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アーカイブ 2009/08/09
 
レシピその99
ルーコラペーストとエビのパスタ 〜バカンスは別れの季節〜


バカンスが終わり、ミラノの街は
戻って来た人たちでにぎわっています。
新しい季節の始まりを感じます。
そして、このバカンスを区切りに、
生活を変える人たちもいます。

私の憧れの女性で
イタリアに25年も住んでいた友人が
日本に帰国します。

密なおつきあいだったとは言えませんが、
彼女がいると、その場に見事な満開の華を
添えてくれる、存在感のある人で、
彼女の人間性が、
私たちを支えてくれていました。

日本人女性という根源を保ちながらも
イタリア的な開放感があり、
流れ出る会話もイタリア的ウイットに充ちていて、
思わずその流れの中に身を投じます。
彼女が醸し出す雰囲気は、比類ないものです。

ファッショナブルで、
鍛えあげられている健康的な身体、
しわもないつややかな肌。
その上、
仕事は意欲的にこなし、
智と情の具合がちょうどよい、
ひとりの女性としてもとても魅力的な人です。
小さい身体にどんなエネルギーの源を
持っているのかと、不思議になるくらいです。

その憧れの彼女から、先日、
帰国にともないミニプロッセサーをくださる、
と連絡をもらいました。
もっと、時間が欲しかった。
もっと、彼女と話したかった。
‥‥離れる寂しさや、
もっと話をしたいというあせりが、
私を襲いました。
女性ひとりでミラノに暮らすことは、
想像以上のストレスがある生活だと思います。
それをも柔軟にかわしてきた
彼女の素顔の芯にもっと触れたかったです。

こんな外国の小さい街での出会い、そして別れ。
幾度もくり返された出会いと悲しい別れ。
別れのたびに心から泣きました。
でも、いつしか私は
その悲しさを軽減させる技を
少しずつに身につけました。

別れは終わりではなく広がり、だと、
友情が広がり、つながっていくのだと、
自分に言い聞かせています。

彼女がミラノに来て、すぐ買ったという
ミニフードプロセッサー。
いただいてから毎日のように使っていますが、
そのたびに彼女に想いをはせます。

さて、今回はフードプロセッサーを使うと
簡単に出来る料理です。
ルーコラ(ルッコラ)のペーストを
使ったパスタです。
どうぞ試してみてくださいね。

ルーコラペーストとエビのパスタ

■材料(2〜3人分)

スパゲッティ:180g
ルーコラ:50g
パルミジャーノ:20g
松の実:20g
ニンニク:1かけら
EXバージンオリーブオイル:大さじ2

エビ:100g(殻を取って掃除した後の重量)
ミニトマト:5個
EXバージンオリーブオイル:大さじ1
塩:適量




☆下準備

・エビは背わたを取る。
・ルーコラはかたい茎の部分を取り除く。
・パルミジャーノはおろす。
・トマトは小口切りにする。
・ニンニクはつぶして芯を取り除く。




■作り方

(1)ルーコラを手で半分に切り、
松の実、パルミジャーノ、ニンニク、
オリーブオイル、塩を全て一緒に
フードプロセッサーに入れる。
※フードプロセッサーがミニサイズのため、
 私は2回に分けました。




(2)攪拌してペースト状にする。



(3)数秒でペーストの出来上がりです。



(4)湯を沸かし、沸騰したら塩を入れ、
パスタをゆで始める。



(5)フライパンにオリーブオイルを入れ、
あたたまったらエビを入れる。



(6)塩をエビにふり、
トマトを加えて、さっと火を通す。



(7)(4)でアルデンテにゆで上がったパスタを
ボールにとり、
そこに(3)のペーストを加える。



(8)(7)を混ぜる。
味が行き渡らないときは、
パスタのゆで汁を少々加える。
塩加減を確認する。



エビを盛りつけて、
はい、出来上がりです。

BUON APPETITO!


 
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