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アーカイブ 2016/07/31
 
レシピその274
生馬肉のストラシェッティ〜アトリエの引っ越し。〜


もう1年前のことですが、
夫のアトリエの引っ越しの話です。
あまりの荷物の多さに、みんなから、
「何年かかることやら」と
笑われたりもしていました。


▲3ヵ月もかかって、
 やっと荷物を出し終わりました。
 100平米あったアトリエが、
 すっかりと空になった記念写真です。



新しい行き先は、自宅の近くの
版画の大きなシェア工房の一角です。
その工房をご紹介いたしましょう。


▲入り口です。
 いろいろな紙の販売もしています。




▲夫のアトリエの隣の部屋では、
 今日は、学生たちが版画の授業を受けています。
 この横には和紙のミュージアムや、
 画廊スペースも併設されています。




▲奥が版画工房になっていて、
 毎日いろいろなアーティストが
 版画を刷りにきます。




▲工房の一角につくった、
 夫の新しいアトリエです。


夫のアトリエは、
以前よりは少し狭くなりましたが、
版画の工房や教室を
みんなでシェアしているので、
広くなった気がします。
そして、頼れる人がいるお陰で、
気持ちも広くなったように感じます。

今までのアトリエは一人で制作に向き合っていましたが、
この場所は同調するエネルギーを持つ人たちが集まり、
その喧騒で支えあっているのではないかと思うほど、
賑やかです。

夫が還暦を迎え、
真の自分と向き合うことで選んだ新開地。
それは、一人ではなく、
このような人間関係だったのではないでしょうか。
制作の辛さや楽しさを分かち合える人たち。
居心地がよいところとは、
真の気持ちが通じ合うところなのかもしれません。
頼り合い、心を開き、さらけ出す。
そんな交流の毎日で、
ここのご主人と摺り師と夫は、
異兄弟のようになりました。
次回は、このおふたりをご紹介しましょう。

さて、今回ご紹介するメニューは、
この工房のご主人のお得意の料理、
生馬肉料理です。
日本の馬刺しとも
ちょっと違った趣ですので
どうぞお試しくださいね。


生馬肉のストラシェッティ

■材料(2〜4人分)

馬肉(生食用コントロフィレット):300g
※コントロフィレットは尾に近い部分のこと。
アーティチョークのオイル漬け:数個
ドライトマトのオイル漬け:数個
ケッパー:大さじ1
イタリアンパセリ:少々
ローズマリー:一枝
ミント:少々
バジリコ:数枚
レモン味のEVオリーブオイル:好みの分量
※EVオリーブオイルにレモンの皮をすり入れるのも可。
EVオリーブオイル:好みの分量
ハーブソルト:適量
コショウ:適量
つけ野菜:いろいろ




■作り方

(1)肉を拍子切りにする。



(2)2種類の味付けをするので、
(1)を包丁の背でたたいた後、
2つに分ける。




(3)ローズマリー、イタリアンパセリ、
ミント、バジリコはよく洗い、
一緒にみじん切りにする。



(4)(3)を肉の一方に入れ、
ハーブソルトとコショウを入れて
かき混ぜる。



(5)そこにレモン味のオリーブオイルを入れて
かき混ぜる。



(6)お好みで、
肉の上からもEVオリーブオイルをかけ、
冷蔵庫で冷やして味をなじませる。



(7)ドライトマトは千切りに。
アーティチョークは薄切りに。
イタリアンパセリは粗みじん切りにする。



(8)(7)をもう一方の馬肉に入れる。



(9)ハーブソルト、コショウ少々で味付けをして
EVオリーブオイルを好みの分量かけて、
冷蔵庫で冷やして味をなじませる。
※こちらは味がしっかりした物を入れているので
味見しながら、味を整えて行って下さい。




はい、盛りつけましょう。
野菜を敷いて、生肉をのせました。
好みでEVオリーブオイルを。
そしてローズマリーの方は
隠し味にお醤油を数滴、
垂らしても美味しいです。
どうぞお試し下さいね。

Buon appetito!


 
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