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アーカイブ 2020/12/20
 

レシピその381
バッカラのカルトッチョ(塩漬けタラの包み焼き)
〜2020年のクリスマス。〜


今までにないクリスマスを迎えます。例年は、
「どこの家に集まるの?」
「どんな料理を作るの?」
「どんな風に過ごすの?」
こんな話題が交わされる時期でした。
それが今年は、
「どうするの?」
「どう集まる?」
でみんなが頭を悩ませています。
家族が集い祝い、
一緒にゆっくりと時間を過ごすクリスマスです。
家族にとっても年に一度の大イベントでもあります。
その家族の中には、家族同然の友人も含まれますが
今年はそれは難題です。

クリスマスは宗教的なイベントですので、
例年は教会のチャリティやイベントがありますが
今年はありません。
ミラノのクリスマスマーケットもありません。
真っ赤なポインセチアも少なくて、
家のルミネーションも少なくて、
パネットーネもパンドーロの姿も少ないです。
あれもない、これもないと数えると気がふさぎますが、
ないものが増えていくと、
逆になにか物事の根源のようなものが
垣間見えてくる感じがします。
いろいろな出来事や物事を、
今までの既成観念や固定観念で捉えるのではなく、
違う方向角度から見てみる。
そんな想いに至ると新しい光がさしてくるようです。

畏れず受け入れよう。
「Natale-X’mas」
このもたらす光が私の今年一番の
プレゼントかもしれません。
12月13日からミラノは
2番目に危険度が高いオレンジ色地区から、
少し軽度の黄色地区になりますので
また法令が変わります。
どのようになることでしょう。

さて、今回は私の大好物の
バッカラ(タラの塩漬け)を使った料理です。
ないときはタラの切り身に塩をして1日置き、
身をしめてから作ってみて下さいね。

今年もご愛読をありがとうございました。
また来年もおいしい物をご一緒しましょう。


バッカラのカルトッチョ
(塩漬けタラの包み焼き)


■材料(2人分)

水に戻したバッカラ:小4切
ゆでジャガイモ:2こ
トマト小:
 10こ(かんたんカンディーテ用)
 7こ(ソース用)
ニンニク:1かけら
タマネギ:4分の1
イタリアンパセリ:少々
オリーブ:10こ
オレガノ、ケッパー、タイム:少々
EVオリーブオイル:
 少々(カンディーテ用とバッカラ用)
 大さじ2(ソース用)
塩、砂糖:適量
アルミホイル:容器2つ分
クッキングペーパー:容器2つ分
クッキングシート:容器をつつむ分×2




☆下準備

・今回の主役のバッカラ(塩漬けタラ)。



・必要な分を切ってたっぷりの水に浸け、
1日3回水をかえて、3〜4日間、塩抜きする。
※身の厚さによって加減する。



・おいしいソースを逃さないため、
包み焼き用の容器をつくる。
アルミホイルで外側をつくり、
内側にクッキングペーパーを敷く。
※容器の下に敷いてあるのは、
最後に容器全体を包み込むためのクッキングシート。




・オーブンを180度にセットする。

・かんたんトマトカンディーテをつくる。
フライパンにEVオリーブオイルを少々敷き、
薄切りにしたトマトの表面に、
オレガノと塩、砂糖少々を振りかけて弱火で焼く。



・ 同様にして裏側も焼く。



・トマトソースを作る。
EVオリーブオイルに
ニンニクを潰したものを入れて香りを出し、
ざく切りにしたトマトと
塩少々を入れて中火で5分煮る。



・バーミックスに数秒かける。



・かんたんトマトソースの出来上がり。



・ジャガイモはスライスする。
タマネギは薄いスライスに。
イタリアンパセリはみじん切り。




■作り方

(1)用意した容器にジャガイモ、
タマネギ、トマトソース、
イタリアンパセリをのせる。



(2)その上にバッカラをのせる。



(3)かんたんトマトカンディーテ、
種をとったオリーブ半分、ケッパーをのる。



(4)タイムをのせて
EVオリーブオイルを少しかける。



(5)クッキングシートで包む。



(6)180度のオーブンで25分焼く。
タイムと魚の香りが漂ってきたら出来上がり。
※オーブンによって時間を調節してください。



お皿にのせましょう。
飾りにタイムと楊枝にオリーブと
トマトカンディーテを通して
シートにさしました。



クッキングペーパーを開けると
湯気といっしょに良い香り。
熱々のソースをパンにたっぷり付けて
最後までお楽しみ下さいませ。
Buon appetito!




■おまけ編

こちらは違う包み方をしました。
ゆでジャガイモを星形で抜きました。
クリスマス感が盛り上がりますね。



開けるとこんな感じです。
こちらにはブロッコリーを入れました。
イタリアンカラーが楽しいですね。


 
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