ぼーっとしたミーハー通信。

「ほぼ日」創刊からいちども休まずに毎週連載されていた
『ぼーっとした女子高生通信』のゆーないとさんが、
大学生になってしまった時には、
『ぼーっとした青春』と改題しましたが、
学生を卒業したので、またまた改題いたしました。

人間には、ミーハー欲というものがあるような気もします。
大統領やら総理大臣でも、タレントと会ってる写真は、
完全にひとりのミーハーになってるもんねー。

いいのわるいのじゃなく、どうやらいつも
「ミーハーめがね」をかけてるらしいゆーないとさんが、
その視線で見える世界を、毎週報告してくれます。

マイファースト餃子と思い出。

冬本番にちわでありーの、
しわーっす。
風邪とかひいてる場合じゃない感じが、
そこかしこからしている・・・。
が・ん・ば。

とつぜんですが。
わたしのうまれてはじめての餃子は、
そのお店の餃子だった。
肉がはいってなくて、野菜がこまかーく
プロセッサーされた、なめらかな具。
すごくうれしくない例えなんだけど、
すごく通じそうなので、あえて口に出してみると、
がっつり転んだあとのかさぶたのような
立派な焼き目である。
どう?わかった?ぶあつめの。
いやだ?いやだよねぇ。
でもそれが、おいしいんだぁ。
大人になってからも、思い出しては、
何度も足を運んでいる。

たまたま近くに行ったので、
夕飯でもランチでもない
開店時間の16時すぎにふらりと寄ることに。
何度も行っているけど、ひとりでふらりと寄るのは、
はじめて。
週末だからか、店内はすでに満席で、
カウンターがすこし空いてるのみだった。
カウンターに座るからには、
こなれた感じで注文せざるをえない。
別にこなれてないのに。
店の雰囲気にのまれそうになるときって、ない?
ビール飲みたいわけでもないのに、
「餃子とビール」って、言いそうになる。
となりのおじさんも、そのふたつだし。
逆のとなりのおばさん2人組もそのふたつで、
しかも餃子の追加までしている。
あぁ、飲みたくないのに、飲みたい!

今回わかったことは、
こどもの頃から行っているお店に、
大人になってから行くときって、
なんだか妙にはりきるということ。
つい、はりきる。
顔なじみでもないお店の人に、立派になったところを、
見せようとしているのか、なんなのか。
昔の親と自分を重ねているのか。
ちょっぴり、背伸びしようとする自分に気づいたのだよ。
こなれ感も、ビールも、それだ。それだわ。
もしも顔なじみだったなら、
お店の人との会話のやりとりがあるだろうし、
ちょっと照れくさいから、
逆に自分を低く見せようとするのかなぁ。
何にもバレてないと、背伸びする。
ということがわかった。
そんなことないかしら?

この餃子は、人生ではじめて食べた餃子で、
「こんなにおいしいものがあるのかー!」
とおどろき、たくさん食べたことを覚えているのと、
カリスマといっしょに来たことを覚えている。
それは、みんなも大好きなマイケル・ジャクソン様。
その頃わたしは、どこに行くにも彼と一緒だった。
いつもわたしは彼の手をにぎるか、
彼を抱きかかえるかしていた。
たぶん、餃子も、彼を横に置いて、食べたにちがいない。
小さな彼を毎日連れて歩いていた。
時々会う、親戚のおねえさんのような存在の方にも
「どうしてあんなに、マイケル・ジャクソンを
ずっと抱いていたの?」
と言ってもらったので、本当にそうだったんだと思う。
すっごい好きだったから。
そこの餃子を食べると、毎回彼のことを思い出す。
彼はいまごろ、どうしてるかなー?って。
きっと押入れの中で眠っているのだろう。
また再会できる日が来るかな?
いつかまた一緒に食べに来ようね、マイケル。
餃子屋さんも、どうぞお元気で。
ずっと続けてくださいね。
とにかく、餃子がおいしかったんだ。
食べ物とかにおいって、
一瞬でタイムスリップさせてくれるし、
思い出を呼び起こしてくれるよね〜。
ありがとう、餃子。ありがとう、マイケル。

お2匹さんには、
そんなの関係ねー!そんなの関係ねー!


▲仲が良いわけではない。


▲寝てばかり。


▲ちょっと起きても、また寝転がる。


▲2018年に、王手!

さ、しわしていこーずぇぇぇい!

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