もくじ
第1回「お兄ちゃんの気持ち」 2017-12-05-Tue
第2回お兄ちゃんになるってどういうこと? 2017-12-05-Tue

夫と二人の子どもがいます。
保育園からの帰り道、子どもと一緒に夜空を見上げていろいろ話すのが私の至福の時間です。

末っ子母は考える。</br>長男の気持ち

末っ子母は考える。
長男の気持ち

担当・けんほの

第2回 お兄ちゃんになるってどういうこと?

長男
ねーちょっと!好きな食べ物聞いてもらってないんだけど!
あ、そうか。じゃあ好きな食べ物はなんですか?
長男
とうもろこしとカレー、です!
好きな果物もおねがいします!
(笑)じゃあ聞くね。
好きな果物はなんですか?
長男
ぶどうといちごとメロンとバナナと、えっとキウイとゼリー!

ゼリーは果物じゃないけどね。

好きなお菓子の話になり、あれが食べたいこれが食べたいという話に。
うんうん、そっかそっかと聞きつつ、再度質問へ。

あのさ、赤ちゃん欲しかったって言ってたけど
お兄ちゃんかお姉ちゃんが欲しくなかったの?
長男
まー保育園にはいるけどねー。
でも、ほのちゃんをトントンってしているときに
けんちゃんにもお兄ちゃんとお姉ちゃんがいて欲しかった
って思った。
寝るときにトントンってして欲しかったの?
長男
そう。
そうだよね、いつもけんちゃんにしてもらっているもんね。
それにいつもお母さんが忙しいとき、ほのちゃんを見ててって
ほのちゃんと遊んでてって言っちゃうけどさ、あれ大変?
長男
うん、だって小さいの食べちゃうし、
ダメって言っても分からないし
どうやってお母さんを呼んだらいいのか分からない。

そうだったんだな。
ついつい、長男にお世話を頼んでしまって
申し訳ない。
お兄ちゃんだって、お世話してもらいたいよね。

ね、今はこうやってお母さんとけんちゃん二人でお話しているけれど
ほのちゃんいたら、やっぱりお母さんはほのちゃんのお世話が
多くなるよね、それはどう思う?
長男
うーん
赤ちゃんだから仕方ないって思う?
長男
うーん。あ、あの服ってけんちゃんも着てたやつ?
(飾ってある写真を指差して話題をそらす)

長男からの回答を得られることはなく
もしかしたら答えたくないのかな、と思いました。
語らなかったそのこと自体が
お兄ちゃんだから我慢している、という
一つの答えのような気がして。

答えたらお母さんが困ってしまうかも、と察している
そこらへんが「長男」のような気もして。

末っ子としては聞きたいような、
母としては答えさせたくないような。

ちょうど妹が昼寝から目覚めて
インタビューは終了しました。

後日、けんちゃんにとって「お兄ちゃんになるってどういうこと?」
と聞いた私の質問に

「かっこ良いってこと。強いんだよ。かいじゅうよりも強い」

と答えてくれました。

お兄ちゃんってかっこいいってこと、強いってこと。

お兄ちゃんはそんなこと考えているんだなあ。

長男(長女)ってやっぱりすごい。

そう末っ子母は改めて思いました。

インタビューの後は、ちょっと長男の気持ちも
わかるようになりました。

妹が生まれる前は、初孫ということもあり
とても可愛がられていた長男。
でもその記憶は(もちろん)なく、下の子が可愛がられる記憶ばかりが
増えていっているのかな。

ほのちゃんはかわいくていいな、という言葉
以前は「妹をかわいがるお兄ちゃん」と思っていたけれど
本当は寂しさや羨ましさといった
長男の本音が見え隠れしていたのかもしれません。

あなただってとってもかわいいよ。
お母さんはあなたにとっても助けられているよ。

これからも末っ子お母さんをよろしくね、お兄ちゃん。