コラム:ようおいでたなもし、松山(伊丹十三記念館のスタッフが、記念館に来たついでによってもらいたい、松山近辺の見どころや、おいしいもののお店を ご紹介します。)

 

松山城・ロープウェイ街編(2)
種岡

では本日も、松山城の近くに行ったら
ぜひ立ち寄ってほしいスポットと
お酒の好きな方には地酒のお店、
甘いものに目のない方には
入手困難な大人気のお菓子をご紹介します。

萬翠荘(ばんすいそう)
種岡

※2010年7月16日追記
 7月12日の集中豪雨により、以来休館となっております。
 詳しくはホームページにてご確認ください。


坂の上の雲ミュージアムのすぐ近くに萬翠荘はあります。
萬翠荘は、大正11年(1922年)に
松山藩第15代藩主に当たる
久松定謨(ひさまつさだこと)が
別邸として建設した建物です。
純フランス風の洋館で、昭和天皇も2度お泊りになるなど、
迎賓館としての役割を果たしてきたそうです。
貴重な建築物として、昭和60年(1985年)、
愛媛県指定有形文化財に指定されました。
大正時代にタイムスリップできますよ!

愚陀佛庵(ぐだぶつあん)
種岡

※2010年7月16日追記
 7月12日の集中豪雨により全壊
したため、閉館となっております。
 詳しくはホームページにてご確認ください。


萬翠荘の裏手、ここが松山市内かと思わせるほどの
静かな場所に愚陀佛庵はあります。
さて皆さん、共同生活したことありますか?
今でいうルームシェアに近いもの?
とも思ったのですが‥‥、
この愚陀佛庵は、文豪・夏目漱石が明治28(1895)年、
旧制松山中学校に教師として赴任した際の下宿先で、
同年8月27日から10月19日まで、
病気療養のため帰郷した俳人・正岡子規が
52日間居候しました

正岡子規はここで日本派の松風会の面々に俳句を指導。
夏目漱石も句会に加わり、
本格的に俳句を始めるきっかけとなったそうです。
さらに、子規はここで俳句のバイブルとも言える
「俳諧大要」をまとめ、帰京後、日本新聞に連載しました。
いわば俳句の聖地ともいえる場所です。
今年7月、この愚陀佛庵で114年振りに
句会が再開されたそうです。
明治時代の二人の共同生活を想像すると、
会話も俳句でしていたのかな〜などと想像し、
深いな〜と思います。
ちなみに愚陀佛庵の名前は、
漱石の俳号「愚陀佛」をとって名付けられたものです。
また、もとは街中にあった愚陀佛庵ですが、
昭和20年7月26日夜の松山大空襲のため
惜しくも焼失してしまい、昭和57年8月に
「萬翠荘」の敷地内に復元されております。

蔵元屋
種岡

ここまでくると、松山にゆかりのある人物で
脳がだいぶ刺激されているでしょう!
ほぐしましょう!ほろ酔いましょう!
あくまでもほろ酔いです。
ほろ酔いでとどまりたい!
全国日本酒ファンの皆様お待たせいたしました。
蔵元屋さんをご紹介します。
愛媛の地酒が飲み比べできる蔵元のアンテナショップです。
先に感想をお伝えします。「感動した〜!」
えーこのお酒もいいんですか〜ってな感じで、
ワンショット100円から楽しめます。
回数券もあります。おつまみも100円からあり、
気のきいた品揃えです。
店長さんいわく
「女性の方などは居酒屋で
 日本酒を飲んで苦手になる方が多く、
 おいしい日本酒を飲んでいただいて
 認識を変えていただければ嬉しい。」
とのこと。
確かにそうだな〜と思いましたね。
私も普段はビール党なのですが、
飲み比べをした日本酒はすべておいしかったです。
ちゃんとお水も飲みながらほろ酔いでとどまりました。
(本当か!)


店長さんにチョイスしていただいた「しずく媛」飲み比べ

店内に初段、二段など木札に名前が‥‥
「あれは何ですか?」と聞くと、
お好みの蔵元を探しながら、
スタンプカードの32種に印鑑が押されると
“愛媛の酒道初段”と認定書が
酒造組合よりいただけるそうです。
まずは初段を目指して通いたいと思います。
制覇したくなりました!

霧の森工房松山店
種岡

こちらのお店もご紹介はするのですが‥‥、
入手困難とされています。並びます。
朝10時の開店前には行列で、
その行列の方々で売り切れになってしまう商品が
「霧の森大福」です。
無農薬のかおり豊かな「かぶせ茶」が
たっぷり使用されており、
ほろ苦い味と中の餡と生クリームが‥‥。
一番人気なのが納得です。
本社は愛媛県四国中央紙新宮町にあり、
霧が深くお茶の生産に適しているのだそうです。
店内ではお茶もいただけるのですが、
香りと甘みが深くとてもおいしかったです。
旅の途中で朝から並んでGetは難しいと思いますが、
ご安心ください、ネット店もございます。


ネットのお店では現在、抽選販売のみの受付です。

他にもお茶をモチーフにした商品が数多くあり、
ほうじ茶の生チョコレートなどめずらしいものもあります。
ほうじ茶のかおりが喉の奥を
繰り返しスーッと抜けていきました。

まだまだみどころが沢山ありご紹介したいのですが、
次へバトンタッチします!
また機会がありましたらお会いしましょう!

翠荘と愚陀佛庵

※2010年7月16日追記
 7月12日の集中豪雨の
ため、以来閉館となっております。
 詳しくはホームページにてご確認ください。

愛媛県松山市一番町3-3-7 【Google map】
TEL:089-921-3711
休館日:月曜日(祝日の場合は開館)
時間:午前9時〜午後6時
公式ホームページ

蔵元屋

松山市一番町1丁目11-7濱商一番町ビル1階 【Google map】
TEL:089-934-5701
定休日:月曜日
時間:12:00〜21:00(金曜日と土曜日は22:00まで)
公式ホームページ


霧の森工房松山店

松山市大街道3-3-1 【Google map】
TEL:089-934-5567
定休日:月曜日(祝日の場合は営業)・年末年始
時間:10:00〜19:00

ネット店

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次回へ続きます。

2009-10-09-FRI

図版:トリバタケハルノブ  
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