ほぼ日刊イトイ新聞 - イタリアンマンマの直伝レシピ


	2020/05/17

レシピその367
キノア　チーズ入りガーリックライス付き
～料理から力を。～

ベランダの花の世話をしながら、
春風とともに聞こえてくる鳥の歌声に耳を傾け、
アロマのキャンドルを焚き、
深呼吸をして軽やかな香りを鼻腔で感じ、
料理をして、
好きな空間に視線を向けながら楽しく食べる。

好きな物で自分をつつみ、
平静を保つようにすることが、
今、前線で働いておられる方の
助けになっていると思っていますが、
それでも毎日、まだ聞こえてくる
救急車のサイレンの音に
どうして？の疑問と同時に心が痛み、
なにかにこもってしまいそうになります。

こんなとき、気持ちの矛先を
明るさの方向に向けてくれるのは
友人のペルー人のケリー。
そうだ、彼女に連絡をしてみよう。
そして、折しも息子が置いていった
キノアがたくさんでてきたので、
アドバイスをもらいましょう。

案の定、彼女はPCで、
この状況でも楽しめる料理を教えてくれ、
私ははじめての料理を作ってなごみました。
食べたこともない未知の料理を作るのは、
興味だけではなく、
想像の世界に入り込み、
できあがる頃には、
香辛料が脳にピリッと刺激を与えてくれて、
私はリオの市場にいて、
大好きな香辛料に囲まれ、
さらには、マチュ・ピチュに想いを張り巡らせました。
もともとペルー料理は大好きですが、
今回も彼女と料理から今を支える力を貰いました。

それでは、元気の出るペルー料理、
みなさんもいかがですか？
キノアチーズ入りガーリックライス付きです。
どうぞお楽しみ下さいませ。

材料のクミンやターメリック、コショウなどの代わりに
ほぼ日の「カレーの恩返し」などを使うと、
また違う世界が広がりますよ。
こちらもどうぞお試し下さいね。

キノア
チーズ入りガーリックライス付き

■材料（4人分）

○ガーリックライス

米：カップ１
水：カップ１
ニンニク：２欠片
EVオリーブオイル：大さじ１
塩：適量

○キノアソース

キノア：カップ１
タマネギ：中１個
ジャガイモ：３個（写真にありません）
チーズ：好みのチーズ200g
※写真のチーズはモッツアレラですが
レシピではスカモルツァチーズを使用しました。
ニンニク：二欠片
EVオリーブオイル：大さじ１
トマトソース：大さじ３
ミルク：60cc
オレガノ、クミン、ターメリック、コショウ：
少々好みの分量
塩：少々

■作り方

○ガーリックライス

（１）まずガーリックライスを作る。
ニンニクは芯を取り、
潰しながら微塵切りにする。

（２）鍋にEVオリーブオイルとニンニクを入れ、
火にかけて弱火で炒める。

（３）ニンニクの香りが出てきたら
米を入れて軽く炒める。

（４）水を入れてフタをして
中火にかけて煮立ってきたら
弱火にして15～20分煮て
火を止めてそのまま蒸らす。

（５）ガーリックライスのできあがり。

○キノアソース

☆下準備
・タマネギとニンニクは微塵切りにする。
・ジャガイモとチーズは角切りにする。

・キノアは流水でよく洗う。

■作り方

（１）湯をわかして
キノアをゆで始める。

（２）５分経ったら、
フライパンにEVオリーブオイル大さじ１を入れ、
タマネギを弱火で炒め、
しんなりしてきたらニンニクを入れて炒める。

（３）ニンニクの香りが出たらトマトソース、塩少々、
クミン、ターメリック、オレガノ、コショウを
好みの分量入れて数分炒める。

（４）煮ているキノアが10分たったところに
（３）を入れる。

（５）ジャガイモを入れて１０分煮る。

（６）ミルクを入れてかたさの調整をする。
やわらかいほうが好きな方は少し水分を足す。

（７）チーズを入れてかき混ぜて溶かす。

（８）塩加減を見てみ出来上がりです。

盛り付けましょう。
ガーリックライスを型にして置きます。
横にキノアソースをのせ
ゆで卵とゆでた初物アスパラを添えました。
お好みでピメントスをかけてどうぞ。
スカモルツァチーズを使った物です。
ペルー料理がどんどんイタリア味になって来ましたね。
どうぞお楽しみ下さい。
Buon appetito！

こちらはモッツアレラチーズを使った物です。
お好みのチーズでどうぞ。