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アーカイブ 2011/12/11
 
レシピその159
ポークと栗のロースト〜クリスマスの花形〜


年末になりました。
年に一度のクリスマス。
例年並とまではいかなくとも
ミラノの街は活気づいています。
クリスマスをみなさんは
どう過ごされていますか?
私たち主婦はクリスマス料理に精を出すときです。

「この料理を食べないとクリスマスらしくない」
という定番料理や、
友人の新しいアイディア料理を取り入れながら、
メニューをあれこれ考えていきます。

料理のメニュー決めるときや
お店でプレゼントの選択に悩むときもそうですが、
私は、物事を決定する前の
あーでもないこーでもないとか、
あれもこれもよいとか、
頭の中がごちゃごちゃ混迷するときが好きです。

コンサートに例えると、
最終リハーサルのときのやりとりや調整を見たり、
みんながひとつの目標に向かって、
熱気あふれる意見交換をしたり、
アイディアを出しあったりするときを
見るのが好きです。
些細な意見で花火を散らすときでさえも、
触れ合いからうまれるものが、
ひとつのエネルギーの塊になって行く
その過程がわかるからです。
私はシンプルに割り切って考えられることすらも、
一度、ばらばらにして、混沌とした状態にし、
多角方向から見つめ直すことを
楽しむところがあるのかもしれません。

人と意見が違うときも、
ポジティブにとらえてのぞむと
楽しくなります。
私はたまに、自分の意見を言うときに
冷静さに欠けてしまい、
正面からぶつかって痛い思いもしますが、
そんなところをひとつの個性として認めてくれる
周りの人達の優しさで、
自己嫌悪に陥っても
すぐに立ち直ることができます。

さて、今年もわずかになりました。
来る年の幕開け前の、
楽しく忙しい時期と、クリスマス。
心に灯がともるときです。
最後に我が家の近くの家の
イルミネーションをご紹介しましょう。
どんなファミリーが
どんな過程を経て作っているかを想像すると
微笑ましい豊な気持ちになります。





今回ご紹介する料理は豚肉と栗のローストです。
ちょっと時間はかかりますが、
パーティの花形料理ですので、
どうぞお試しくださいね。

ポークと栗のロースト

■材料(4〜6人分)

豚肉ロース骨付きブロック:1300g
栗:皮をむいた重量350g(冷凍でも可)
生塩ベーコン:100g(ベーコンや生ハムでも可)
豚挽肉:150g
卵:2個
パルメザンチーズ:大さじ2(卵用)
パルメザンチーズ:大さじ2(挽肉用)
ほうれん草:ゆであがった分量で一握り分
生クリーム:200cc(クリーム用)
生クリーム:大さじ2(挽肉用)
マスタード:大さじ2
バター:大さじ1(卵焼き用)
バター:大さじ1(ロースト用)
白ワイン:200cc
ブランディ:100cc
オリーブオイル:大さじ3
砂糖:小さじ1
塩・コショウ:適量
ローズマリー:2本(乾燥でも可)
月桂樹の葉:1枚




☆下準備

・卵2個にパルメザンチーズ、塩、コショウを入れて
 よくくかき混ぜ、
 バターを敷いたフライパンで焼く。



・挽肉にパルメザンチーズと生クリーム、
 塩、コショウを入れてよくかき混ぜる。



・栗は熱湯に入れ1分くらいゆでて、
 熱いうちに皮をむく。
(ローストをしはじめてからでも間に合います)



・肉を骨から切り離す。
・ほうれん草はゆでてよく水を切っておく。



・肉を長方形のかたちになるように切る。
 内側に軽く、塩コショウをする。



・肉の真ん中に挽肉の半分を敷き、
 その上に卵で巻いたほうれん草を置き、
 さらにその上に残りの挽肉をのせてかたちを整える。



・開いた肉を元に戻し、
 端が出ないように手で押さえながら
 形を整える。



・生塩ベーコンで肉を包むように巻く。
 両端もフタをするように包む。



・かたちがくずれないように、ひもで結ぶ。



・ひもはタテヨコどちらにもしっかり巻く。



・かたちを整えます。



・ローズマリーをひもの間に入れ込む。




■作り方

(1)直火焼きができる土鍋に
バターとオリーブオイルを入れ、
弱火にかける。



(2)鍋があたたまったら、肉の表面を焼く。



(3)肉をまわして全体に焼き目をいれる。



(4)鍋の端からゆっくりと
常温の白ワインを入れる。



(5)フタをして弱火で1時間半ゆっくりと焼く。



(6)時々、肉をまわし、四面に火が入るようにする。



(7)1時間15分たったところで栗を入れる。



(8)水分が足りないときには水を少し入れ、
栗に火を通す。



(9)焼き上がった肉は取り出し、
アルミホイルで包んで、
冷めないように少し休ませる。
栗も取り出しておく。



(10)ソースを作る。
鍋の焼き汁の中にブランディを入れ、
アルコール分を飛ばす。



(11)生クリームを入れる。



(12)マスタードを入れる。



(13)砂糖と塩で味を整え、とろみが出るまで数分煮る。
(土鍋の場合は火を消して余熱で煮る)



(14)肉はローズマリーを取り出し、
ひもをはさみで切り、引き抜く。



はい、出来上がりです。
付け野菜はキノコのニンニク炒めと小玉ねぎの甘酢煮です。
ソースをたっぷりかけて召し上がって下さいね。
メリークリスマス!


 
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