宮戸島の里浜貝塚へ
 

新年おめでとうございます。
ひとり古墳部のスソアキコです。
ことしも地味に地道に活動していきます。
どうぞよろしくお願いします。

さて、昨年から続き
2010年の仙台編、旅の後半をどうぞ。

朝、仙石線で野蒜駅へ行き、
駅からタクシーで宮戸島へ渡ります。

宮戸島は松島湾の中で一番大きな島で
本土とは10mの橋で繋がっています。

目的地は縄文村、里浜貝塚です!




 
仙石線
松島海岸駅のホームで
トンネルからやって来る電車を待っているところ。

ちょっと空気はひんやりしていて
やや曇り空です。

あまり暑くならないといいなー。

謹賀新年
 
あけましておめでとうございました。
埴輪のみこちゃんです。
スソさんのかばんの中からひっそりと
ことしもよろしくお願いします。

電車に乗るのですこし緊張。
ガタゴト揺れて、私が割れませんように‥‥。


 
野蒜駅
電車に乗り10分ぐらいで到着しました。

駅はどこかのんびりしています。

駅には小さな物産店と観光局があって
ここでタクシーを呼んでもらいます。


 
縄文村
タクシーで橋を渡り
松林を抜けてきました。

駅から15分ほど、
5キロぐらいだそうです。

奥松島縄文村歴史資料館の入り口に着きました。

古墳部的!
 
わあー、この雰囲気!
この旅も、
ついに古墳部的雰囲気になってきましたよ。
わっくわくですーー。




 
縄文と いえば
竪穴式住居です!

これは、土で覆われています。

よく見るのは、アシやカヤのものですよね。

土葺(つちぶき)とでもいうのかな〜。

しびれるー
 
全国の「太古の歴史ファン」のみなさま、
お待たせいたしました。
かの有名な竪穴式住居でございます。
‥‥やっぱり、落ち着きますー。






 
島の様子
資料館のエントランスの壁にレリーフがあります。

私たちは
島の北側の湾に面したところにいるらしいです。

好きです資料館
 
そして、資料館。
しずかな館内で、
いにしえに思いを馳せる資料館。
ああ‥‥このムードも古墳部的。
みこちゃんも大好きです。






 
解説ー里浜貝塚
松島湾沿岸は貝塚の宝庫で、約70カ所もあり
それらは大きく3つの遺跡群に分かれています。
(七ヶ浜・西の浜・宮戸島遺跡群)

この宮戸島のほぼ中央に
縄文前期から弥生時代にかけて4000年以上にわたって
人が住み続けた里浜貝塚があり
宮戸島遺跡群の中心になっています。

里浜の高台に位置していて
東西30m、南北50mほどと推定されています。

里浜貝塚
 
もっと詳しく知りたいかたはこちらを見てね。




 
頭蓋骨が!
あ、うん?

お出迎えありがとうございます。

ではなくて、
縄文人の抜歯と虫歯の説明のために
口をあんぐりとされているのです。




 
土偶や土面
すごくきれいなプロポーションです。
しかもちょっと西洋的なニュアンスを感じます。
色もきれいー。

あ、こっちはいかにも縄文の顔!










 
骨と細工
このヘアピン、なんておしゃれ!

骨でいろんな形の
アクセサリーのパーツを作ったのですね。
穴開け作業が難しそう〜。

指先が器用じゃないとできません。

道具のパーツもとても繊細です。






 
食料の動物や魚
里浜貝塚では、
発掘した土ごと全部を水洗選別して
微細な魚の骨までも
数えて調べたのです。

そのお陰で、ここで暮らした縄文人の生活ぶりが
とても詳しくわかったのです。

イワシの骨をピンセットで
ひとつひとつつまんで...!
すごいですね!

すごいです!
 
そんなに細かい作業が‥‥。
気の遠くなるようなお仕事だったことでしょう。
さきほどからズラッと並ぶ骨の写真、
すばらしいです!












 
土器
おおらかな曲線と線刻のある平らな器。
あまりみたことがない造形です。

動物の頭蓋骨を思わせるような穴や形です。

これは大木式というもの。

他にも、加曽利式や
亀ヶ岡式の深鉢や壷、皿が並んでいます。

王冠のような飾りのものもありますね。

フルコース
 
そして、土器。
「ひとり古墳部」のフルコース!
ああ‥‥
なんてうつくしい曲線でしょう。


 
縄文鍋
ある日の鍋の具体例が!

魚、わかめ、貝が入っている
まさに潮汁ですねー。




 
製塩土器
塩も作っていましたよ。


 
腰飾り
鹿の骨で作られたものでしょうか?
丸や交差する文様が刻まれています。

ガラスが光ってうまく撮れませんでしたが
とても繊細できれいなものです。


 
外へ
さて、私たちは資料館を出て
島を散歩してみることにしました。

すぐ裏には船が‥‥。

お散歩
 
はあー。
資料館、たのしかったー。
お散歩ですね、わかりました。
さて、どんなものに出会うのでしょう?
このつづきは、次回。

またお会いしましょーー。

 
2013-01-13-SUN
 
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