A面?B面?
2025-03-10
娘。
もう少ししたら小学生になるので、
エレベーターに1人で乗ったり、道を歩いたり、
することになる。はずだ。
去年まで住んでいた家は、
小さいマンションだったからなのか、
慣れてるからなのか、
「ダメ」と言われても、勝手にひとりで
エレベーターに乗ったりしていた。
引っ越して少し大きいマンションになったからなのか、
慣れてないからなのか、
ちょっぴり臆病になっているみたい。
勝手にエレベーターに乗ることはないし、
ひとりで先に行っちゃうようなことが、
ほとんどなくなった。
(調子いいと、する)
大人にとっては同じ「エレベーター」でも、
環境がちがうと、ぜんぜんちがうものになるのか。
そりゃそうか。
途中で人が乗ってくるかもしれないし、
まだここの建物と慣れ親しんでいないのか。
細かいことはわからないけど、
家でトイレにも、ひとりで行けなくなっちゃったし、
色々なことが、ちょっとずつ、
一過性のものかもしれないけど、ちょっとずつ、
ちがう。
(と言いつつ、調子いいと、する。まだらである)
いつも、ふざけてばかりで、
ぜんぜん言うことを聞かない、
やんちゃないたずらっ子のような彼女と、
「トイレいくから、こっちきて・・・」
と弱々しく言う彼女が、
同じ人物と思えないほど、ギャップがすごい。
どっちがA面で、どっちがB面なんだろう。
でも、ひとつ言えることは、
ものすごいふざけんぼの部分は、
「リラックス状態」であるということ。
家族や、仲の良い関係性の人がいる、
安心できる状況のときにのみ、出てくるもの。
だと思われる。たぶん。
たとえば。
学童の説明会に行った後や、
はじめて行くお稽古の初回。
緊張からか、クールというか、
おとなしいというか、無愛想というか、
そんな感じで、
ちょっとクネッとしながら、サラッと、やる。
終わって、外に出た途端に、
「ほにゃがは〜〜〜にゃ〜〜〜〜〜はう〜〜〜」
みたいな、よくわかんない音を出しながら、
うっとうしいほどに、顔を近づけたり、
抱きついてきたり、する。
それはまるで、おサルさんの愛情表現のような。
(正直、そんなおサルは見たことないけど、
なんか、そんな感じ。非常にワイルド)
さっきまでの「緊張」からの開放で、
ひどいギャップなんす!
もう手がつけられないくらいの、開放!
うらやましいよ、そんなに開放できてってくらい。
見ていて、気持ちがいいほどに!
(動画を撮ろうとすると、やめちゃうけど)
彼女なりに、やらなくちゃいけないことを、
ガマンして済ませて、
その分、終わったら解き放たれるのだろう。
おもしろいもんで。
そんな彼女に、ひとつ練習で提案してみた。
保育園に行くために、
父が先に下に降りて待っているので、
ひとりでエレベーターに乗って、
父のところまで行く。
というのをやってみた。
母「お父さんが下にいるから、そこまで
ひとりで行ける?」
娘「え、ママいかないの?え〜〜〜なんで?」
母「いま、パジャマだし、出られないの」
娘「やだ〜。まってるから、きがえてよ。はやくはやく」
母「時間ないから、上から見てるからがんばって!」
娘「え〜〜〜〜〜」
か弱い感じで、トボトボ歩く。
エレベーターに乗って、しょんぼりと手を振る。
扉が閉まる。
「ママ?」
下る箱から、か細く聞こえてくる声。
「うん、いるよー。だいじょうぶだよー」
返事をする。
またちょっとすると、
「ママー?」
「あとちょっとだよ〜だいじょうぶだよ〜」
どうやら1階に着いたらしい。
下をのぞくと見えるので、監視。
「ママー!」
下から手を振る。
何度も、手を振ってくる。
いつもの元気ないたずらっ子じゃない面の彼女が、
何度も何度も、手を振ってくる。
父の運転する車で、出かけて行った。
ほっ。
後から聞いた話では、
車に乗って、手を振ってから、
「ツー」と涙がほほを伝って流れたそうです。
どうしちゃったんだーい!
夜聞いたら、
「ママとおわかれがさみしかったの」
と。
けなげで、いじらしいのぉ。
いつもはあんななのに!
エレベーターも、ひとりで乗れた。
少しずつ、色々なことができるようになっていく。
んだろう。
桜の気配もござんすなぁ。
ようやく空が春っぽくなってきた。

公園でひさびさの「#わたしの片っぽ」発見!

遠くから見て、釘付けになったこちら。

「やぁ」

さて、今週もがんばってこ〜〜〜!

