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アーカイブ 2019/11/10
 

レシピその354
牛フィレのグリーンペッパークリーム仕立て
〜ダニエラ叔母さん。〜


ミラノは冬時間になり、
ワンたちと夕方、散歩するとき、
ワンたちの首にランプが輝く時期になりました。

さて、昨日の昼食にでかけたのは、
我が家から車で10分くらいのところにある
Baggio地区です。
そこは1923年にミラノと併合した地区で、
小さい町の中心には
今でも古き良き時代の痕跡が残っています。
住民もその小さな伝統の破片を保ちながら
新しいエッセンスを加味して、
独特な雰囲気を醸し出している
どこか愛おしさを感じるところです。

そこにある一軒の小さいBarは、
昼食時は、数個あるテーブルに
テーブルクロスがかけられてトラットリアになり、
住人の食堂に早がわりします。
料理人はダニエラ叔母さん。
お得意はミラノ家庭料理です。
料理を事前に電話して、
何時に作ってくれるか確認して予約します。

今回、私が注文した料理は、
小牛のオッソブーコとリゾットミラネーゼ。
彼女から指定された日に行きました。
リゾットは私たちの顔を見てから作るので
20分は待ちますが、
その間もテーブルでの会話がはずみます。
同行した私のワンたちをなでにきたり、
ダニエラ叔母さんのご主人が
骨型のビスケットをくれるなどして
ワンたちも満足させてくれます。

家庭的ななかで、
テーブルの上にのったお皿には
はみ出しそうなリゾット。
その上にオッソ・ブーコが堂々と鎮座し、
ソースもたっぷりとかかっています。
あふれんばかりのふたり分の皿を
同時に運んだ叔母さんの力強い腕。
長年、店を切り盛りしている歴史を感じる
たくましくもやわらかい、
まさしくイタリアンマンマの腕です。

近くに座っていたおじいちゃんが
ダニエラ叔母さんに話しかけます。
「明日トリッパを作ってくれるかい?
 もうずいぶん食べてないぞ」
「よいトリッパを見つけたら作るわよ」
そんなふたりの会話を聞きながら
調理場入り口に座った私のところに
トリッパの下ごしらえの香りが
しっかり届いてきて、
オッソブーコの肉よりも
私はもっとやわらかくなりなりました。

さて、今回ご紹介するのは、
やわらかい牛フィレ料理です。
短時間でできるのでどうぞお楽しみ下さいね。


牛フィレのグリーンペッパー
クリーム仕立て


■材料(2人分)

牛フィレ肉:1枚200g
塩水漬けグリーンペッパー:大さじ1
澄ましバター:20g
生クリーム:100cc
肉コンソメ:60cc
ブランデー:30cc
塩:適量




☆下準備

・肉にひもをかけてしばる。



・材料をそろえる。




■作り方

(1)フライパンにバターを入れて溶かす。



(2)牛フィレ肉を入れて
片面2〜3分、中火で焼く。
(焼き具合はお好みで)



(3)塩をふる。



(4)裏返して2〜3分焼く。
塩を少々ふる。



(5)牛フィレ肉を取り出す。



(6)牛フィレ肉を取り出した
フライパンのなかにブランデーを入れる。



(7)グリーンペッパーを入れて
少し煮詰めて香りを出す。



(8)生クリームを入れる。



(9)肉コンソメを入れて、
弱火で煮つめる。



(10)牛フィレ肉のひもを取り除く。



(11)牛フィレ肉をフライパンに戻して
クリームをかけながら2分くらい煮込む。



盛り付けましょう。
牛フィレ肉とクリームをたっぷりかけましょう。
ゆでたジャガイモとサラダ菜を添えました。
好みでマスタードを添えてどうぞ。
Buon appetito!



好みの焼き具合でお楽しみ下さいね。


 
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