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アーカイブ 2012/01/15
 
レシピその160
シャコのストロッツァプレーティ〜夫婦ふたりで〜


新しい年になりました。
今年もよろしくお願いいたします。

落ち葉はすっかり土と一緒の色になってきました。
朝の散歩のときは
その落ち葉の上の霜が凍って、
キラキラと一面、輝いています。

さて、去年のクリスマス・イブは、
ミラノに来て初めて
ドーモで行われる0時のミサに夫婦で出かけました。
パイプオルガン、管楽器、聖歌隊による歌は
華やかでありながら、荘厳で、
私も信者の方達と一緒に祝って来ました。

初めてのことといえば、
クリスマスや新年のカウントダウンや、
お正月などなど、
夫婦ふたりきりで過ごすことが多くなってきました。

子供が成長して家にいなくなり、
さみしさが漂う間の抜けたような毎日を
どのように暮らして行けばよいものかと、
リズムも掴めないままで生活してきましたが、
最近ようやく、また新婚時代に戻り、
夫婦ふたりで向き合って行こうという
想いになってきました。

木のように、
新緑がまばゆく美しいときや
色鮮やかな紅葉のときや、
落葉で枝だけになったりを繰り返しながら、
幹を太くしながら連れ合った30年。
お互いの道を歩みながら、寄り添い、
不器用ながらも夫婦の骨組みの要を築き、
今、ふたりきりとなった生活に
またリセットし始めています。

耳が遠くなったし、大声で話すし、
いらつきもさらけ出すし、
まるで、昔、映画で見た
老夫婦のような感じさえしますが、
「夫婦だけで初めて」を新鮮に受け止めて、
今年も過ごして行きたいと思います。

おまけです。もうひとつ、初めての出来事を。
クリスマスの数日前にアパートの入り口に、
赤い小さいツリーが置かれていました。
そして、25日の朝には、
住人の子供達にプレゼントが置かれていました。
住人の外孫の分まであるので
「そこまでよく知っている人は、
 やはりサンタさんしかありえない」
という楽しい見解にいたりました。





さて、今回は日本のうどんを彷彿する
生パスタとシャコです。
もちろん、生パスタでなくてもだいじょうぶです。
どうぞお試しくださいね。

シャコのストロッツァプレーティ

■材料(4人分)

小麦(中力粉):300g
水:150cc
塩:ひとつまみ
シャコ:8〜10本
ニンニク:一欠片
ケッパー:中さじ1
トマト:中2個
イタリアンパセリ:適量
タイム:適量
オリーブオイル
好みで鷹の爪を少々




☆下準備

・パスタを打ちます。
粉の中に塩を入れて水を入れながら混ぜる。
(ボールの中でしてもよいです)



・表面がつるつるになるまで
15〜20分よく練り、
ビニールに入れて30分置く。



・パスタを延ばす。



・厚み2〜3mmに延ばす。



・包丁やパスタカッター等で
タリアテッレのように
太めに切りる。



・パスタを一本ずつ手に取り、
手の平でこよりを作るようにねじった後、
各10cmくらいの長さに切る。



・ニンニクは中の芯を取る。
・トマトは湯むきして細かく切る。
・ケッパーも細かく切る。
・イタリアンパセリは微塵切りにする。



・シャコの掃除をする。
足等をキッチンばさみで切り、
飾り用を人数分残し、
それ以外は身を半分にする。



・掃除したシャコの残った部分を
鍋に入れてよく煎り、
トマト少々とパセリの茎を入れる。



・水を150cc入れて、
弱火で煮てスープストックを作る。
・パスタ用に鍋に水と一掴みの塩を入れ、
湧かしておく。




■作り方

(1)大きめのフライパンにニンニクとオイルを入れ、
火にかける。



(2)ニンニクの香りが出たらシャコを入れる。



(3)トマト、ケッパー、
イタリアンパセリ、タイムを入れる。



(4)塩を入れる。味は薄味で。



(5)シャコに火が通ったら取り出し、
ソースを少し煮る。



(6)パスタをゆでる。
上に浮き上がって来てから2、3分ゆでる。
(少し固めの状態)



(7)パスタを(5)のフライパンに入れて
ソースとからめる。



(8)シャコのスープストックを入れる。



(9)(5)で取り出したシャコを戻し、
味が馴染むように全体をかき混ぜて、
塩味を整えてから、火を止める。



はい、出来上がりです。
喉に詰まらせないように
よくかんでくださいね。

BUON APPETITO!


 
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