旅の途中ですっかり中断してしまって
誠にすみませんでした!
ふたたび、ひとり古墳部は
琵琶湖湖南の石山の朝から再スタートします。
今回の旅の目的はミホミュージアムでの
『土偶ーコスモス展』です。
いよいよ本日観に行きますよ。








 
早朝
地図で琵琶湖をあらためて見てみると
なんだか胃袋のようですね。
食べ物が胃袋から腸へ流れていくように
琵琶湖の南端から瀬田川が流れています。

瀬田川は古くは勢多川と書いて
勢多の唐橋が有名なんだそうです。

あれがその唐橋ですね!

おひさしぶりです
 
前回の更新から、なんと約半年ぶり。
しかも「琵琶湖ー湖南編」の途中での
インターバルでした。
おひさしぶりです、みなさま。
わたしは埴輪のみこちゃんです。
何事もなかったように
シリーズを再開いたしましょう。

さて、解説を少々。
今回スソさんがいるこの場所は、
天智天皇の子、大友皇子が
大海人皇子と戦って(壬申の乱)破れた、
最後の決戦の場所として有名なのです。
勝った大海人皇子は天武天皇になるのよ。






 
出発前のひととき
今回の旅の友である、
犬のだんごとわたしは
琵琶湖ほとりで
朝の散歩を楽しんでいます。

はあー、さわやか。
 
湖畔の早朝散歩、最高です。
お忘れかもしれないので
念のため申し上げますと、
みこちゃんはスソさんの
かばんの中に入って
ひとり古墳部に同行している。
という設定でお送りしてます。

ちなみに「だんご」というのは、
わんちゃんの名前よ。




 
おやっ
派手な電車が走っていきました。




 
ワープします
さあ、車でしゅっぱーつ!
人間3人と犬2匹は
約1時間くらいで
ミホミュージアムにやってきました。

美術館の建物まで
電気バスで運んでもらいます。

森の中にあるのですね。

脇目もふらず!
 
すごい!
すごいわ、このワープ!!
直前に「まんが日本昔ばなし」が描かれた
珍しい電車を目撃しながら
そこには深く触れず、
ギュイーーーンと目的地へワープ。
「湖畔の散歩」という「静」から、
「土偶にまっしぐら」という「動」への急展開。
このドライブ感!
この「わき目もふらず」感!!








 
さあ
入りましょう!
どんな土偶が見れるのか楽しみです!

ここがテーマです!
 
‥‥そういえば、そうだったわ!
そもそもこの『琵琶湖ー湖南編』は、
「ミホミュージアムで開催中の
 土偶展を観に行こう!」
というシリーズだったんだわ。
つまり、ここが目的の地。
このシリーズのクライマックスなのよ!








 
おわび
イギリス大英博物館や
上野国立博物館での土偶展を越えた
すばらしい土偶が
全国各地から集まっていました!

しかーーし、
展示会場内での写真撮影は
いっさいNGでした。

むなしく廊下から外を撮ったりして‥‥。

そして、自分へのお土産に
カードと土偶クッキーを買いました。

ちなみに、
土偶展の全てはこの本に収められています。
資料内容がしっかりしていて
土偶の教科書のように充実しています。
展示を観れなかったわー残念!
と思ったかたはぜひこれをご覧ください。

‥‥ザンネン。
 

うーーーん‥‥撮影禁止じゃ仕方ないです。
すばらしい展示だっただけに、ザンネン。

シリーズのクライマックスは、
こうして静かに終えたのでした‥‥。





 
大興奮のあと
ミホ・ミュージアムを出て、車は東へ。
紫香楽宮跡にやってきました。

看板の解説によれば
聖武天皇がここに宮を造り
甲賀寺と大仏を建立しようとしたそうですが、
数年で中止となり、
大仏は奈良で造ることになったそうです。
(出来あがったのが東大寺の大仏)

紫香楽宮は少し離れた宮町遺跡というところに
中心区画が発見されているものの
まだ不明な点も多いとか。






 
寺院の中へ入ったつもり
礎石だけで想像するのは難しいですが
ともかくこのあたりがお寺の中心部の入り口と
いうことらしいのです。








 
しみじみ...
復元図がありました。
礎石図って面白いですねー。
これで建物がおおまかに想像できるなんて!

紫香楽宮を造っている途中で
山火災や地震が起きたために
人々が怖がってしまい、
中止となったそうですよ。

もしここに宮が出来ていたら、
その後の歴史は
違っていたかもしれませんねー。

祇園精舎の鐘の‥‥
ってこういう風景にぴったりかな~~?


 
おっ
これは!
毒キノコ?
きのこに詳しい友達にあとで見てもらおう!

キノコに注意
 
みこちゃんはね、
「きのこの話」をぜんぶ読んでるけど、
自分の判断で食べたりしないわ。
というか、埴輪は何も食べられないの。








 
奥には
何か高くなっているところがあるみたい‥‥。

階段を登ると、
さらに奥に小さな社殿があって、
こんな狛犬がいました。
なんか‥‥村上隆さんの作品の
キャラっぽくない?


 
遺跡をあとに
北の方へ行くと資料館があるようですが、
今日は5時前に寄りたいところがあるのです。

昨日は閉館していたあの博物館へ
行きましょう!

クライマックスふたたび!
 
今回はこれで終わりかと思ったら、
まだクライマックスが待っていたのね!
いざ、博物館へ!!


 
またもやおわび
昨日と同じ国道8号線を走って
野洲市大岩山のふもとの
銅鐸博物館にやってきました。

なんと、銅鐸の展示室はまたもや撮影禁止!
ずらりと並ぶ銅鐸をお見せできなくて残念です。

ここ野洲市の大岩山では、
24個も銅鐸が出土しています。
さらに琵琶湖周辺から出土した銅鐸も
あわせて並んでいて(複製品も含む)、
銅鐸の造られた意味や謎・作り方などが
わかりやすく解説されています。

また、日本最大の銅鐸(高さ144cm)も
展示されていて、見応えがあります。

またもや‥‥
 
みこちゃん、かばんの中でコケちゃった。
だってまた撮影NGだなんてー。
うーん‥‥でも仕方ない。
ずらりとならぶ銅鐸はほんとに圧巻なの。
機会があったら、ぜひ訪れてみてね。

銅鐸(どうたく)っていうのは、
釣鐘型の青銅器で、
弥生時代に造られたものなのよ。
近畿から東海地方を中心に
約500個くらい出土しているの。
(兵庫・島根・徳島・滋賀・和歌山などから)
はじめは祀りなどで、
音を鳴らして鐘のように使っていたのが
徐々に大きく造られるようになって、
ついうにはもう鳴らすものではなく
祭器になっったと言われているの。
その多くは山の斜面に
埋められた状態でみつかっているのよ。


 
あっ、こっちは撮れる!
「野洲市歴史民俗博物館」には、
銅鐸コーナー以外で、
撮影してもいい展示もありました。

市内の遺跡から出土したものなどが
展示されているみたいです。

これは甕棺では?
灰色っぽいから須恵器かな~。

あ、撮影OK?!
 
銅鐸をお見せできないのはザンネンだけど、
でも、よかったー。
これが館内の雰囲気です〜。




 
ほおーーー!
移動式の竃(かまど)とかめだって!
これさえあればどこでもごはん!!
飛鳥時代のグッドデザイン賞ものですよね。

あっ、こっちには
堂々とでかい縄文土器もありますよ。
食料保存用の深鉢かな~。






 
へーー
これは建物埴輪ですか?!
大きい屋根に四角い柄が描かれています。
ん? 瓦を表現したってこと?
瓦的なものがあったのか?うーむ。

そしてこちらは陶器製の露玉だって!
日本に一つだけのもの!

それにしても美しい~~。

へええーーー!
 
たてものハニワ!
たてものの埴輪があるのね?!










 
ややや!
木の人形が!
なにやら合体して?
お餅や野菜や果物と一緒にーー。

山の神様にお供え?

股木人形というものらしいですよ。
これを合体させて豊穣を祈るのだって!
合体...
子ども達も参加するって!
保健の教科書よりも
わかりやすくていいかもしれないねー。

さて、そろそろ夕暮れ時です。
石山に帰りましょう。

しかし道の途中にまた古墳があったのです。
この続きは次回に!

次回に!
 
ほんとに日本は古墳でいっぱい。
次回もおたのしみにーーー!

‥‥合体??

(次回に続きます)

 
2015-03-29-SUN
 
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