ぼーっとしたミーハー通信。

「ほぼ日」創刊からいちども休まずに毎週連載されていた
『ぼーっとした女子高生通信』のゆーないとさんが、
大学生になってしまった時には、
『ぼーっとした青春』と改題しましたが、
学生を卒業したので、またまた改題いたしました。

人間には、ミーハー欲というものがあるような気もします。
大統領やら総理大臣でも、タレントと会ってる写真は、
完全にひとりのミーハーになってるもんねー。

いいのわるいのじゃなく、どうやらいつも
「ミーハーめがね」をかけてるらしいゆーないとさんが、
その視線で見える世界を、毎週報告してくれます。

3さい、失くしものをする。

なんだかいい気候が続くというか、
いい通り越して、暑い日もありますけども、
わたしは嫌いじゃないわよー。
気持ちいいわよー。

「なんさい?」
と聞くと、
「にさい!」
と、元気よくはっきりと答える感じが、
イメージの中の2歳っぽくない。
2歳ってこんななのか。
大人のイメージの中の子どもってたいてい、
「にちゃい」
とか
「ちゃんちゃい」
になるんだと思い込んでいたのだけど、
大人と変わらない感じで
「にさい!」
そう答えてくれていた日々。
「なんさい?」
「にさい!」
「あしたからは、さんさいだよ。なんさい?」
「にさ、さんさい!」

つぎのひ。
「なんさい?」
「にさい!」
「昨日までは、にさい。今日からは?」
「さんさい!」

つぎのつぎのひ。
「なんさい?」
「に・・・さんさい!」

つぎのつぎのつぎのひ。
「なんさい?」
「さんさいー」

3日めにして、もう自覚したみたい。
そして、このやりとりでわかるのは、
日付の前後も、つかんできているということ!
「ここ、さっききたところじゃない?」
と、以前に来たことがある場所に行くと
思い出して言うようになったんて、
過去はすべて「さっき」なのだけど、
直近の昨日今日明日は、もうわかるようだ。
なるほどなー。

いつのまにやらピースもふつうにできるようになり、
3の指も、3歳初日に何度もコツコツ練習してマスター。
ベビーカーに乗りながら、ひとりで練習しているのを
わたしは目撃してしまったよ。
これから、マスターすることばかりの君よ、
うらやましいぜ!

そんな3歳さん、週末に神田へ行き、
ひさしぶりに会う同世代の子どもたちと
たのしい時間を過ごしていた。
家に帰って、夕飯を食べながらふと、
1日を思い返していたら・・・ハッ!
去年のお誕生日に買ったトイカメラがない!
あわてて駅に電話をしてみるけれど、
最寄りの駅の電話番号は使われてないし
拾得物の場所は夕方までしかやってない。
このまま次の日の朝をむかえるのもイヤだから、
お嬢に
「カメラがないから、探しにいこう!」
と誘うと、
「うん!」
夜のお散歩にもちょっぴり興奮していた様子で、
ぴょんぴょん飛び跳ねる。
駅に聞いたけど、ない。
各路線の拾得物保管の連絡先も聞いて、
駅を後にする。
・・・しょんぼり。
ないかなー。いやだなー。
中のデータをぜんぜん取り込んでいない
というのが一番の問題。
あと、ここだけの話・・・
最近カメラブームがやって来たお嬢は、
寝ている父の服をめくって、
大笑いしながら、裸の父を撮影していたのが数日前。
チクビだけアップにして、大爆笑しながら撮るんですよ。
もちろん、そんなことは教えてないよ!
本能なんだろうか。
そういう写真とか、恥ずかしすぎるし。
最新の写真は、
子ども同士で遊んでいるときに撮っていた
すごくよさそうなものが入ってるし。あきらめつかない。
たぶん駅とかだよなー。渋谷の乗り換えの道かなー。
と思いつつ、ちがうと思いつつ、交番へ。

「落とし物をしちゃって。
子ども用のカメラなんですけど・・・」

「あ〜、出てくるか微妙だねー。お財布とかじゃないから。
まあ、遺失届出してもらえれば、
見つかったら連絡しますよ。
遺失届ないと連絡もできませんしね」

「そうですね、出します!」

交番デビューでイスに座るお嬢。
カメラの特徴を細かく伝える。
「まるちゃん、おうちにかえりたい」
「もうちょっと待ってね。
いま、おまわりさんがさがしてくれてるからね」
「できるかぎり、探してるから待ってねー」

2分後

「神保町の交番に、似てるものがありますね」

えええええええええええええええええーーーーーーーー!

ぜんぜん
「あった!」とか「お!」とか言わないの。
演出ゼロ。修飾ゼロ。情報のみをそのまま伝えてくれる。

「ピンクのトイカメラで、ねこの形のケースに、
ピンクのストラップ。15時45分」

「あー、もうぜったいそれ!あったよ、あった!」

「まるちゃんのぴんくのかめら、あったの?」

「あったよ!」

「どうしますか?」

「はい!行きます!」

こうしてなんと、なくしたカメラは、
6時間後に無事が確認されたのでした。あー、よかった。
最近はSNSを使って、子どもの失くしものを見つける
という話も見かけるけど、
拾ってくださった方がいい人で本当によかった!
ありがとうございました、だれかさん!

これからも、失くしものは多そうな日々。
失くしたくないものは、親が持ってないとダメだよね。
気をつけます!教訓になった。

お誕生日でもらったレジスターの
バーコードリーダーは、
お熱も計れる。時代だねぇ。


▲「ピピッにじはちどんです」
なんとなく瀬川瑛子さん風に言うのなんだろう。


▲「白雪姫、ごきげんよう」とキャストのみなさんに言ってもらって、
すっかりその気になっていた3歳さん。


▲去年の今ころは、まだ元気な牛がいた。

さー、今週もがんばりましょーうぃ!

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