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アーカイブ 2013/02/10
 
レシピその188
洋梨のワイン煮チョコレートかけ
〜ふたりの会話〜


最近、イタリア人の若いカップル達の様子を
老婆心たっぷりに、はたから見ていると
なんだかこちらまで楽しい気分になってきます。
というのも、
子供の頃のピンポン遊びのように
軽やかに相手に届く
玉の打ち返しを彷彿させる会話をしているからですが、
驚くことに、どちらかというと男性がよく話していて
会話をリードしているようです。

結婚している男友人に聞くと
「獲得するまではあれやこれやの策を練るんだよ」
とのこと。
その策のひとつが
相手の気持ちを近づける会話術なのかもしれませんが、
とりあえず、よく喋って自分の愛情を示しています。

また、些細なことでも、
一緒に交わす会話の楽しさを味わいながら、
その時を共に過ごす喜びは年代とは関係なく、
街で老夫婦がウインドウショッピングしながら
会話をしている姿を見ると微笑ましくなりますし、
うらやましくもあります。
そんな姿は、
「目と目で読み交わす沈黙の会話」とか、
「何も言わなくとも察してほしい示唆的会話」など
意思疎通の高度な技ともいえる気がします。

長い間夫婦をしていても、
言葉を相手を突くばかりにつかうのではなく、
ふたりの間に流れる優しい気持ちの交流に
つかいたいものですし、
そして、いつも底辺にある愛情を感じる心を
磨いて行きたいものです。
そんな気持ちにさせてくれる
サンバレンティーノはもうすぐですね。
ふたりでのお食事の最後に
こんなドルチェはいかがですか?
どうぞお試しくださいね。

洋梨のワイン煮チョコレートかけ

■材料

洋梨(かための物):5個
砂糖:大さじ3
モスカートワイン:200cc (甘口ワインでも可)
水:200cc
ブラックチョコレート:60g
※水とワインはナシと鍋の大きさで調整してください。

飾り用:ハート型のチョコレート、
ペペロンチーノ、粉ペペロンチーノ



■作り方

(1)洋梨の天と底を切り、皮をむく。



(2)芯抜きを上からゆっくり回しながら、
途中まで入れる。



(3)下からも入れて穴を貫通させる。



(4)芯を取り除く。



(5)鍋に洋梨を入れ、
8分目まで水を入れる。



(6)鍋に入れた水の量をはかる。



(7)水の半分を捨て、
捨てた分量と同じ量のワインを入れる。



(8)砂糖を加えて中火にかけ、
煮立ったら弱火でフタをして煮る。



(9)15分したら洋梨を返す。



(10)30分くらいしたら竹串をさし、
好みのかたさに煮えたか様子を見て、
煮えていたら、
フタをしたままゆっくりと冷やす。



(11)チョコレートを刻む。
(クッキングペーパーの上ですると、
 そのまま鍋に入れられるので便利です)



(12)湯煎して溶かす。



(13)洋梨の上に
あたたかいチョコレートをかける。



粉ペペロンチーノをチョコレートの上にかけました。
竹串にハート型のチョコレートをさし、
ペペロンチーノを添えて、
洋梨の芯に入れました。
甘くてピリッとした情熱をお楽しみ下さい。

BUON APETTITO!


 
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