はじめての尾瀬。
2025-09-29
おぜうさん、おぜうさん、いまどこにいるんだい?
あたしは、尾瀬だよ!
おぜうさんは、尾瀬にいるのか〜。ハッハッハ!
というわけで(どういうわけ?)、尾瀬なうでございます。
ほぼ日と尾瀬がはじまって、
いつか行ってみたいと思っていたのだけど、
このタイミングで、ついに行くことに!
山登りは、やり慣れてるわけではない、
数回した程度、アウトドアもぜんぜんしないけど、
行ったひとみんなが、もれなく、
うっとりして帰ってきているのを見て、
いつかわたしも!と、うらやましく見ていた。
そして、ついに行くことになった。
山登りの準備がないひとは、
シューズやバックパックを、
何らかの形で用意しないとならない。
はい。用意した。
ちょうど寒くなり始めた時期だったので、
温度調節も、どうしたらいいのか、かなり心配。
「寒いから、どっかでダウン買うわ」
ってできないからねぇ。(あたりまえだ)
かと言って、荷物をすべてバックパックにつめて、
家から山小屋まで背負って登るために、
ちょっとでも荷物をコンパクトに、
まとめなくちゃならない!
バリ島にも、折り畳み傘を持って行くような
わたしですから。
そのそれが、出番の確率が低くても、
「あるよ?」
って言いたいために、持って行きたい気持ちを、
グッとこらえて、最低限のみの荷物で参戦っす。
(実はもう1枚、持ってくればよかったんじゃないかと、
思っている下山前夜。
今のところは、
なくてもギリだいじょうぶな状況ではあるが、
明日の予報は雨・・・どうなる・・・)
バックパックも、ポケットが色々ついているから、
ここにこれを入れたらいいかな?とか、
あ、こんなところにも!
となって、
いちいちガジェット感があって、たのしい。
ぜんぜん使い慣れないけど、たのしいぞ。
ドキドキしながらも、たのしい。
そのときに、もう俺の尾瀬ははじまっていたのだ。
そんなふうにして、出発当日の朝、
乗組員やすなさんと待ち合わせをして、
長い電車に乗り、乗り換え、下車。
降りた駅で「永田さんが好きなお弁当」を買うために、
売店に足早に向かう。
バスが出発するまでの時間は、15分。
そのバスには65駅、なんと約2時間半乗るというから、
ドキドキなのだ。
この時間で、お昼ごはんをゲットしたいし、
トイレも済ませたい。

なかった。
「お弁当あります」の下に、「ありません」の文字。
おおおおおおおおおおおおおい!
そんなこと、あるかい!?ないないない。
「今日はお弁当屋さんがお休みなんです」
レジのおばちゃんが、
別の登山グループにしている説明を盗み聞き。
動転した空腹のわたしたちは、
売店内のおみやげ物の中で、
なんとか腹にたまるものを探すことに。
おにぎりとかも、ないの。
でもとにかく、時間もない。
まず、選んだのは、アイス。なぜか、アイス。
その中でも、おなかにたまりそうな、あずきバー。
そして、ゆべし、おなかにたまりそう。採用。
おまんじゅう・・・ちょっとあずきバーとかぶる?不採用。
ドライフルーツ、それぞれに採用。
しそで味噌が巻いてある、東北のおつまみみたいなやつ。
これも、いっとこう。
みそパン、採用!
・・・あとは、自分たちでおやつを色々持ってるから、
それでいいか。
そして、最速でトイレを済ませて、バスに乗車。
まさかの誤算だぜ〜。
あずきバーをほおばる。
冷や冷やしたぜ〜。冷え冷えだぜ〜〜〜〜。
腹も満ちて、ひたすら乗り続けるバス。

▲やや古めのバスの車両とコーディネートが、
合うあずきバー。
登山口に到着して、いざ!
まずおどろいたのは、歩く道が、
ほぼすべて木道になっていて、
木が敷かれているということ!
阿寒の森は、そういうのはないので、
ガイドさんがいないと、
初心者はぜったいに迷いそうだけど、
これなら、進むべき道はわかる。
でも、やはり木でできているので、
何年かに1度はメンテナンスで
取り替えないとならないようで、
一部朽ちているところも、多い。

▲これはまだ歩きやすい方の朽ち。
しかし、山の中、
いま自分があがってきた分、
木を運んだひとがいる。
そこに思いをはせずにはおられない!

▲各所で木道が愛おしい。
そして、秋の色のバリエーションにおどろく。
思えば、木道といっしょに、
笹がちょっと刈られていたり、
やりすぎてないレベルに、快適に過ごせるように、
メンテナンスされている!?
毎日たくさんの人が通るから、
自然に道がキープされているということもあるのかも。
とにかく、きれいで、快適。
そして、30〜40分歩くと出てきた、
開けた湿原。

これも、メンテナンスがされてるんじゃないかと
思っちゃうほどに、きれいなんだけど、
これは、無手入れ。
なんでこんなに行き届いているんだ!
神様?ありがとう。すごい。
足をふみはずしたり、
朽ちた板を踏まないように、
わりと下を注意しながら歩くんだけど、
目をあげるたびに、「わぁ!」ってなる。

▲いい。

▲かわいいきのこ発見。

▲大好きな「倒木更新」。阿寒で教わった。
歩いても歩いても、きれいで、
まるで、夢の中。
わたしは、いま、どこにいるんだろう?
信じられない気持ちにもなって、
わたしの興奮は、止まらない・・・!
そんなふうにして、到着した長蔵小屋も、
タイムスリップした気分ですよ。

▲ほぼ日の仲間が運営している、売店。

▲建物は昭和9年に建てられた、築約90年!きれい!
中も外も、ものすごくきれいです!行き届いてる!
ここが話に聞いたり、写真で見ていた、
長蔵小屋か〜。
そこからはもう、
小屋での生活と、周りの散策の日々は、
それはそれは日常とはかけはなれていて、
「なんでここにいるんだろう?」
という気持ちにもなる。
夕焼け朝焼けはあまり見えなかったけど、
ぱっと見上げたときの景色が、
思ってた以上の景色なのだ。ずっとよ、ずっと。

▲ひんぱんに来るやすなさんも、うっとりしている。
個人的には、ジム通いの成果も、
ここで発揮されているかもしれない。
小分けにしたプロテインも、
おいしい湧き水でシェイクして、毎日摂取!
いい3日間だった〜。もっといたい。
ちなみに、2日目のわたしの歩数は、
約27000歩なのに対して、
一緒に行動しているやすなさんは、
約29300歩なんですよ。
どうして、約3000歩も、ちがうのか?
そういえばこの間、
子どもと一日中一緒にいたのに、
3000歩くらいちがって。
「さすがに、むだな動きが多いな〜」
なんて思ってたんだけど、
それと同じ現象が起きているのか?
帰りも、検証してみようと思います。
機会があれば、みなさんも、ぜひ尾瀬へ。
わたしは来シーズンにまたこれるのが、たのしみじゃ!



▲かわいい「ヒツジグサ」。
偶蹄目の蹄でそういう名前なのかと思ったけど、
ヒツジドキ(現在の午後2時の前後2時間頃)に
咲くからだそう。
さ、今週もがんばりましょ〜。


