ぼーっとしたミーハー通信。

「ほぼ日」創刊からいちども休まずに毎週連載されていた
『ぼーっとした女子高生通信』のゆーないとさんが、
大学生になってしまった時には、
『ぼーっとした青春』と改題しましたが、
学生を卒業したので、またまた改題いたしました。

人間には、ミーハー欲というものがあるような気もします。
大統領やら総理大臣でも、タレントと会ってる写真は、
完全にひとりのミーハーになってるもんねー。

いいのわるいのじゃなく、どうやらいつも
「ミーハーめがね」をかけてるらしいゆーないとさんが、
その視線で見える世界を、毎週報告してくれます。

母娘ふたり旅。

もう7月も終わりだにちは!
わたしは、もしかすると
夏が1年で一番活動的かもしれない。
「夏の終わり」を意識した日々は、
つねにあせっている。
よくない。こんなときには、「おちつけ」だ。

ひびのこづえさんが、
1月1日の能登半島地震後から思い立ち、
珠洲の皆さんによろこんでもらえたら
と始めたプロジェクトの
「珠洲応援ダンスプロジェクト」
ひびのさんは、芸術祭で何度も訪れていたので、
この場所の良さを知っている!
すこしでも珠洲のみなさんが、
たのしめる時間が作れたら。
とダンサーさんを連れて、
できる場所を見つけて、やれることに。

この「場所」というのがなかなかむずかしくて、
見つからないと話していたのが、6月。
広い場所はいくらでもあるのだけど、
車で集まる人たちが
駐車できるようなところがないらしい。
たしかに珠洲に来てみると、
工事系の車両がたくさん停まっていたり、
仮設住宅が建っていたり、
木材や、廃材の集める場所になっていたり。
大変なこともたくさんありそうだけど、
「やりたい!」というひびのさんの熱意を知って、
わたし自身も春に来たあと、
どうなっているか気にもなっていたので、
思い切って子連れでやって来たのでした。

往路復路それぞれに
1日1本ずつしかない小さい飛行機に乗って、
のと里山空港へ。
前回は、売店でお塩とか、
いしる(イカの魚醤)を買ったり、
こっち出身地力士パネルにお世話になりました。


▲前回来たとき。
今回は写真を撮ろうとしたら、娘に止められた・・・。

空港から珠洲に行く道は、
前回よりも補装された感じがする。
もっとデコボコが大きかったんじゃないかな。
娘は後部座席を独り占めして、
なんだかうれしそう。
珠洲の町に入って、
パフォーマンス会場に直接向かう。
暑い中、ダンサーさんがひとりで、
何種類ものコスチュームを身にまとい、動く。
お客さんは芝生の上に座って、
ダンサーさんを囲むかたちで円に。

背景にある公園の遊具に、
目が奪われる娘は、

「ブランコいっていい?
あたしブランコがいちばんすきなの」

と、ひそひそ声で言う。


▲魅力的。大自然の中に、ちょっぴりと遊具。

今行ったら、ダンサーさんの背景になっちゃうので、
ちょっとがまん。
すごいものを目撃した気持ち!
炎天下の下での演目が終わり、
一目散に公園に散る子どもたち。
子どもは、自分が動きたいんだよね。

ひびのさんは、定期的に続けたいと
言っていたので、
またこれをきっかけにして、来れたらいいなぁ。


▲みんなで飛ばして楽しめる、巨大クラゲ。

珠洲の町を車でうろうろしていると、
つぶれたお家もたくさん目につく。
最近は解体の職人さんが
たくさんやってきているから、
解体作業が進んでいるらしい。
そのまま建ってる一軒家のとなりには、
ぺしゃんこのお家。
子どもにはちょっと刺激が強すぎたかも・・・
と気になって後部座席に目をやると、
動画を観たりして、エンジョイしている様子。
ある意味、よかった。

きれいと聞いていた珠洲の海が見たくて、
海水浴場に行ってみるけど、
ひとっこひとりいない。

右を見ても。

左を見ても。

誰もいない!

足だけ少しびちゃびちゃして、
銭湯に入って、
宿でおいしいお魚やごはんをいただいて。
夏休みっぽいことができた!
大人1人、子ども1人でも、
もうぜんぜん平気なお年頃なのねー。

「おうちにかえりたくなっちゃった」

「ぱぱにあいたい」

とは言うけどね。
今度はお父さんも。またゆっくり来ようね。

オリンピックも始まって、
ますますせわしない日々でございます。
今週もがんばりまひょー。

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