ぼーっとしたミーハー通信。

「ほぼ日」創刊からいちども休まずに毎週連載されていた
『ぼーっとした女子高生通信』のゆーないとさんが、
大学生になってしまった時には、
『ぼーっとした青春』と改題しましたが、
学生を卒業したので、またまた改題いたしました。

人間には、ミーハー欲というものがあるような気もします。
大統領やら総理大臣でも、タレントと会ってる写真は、
完全にひとりのミーハーになってるもんねー。

いいのわるいのじゃなく、どうやらいつも
「ミーハーめがね」をかけてるらしいゆーないとさんが、
その視線で見える世界を、毎週報告してくれます。

「赤子」卒業。

体育の日にちは!
台風は、なんだかすごいことになってしまって。
まだ大変な方もいらっしゃると思うので、
お大事にしてください。こわかったな〜。
自分たちだけでよかったときとは、
やっぱりちがったわ〜。
いままでうやむやだった備えを、
これからはもっとちゃんとやらねばな。

あぁ、とうとうこの日が来てしまった。
赤子がゼロ歳を卒業して、1歳になった。
予定日の数日前、はちきれそうなおなかをかかえて、
近所にうなぎを食べに行き、
ゴロゴロしていたら、明け方に、破水らしきもの発生!
今まで、経験者たちから
「家で破水しちゃって、予定日前に病院行って、産んだ」
というのは、何人かから聞いていたけど、
詳細は聞いてなかったし、
そのあたりのことがいまいち想像できてなかった。
とにかく、「破水かな?」と思ったら、
たいがいが破水で、そしたら病院に電話。
という段取りなのはわかってたので、電話した。
「かな?」と思ったら「そう」というシリーズで、
胎動も同じだった。
これも経験者たちに、
「そろそろ胎動とかある?」
と聞かれて、
「なんとなくお腹がへんな感じなのって、
そうなんですかね?」
「そうよ!そうかな?と思ったら、そうよ」
と何人かの人に言われた。
「かな?」と思ったら「そう」シリーズですよ。

話は戻って、「破水かな?」がやって来て、
ひとも、ねこも寝てる時間に起きてごそごそ、
電話したり、準備してあった入院準備の仕上げをしたり。
そうこうしてたら、おなかが痛くなってきて、
「うっ、こここれが、陣痛か!?」
って、陣痛との出会い。あーこの痛みの波、すっごい。
二重人格になっちゃったくらいの、荒波と、無波の差!
その感覚が狭まってくると、いよいよだ。
陣痛が来たら記録して、
10分おきになったら「病院へ行きましょう」と
教えてくれるアプリとか準備したりしていたなぁ。
あぁ、なつかしいなぁ。

そんなで着いた病院の駐車場で、車椅子に乗って
笑顔で記念写真を撮っていたと思ったら、
痛い痛いとうずくまる。波が去るとケロッとする。
それもすべて、あいつ(赤子)の仕業だと思うと、
愛おしかぁ〜。
当時はそんなこと思う余裕は、もちろんまったくナシ。
そして、着替えたり色々してベッドに横になった瞬間の、
肋骨骨折。
あれは痛かった。バキッて聞こえたもの。
そこからは、
陣痛と肋骨の痛みの永遠ループサンドイッチ・・・。
あぁ、ちょっと思い出してきたぞ。
ま、そんなで、検査の痛みと、陣痛と、肋骨と、
色んな痛さの末、すぽんと出てきた人が、
先週、はじめてのお誕生日をむかえたのでした。
ありがとうありがとう。おめでとう。
他人の子の成長は早いというけれど、
自分の子もそうだったぞ・・・。早っ!
3218gで51.5cmだった体は、
約9キロで72cmくらいという、超平均的サイズに成長して、
よく笑い、よく踊り、よくしゃべり、
おおむね、きげんよく過ごしてくれているようです。

「新生児って、ガッツ石松(さん)にそっくりって
よく言うけど、うちの子はわりとガッツ度低いよね」
と親族で言い合っていた1年前。
いま見返すと、めちゃガッツ。
ちょっと冷静に見たら、ぜんぜんガッツ。
むしろ、超ガッツそっくりだったよ。
やっぱり何かフィルターがかかっていたんだなぁ。
気をつけているつもりでも、
自分の目が盛りカメラのレンズになっているのね。
気をつけます。

ガッツの頃のかぼそい足。

いまのお手々は、もうすっかりにんげんやん。
ストローさすの、惜しかったね〜。

お2匹さんも、元気でいてくれてありがとう。

ここで、遠い親戚のように、
たくさんの方に見守ってもらって、ありがてえことです。
これからも、よろしゅうお願いします!
「赤子」を卒業して別の呼び方にせねば。
子育てはやっぱり、うれしさと、せつなさが同時に
やってきて、
はじめはせつなさが強めで、
そこからうれしさへグラデーションになっていく感じだ。

さ、今週もはりきってまいろうぜー!

関連コンテンツ

今日のおすすめコンテンツ

「ほぼ日刊イトイ新聞」をフォローする