おさるアイコン

アーカイブ 2012/10/07
 
レシピその179
ムール貝のパプリカ包み揚げ〜パオラのこと〜


グラスに注がれたワインを見て
まだ半分もあると考えるか、
もう半分しかないと考えるか‥‥
それがポジティブ思考とネガティブ思考の
分かれ目なんだと友人に言われましたが、
私は注がれている部分があるからこそ
注がれていない空間も楽しめるし、
逆に注がれてない部分があるからこそ
注がれたワインをありがたいと思います。

ポジティブとネガティブを考えていると、
よくボランティア友人のパオラを思い出します。
彼女はいつも、心配ごとばかりしています。
みんなから
「まだ起こってもないことに
 何をそんなに心配しているの?」と思われ、
ネガティブ思考な人だと言われています。
でも、彼女の心配ごとに耳を傾けると、
彼女なりの経験からくる想いが背景にありますし、
彼女から聞く不運話には、
最後にはふたりで笑ってしまう明るさがあります。
彼女は私のように
悲しい出来事や自己嫌悪にとらわれず、
人生につきまとう不運に対して心を解放して
自然に受けとめているように感じますし、
どんな状況に置かれても
心の平静を保っているように思います。

それではなぜみんなから
ネガティブと受け取られるのだろう?
と考えてみたところ、
彼女はみんなに分かってほしいため
ネガティブなことはとても大きな声で話しますが、
感謝やお礼は、
心からの真実のかわいい小さい声で話すため、
キャッチしにくいところに原因があるようです。

彼女はきっと隠れポジティブな人。
私にはとてもかわいいと感じます。
一緒にいると、
「ポジもネガも表裏一体だから
 全てを受け入れて
 正直に自分の気持ちをさらけ出しなさい」
と言ってくれている気がします。

さて、今回ご紹介するお料理は
ムール貝をパプリカで包み込んだ料理です。
外見では中身は分かりません。
カラッと揚がったこの料理は、
どんどん食が進みます。
どうぞお楽しみくださいね。

ムール貝のパプリカ包み揚げ

■材料(3〜4人分)

ムール貝:16個
パプリカ:大1個
バジリコ:適量
小麦粉、パン粉:必要量
塩、コショウ:適量
揚げ油:必要量
楊枝:16本




☆下準備

・パプリカはあらかじめ焼き、皮を取り除く。
・ムール貝を掃除する。
まず、ひげを引っ張って取り除く。



・殻からはみだしている貝は包丁の背で取り除き、
殻の表面を金たわしでよく洗う。




■作り方

(1)フライパンにムール貝を入れて、
口が開くまでフタをして蒸し焼きする。



(2)皮を取り除いたパプリカと、
バジリコをあわせて微塵切りにする。



(3)塩とコショウを入れながら、
細かく刻む。



(4)口が開いたムール貝を冷ます。



(5)殻をはずしたムール貝に楊枝をさす。
小さいものは2つ一緒にする。



(6)まずムール貝に小麦粉をつける。



(7)(6)に刻んだパプリカとバジリコを
手の中で包む感じでつける。



(8)最後に軽く押さえて形を整える。



(9)パン粉をつける。



(10)高温でさっと揚げる。



(11)油を切る。



はい、出来上がりです。
フレーク塩を少しかけて、
味にアクセントをつけました。
付け合わせは蒸したいんげんです。

BUON APPETITO!


 
ご感想はこちらへ もどる   友だちに知らせる