ぼーっとしたミーハー通信。

「ほぼ日」創刊からいちども休まずに毎週連載されていた
『ぼーっとした女子高生通信』のゆーないとさんが、
大学生になってしまった時には、
『ぼーっとした青春』と改題しましたが、
学生を卒業したので、またまた改題いたしました。

人間には、ミーハー欲というものがあるような気もします。
大統領やら総理大臣でも、タレントと会ってる写真は、
完全にひとりのミーハーになってるもんねー。

いいのわるいのじゃなく、どうやらいつも
「ミーハーめがね」をかけてるらしいゆーないとさんが、
その視線で見える世界を、毎週報告してくれます。

はじめての歯抜け。

2週連続の三連休があると、
1週間が瞬く間に過ぎていく!
ほとんど記憶がございませんっ。

先週のとある日、
台所でごはんを作っていたら、
父と一緒に帰宅をした娘。

「ママー、あのね、すごいニュースがあるの!」

玄関で靴を脱ぎながら、
大きい声で元気いっぱい伝えてくる。
ん?なんだろう?
正直、彼女の「ニュース」は、
こう言っちゃあ悪いんだけど、
後から聞くには、たいしたことのない話。
嘔吐か鼻血かケガか。だいたい、そういうやつ。
でも、伝え方がいつも大ニュースレベルで
「なんと」とか使っちゃって、
大げさに、教えてくれるのだ。

台所で

「また誰が吐いたとか、
どうせそういうやつだろう」

いつもは気をつけて、
付き合うようにもしてるけど、
つい、そんななめた気持ちで接しちゃうときも、ある。
こっちも野菜を切るのに忙しいし、
手も離せないしね。
そういえば、今日はお月見団子作りがあったから、
そこでなんか事件があったのかな?

「あのね、きょう、◯◯ちゃんと、ミニレゴしてて、
こうやってたら、はがぬけた!」

えええええええええええええええええ!
興奮気味に早口で教えてくれた。
透明のビニール袋に大切にしまわれた、
歯を片手に。
めちゃくちゃビッグニュースじゃないか!
おめでとう!!!
あこがれの、初歯抜け。
どういうわけか、娘のクラスの子たちは早くて、
早生まれの子でもどんどん抜けていて、
羨望の眼差しで見ていたのだよね。
みなさん、自分の記憶を思い返してください、
まずは、下の前歯から抜けて行くんだよね。
次、上の前歯なのよね。
クラスメイトは、
もうそっちまでいっちゃってる子もいる。

レゴで遊びながら、ベロで歯を押してたら、
ポロッといったらしい。ふぉ〜〜〜。
抜けたところを見ると、
後ろに控えている歯が、だいぶ暴れん坊なんだけど?
前の歯に対して、
どういうわけか、//って並んでますけど、
これだいじょうぶそ?


▲てゆーか、この絵で伝わるのか?

風に吹かれてる感じになってるよ。
現代の子どもは、昭和の頃よりも顎が小さくて、
矯正する子が多いらしいのだけど、
歯医者さんからは、
「乳歯の状態でこれだけキツキツなので、
ちょっと苦労するかもしれません」
と言われています。

わたしはちょっと「歯」がこわいところがある。
乳歯と永久歯のレントゲンの話を聞いて、
イメージ検索してからは、
「きゃー!」って言いたくて、
何度見たことでしょうか。
こわいし、ゾワゾワするのに見たい!
見たい!見たくない!
今回の出来事の流れで、お父さんが

「お父さんも、歯持ってるよ、見る?」

と、矯正の都合で抜いた歯を
どこかから持ってきたのだけど、
その大きさったら・・・!
子どものそれとは迫力も、かわいさもちがいすぎて、
あまりにもこわくて、大騒ぎしてしまった。
ちょっとムッとされたくらい、騒いでしまった。
でも、あれ、またちょっと見たい自分もいる。
あああ、こうしてちょっと思い出しただけでも、
ゾワッとするぅ〜〜〜。

歯が抜ける2週間くらい前だったかしら、
歯が抜けたときの顔が見えた気がして。
ちょっと前なら、歯が抜けたときの顔なんて
まったく想像できなかったのに、見えちゃった。
近未来の姿が見えちゃったの。
あれは衝撃だったなぁ。
また1歩成長して、その成長がうれしいのと同時に、
ほんのりさみしさも感じている最近です。


▲その日は、はじめて「にっき」も書いた。

歯がこわいといえば、
これは娘がたまたまやってて、
うぎゃー!ってなったのだけど、これもこわい。
歯のときと同じこわさを感じるぜぇ。
集合体恐怖症の一種なのだろうか。

気づけば、9月も末や。
今週も、がんばっていきましょーう。

関連コンテンツ

今日のおすすめコンテンツ

「ほぼ日刊イトイ新聞」をフォローする