので、
かばんの中は風通しがいいほうです。
ちなみに。











 
解説プレートがありました
なるほど、見えているのは‥‥

南から北へ、
邑智地溝帯(おおち・ちこうたい)と
向こう側の
石動山(いするぎやま)の山並み。

その中に、
古墳や古代の遺跡がいくつもあります。

眉丈山の頂上であるとともに
石動山を拝する祀り場としても
ここは重要な場所だったのかもしれません。

ミミケンにも説明させて!
 

スソさんがミミケンをさておき
解説を始めてしまう、第二巻。
前回にひきつづきハートブレイク。

いいんです、独自に解説します。
そうそう、地溝帯は前々回もでてきましたが
地殻変動がおこったときに、
並行してはしる断層の間の部分が沈みこんで、
帯状の峡谷になっている
地形のことをいうのでございます。
写真だとよくわかりますね〜〜!

そして、石動山ですが、
こちらは、能登の霊山信仰の中心地でございます。
山を神聖視し崇拝の対象とする信仰ですね。
またの名を山岳信仰とも申します。
その名の由来は、
天から石が落ちて
山が揺れ動いたからともいわれております。
ダイナミックな出来事ですね。







 
小さな古墳
すぐ下のポコポコは円墳です。

それぞれに木棺を埋めたあとが
見つかっていますが
副葬品は残っていなかったようです。




 
木棺あと
小さい古墳だけど
木棺の埋葬部は大きいですね。

分かりやすいから、
泥棒には狙われやすい!

泥棒め‥‥。
 

人がいるところ泥棒あり。
仕方がないとはおもうのですが、
残念でございますね。
ミミケンは盗まれたくないですね。
泥棒はスソさんみたいに
ミミケンを丁寧に扱ってはくれませんでしょうから!





 
さらに先が
鳥居を抜けて降りていくと
8号墳から13号墳までと続きます。










 
前方後円墳の周囲
形がとってもよくわかりますねー

本来の葺石むき出し状態だと、
イメージは全然違っちゃうと思いますが、
草の緑の古墳ものどかでいいですねー






 
あ!
もう一度、前方後円墳に登って
ぐるりと景色を眺めたときに‥‥

あーーーーっ!

いた!

西の方角に

あの武人埴輪が! あんなところに!

ん? 
 

ああ!
スソさん、興奮するとかばんが
ごちんとなります。
ミミケンの危機です。
え? 武人埴輪がとうとうついに?
どこどこどこ?
ミミケンには全然みえません。







 
あそこにー

さっそく小走りで、
その方向へ向かっていきました。

木製の櫓のような物が建っていて
上には寂しげにあの埴輪が‥‥

これは‥‥子どもの遊び場?!
見晴し台?

近づこうとしたら
ブーンブーンという大きな羽音が!
いかん! スズメバチに襲われるー!!

近づくのはあきらめて、その場を離れました。
こうして埴輪の謎は解明されました!

近寄れず!
 

スソさん、残念です。
あの見晴らし台の上のハニワに
もっと近づきたかったですね。
スソさんの無念が手に取るように
わかります。

でも、気をとりなおしたスソさん、
せっかく能登まできたので、
もうすこし古墳を見に行くことにしたようです。
まずは、王墓の館で知った「小田中親王塚」へ
レッツゴーでございます。

次回もお楽しみにー!


 
2015-09-20-SUN
 
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