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アーカイブ 2012/11/04
 
レシピその181
カコメッラチェルシー〜母から子に伝えたい味〜


先日、母の様子をみるために、
3週間ほど、日本に帰りました。
今回の帰国では母の様子をみながらも、
自分の楽しみを組み入れることができました。
なかでもやはり料理は
私の気持ちを高揚させてくれ、
力強く明るくしてくれます。

以前から興味があったことのひとつに、
今の日本人ママが子供に伝えたい味を知りたい
と思っていました。
そして今回はその機会に恵まれ、
その上それを伝授してもらう幸運にも
めぐりあいました。

今回は旧知の仲で
4人の女の子のお母さんでもある
ご近所の長谷井克子さん宅にうかがいました。
彼女の家は、35年前も今と同じように、
いつも人が多く集う家でした。
その時の彼女は美容院を経営しながら、
手早くそして大胆に大人数の料理を作って
もてなしていましたが、
その料理がおいしかったことが
鮮明に脳裏を横切ります。
料理好きの彼女は、夫の転勤地をまわりながら、
お料理のレシピを増やしたそうです。
伝統味をベースに創造性を加味し、
独特で個性ある料理を作ります。

そんな彼女が娘に伝えるレシピのひとつに
「チェルシーキャラメル」があります。

彼女の作るキャラメルは
一粒で300m走るという
あの懐かしいパッケージのキャラメルを彷彿とさせる
滋養高い豊な味わいで
私もこのキャラメルを食べると
エネルギーが湧いてくるのがわかります。

このキャラメルは、
45分間休まずにかき混ぜ続けて作りますが、
その時の様子を写真でご紹介しましょう。


▲白いガーベラ、畑で収穫してきた野菜、
 自作のフェルトバッグが迎えてくれたキッチンです。
 あるときは画家、あるときは服飾デザイナー、
 合間を見ては針仕事をして作品を作り、
 そして夫と一緒に畑仕事にも精を出し、
 フラメンコを情熱的に踊る長谷井さん。
 まさしく八面六臂です。



▲四女のアノンちゃんとご主人と。
 ご主人がエスプレッソを入れてくれました。
 家の空気の流れはイタリアンそのものです。



▲キャラメル作りが始まりました。
 30年以上も使っているキャラメル用の鍋が貫禄です。



▲さっと交代。アノンちゃんがかき混ぜ始めます。


▲美味しい香りがしてきました。
 ヨダレが落ちないようにすることが
 コツのひとつかもしれませんね。



▲水に落として、食べてみます。
 パリッとしていたら出来上がり。
 こんなコツが伝承するマンマレシピらしさです。



▲二人の阿吽の呼吸でキャラメルを型に流します。


▲出来上がりの感想を語り合いながら
 割っていきます。



このキャラメルを待ち焦がれている人は多く、
「みんなに喜んでもらえる物を作る」という
お料理のレシピだけではなく
心のこもったものを作り、その気持ちを持ち続け、
それを自分自身の喜びにする‥‥
「それは一朝一夕では出来ないよ」いうことを、
娘に伝えているように思いました。

それではレシピをご紹介しましょう。
長谷井克子さんのお名前から
「カコメッラチェルシー」と命名しました。
秋の夜、長読書のお供にもぴったり。
どうぞお試しくださいね。

カコメッラチェルシー

■材料(3〜4人分)

有塩バター:250g(無塩を使用するときは塩を加える)
砂糖:400g
麦芽糖:500g(水飴でも可)
コンデンスミルク:397g
バニラエッセンス:少々
粉砂糖:適量


☆用意する物

・ケーキ盆:
 タテ291mm、ヨコ206mm、高さ17mmを2枚。
・スケッパー




■作り方

(1)厚手の鍋に材料を全て入れる。
火にかける前にケーキ盆とスッケパーを用意しておく。



(2)中火にかけ、かき混ぜながら溶かし始める。



(3)ぐつぐつと煮立たせながら、
こげないようにかき混ぜ続ける。



(4)鍋のふちをこそげるようにながら混ぜる。
写真は15分経過時。色が除々に変化して行く。



(5)30分経過。
段々と重くなってくるが、
しっかりと底からかき混ぜる。



(6)40分経過。
かきまぜると筋が残るようになる。
色も一段と茶色になる。



(7)45分経過。
かき混ぜるとしっかり筋になって見える。



(8)少量を水に入れ、
食べたときに、パリッとしていたら出来上がり。



(9)火から下ろし、
バニラエッセンスを入れて、
全体をよくかき混ぜる。



(10)ケーキ盆に流し入れる。



(11)平らにならす。



(12)すぐに表面に軽く筋をつける。



(13)大きさを決めながら筋を付ける。
(今回は2種類の大きさにしました)



(14)筋をはっきりとつける。



(15)数回筋をなぞり、
温度が下がってきたら
数回にわけて鉄板にあたるまでしっかりと切る。



(16)冷ます。



(17)冷めたら鉄板からはがす。



(18)手でひとつずつに割る。



(19)全てをボールに入れて、
粉砂糖をかけ、
ボールを手前にかえしながら混ぜる。



はい、出来上がりました。
一粒で口の中が豊かな美味しさで
幸せ感一杯になります。
どうぞお試しくださいね。
お気に入りの小袋に入れて持ち歩き、
小腹が空いたときに食べたり、
かわいくパッケージして贈り物にしてもよいですね。




 
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