おしい!食べられるんです!
ムラサキヤマドリタケ食

昔から、怖いもののことを、
「地震雷火事親父」などと言います。
「じしんかみなりかじおやじ」という、
語呂がまた、とてもなめらかですな。
(最近の親父は怖くない、という説も)

日本は、地球の位置的にも、
地形や地質や気象条件など自然的な条件からみても、
世界的に自然災害が発生しやすいようです。
地震、津波、火山、台風、豪雨雪、洪水、土砂災害が、
ニュースにならない年はありません。
(地球温暖化もどんどん進行してますし)

世界の災害発生割合のうち、
マグニチュード6以上の地震回数の20.8%を、
活火山の数のうちの7%を、災害被害額の18.3%を、
世界の国土面積の0.25%の日本が占めているとか。
(内閣府の防災情報より)

住まいや、学校や、勤め先の自然条件を把握し、
発生する可能性のある災害をある程度予測して、
日頃から用心を重ね、防災準備を整えましょう!

視線をきのこに移してみると、
きのこもなかなか大変です。
もちろん、同じ地球、同じ日本で生きているので、
自然災害の影響はわれわれ人間と同等です。

加えて、きのこには、敵が多いんです。
バクテリア、菌類、粘菌、昆虫、動物などが、
虎視眈々ときのこを狙っています。
もちろん上記の「動物」には人間も含まれます。

阿寒湖畔の森で、
立派なムラサキヤマドリタケ発見!
発見者は、写真を数枚撮るやいなや、
すぐさま採取していました……。
すわ、きのこの受難!
犯人は、ぼくですけど(笑)。

ムラサキヤマドリタケは、夏から秋にかけて、
ミズナラやカシワなど広葉樹の森の地面から発生します。

全体的に美しい暗紫色で、傘は直径5〜10cmほど。
表面は平滑で無毛、まんじゅう形から平らに開きます。

傘うらは管孔で、小形で円形の孔がびっしり。
白色から淡黄色に色が変わっていきます。

柄は高さ7〜10cm、太さ1〜4cmほど。
全面に白っぽい網目模様が見られます。

食。
ポルチーニ茸ことヤマドリタケの仲間は、
そこそこみんなおいしいのですが、
(やはりヤマドリタケは別格ですが!)
ムラサキヤマドリタケも例外ではありません。
優秀な食菌です。

春になって雪が溶けて、森へ足を運ぶと、
毎年毎年、太くて大きな木がたくさん倒れています。
北海道に強い勢力の台風が上陸することは稀なのですが、
冬にオホーツク海で低気圧が台風並みに発達して、
暴風雪が襲ってくるんです。

自然災害が多い国なので、
何らかの自然災害の被災者が
常に国のどこかにいる状態だと言えるでしょう。
心からお見舞いを申し上げるとともに、
自然災害対策が、一歩でも二歩でも、
進展すること願わずにいられません。

このコンテンツでは、
				きのこの食毒に触れてますが、
				実際に食べられるかどうかを判断する場合には、
				必ず専門家にご相談ください。