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アーカイブ 2007/06/26
 
レシピその44
コペッタ(アイスクリームをいれる小さなカップ)
〜小麦色の肌〜


ここのところのミラノは、
昼間は夏の太陽ががんがんとしてますが
夕方にもなると雲行きが怪しくなり、
雨がよく降ります。
今年は雨が多いせいか、
あじさい達の群れが色鮮やかに目に映ります。
早いもので、学校は学年末となり、
子供達は3ヵ月間のバカンスに入りました。
長いバカンスを利用して、友人のなかには
子供をまず、お祖父ちゃんお祖母ちゃんの待つ
海の家や田舎にあずけ、
その後は語学研修に外国に数週間送り、
8月半ばには家族で旅行。
旅行から帰ってくると、
今度は山の方へ遊びに行き‥‥と、
普段のミラノでは味わえない環境で
とことん過ごさせる人もいるくらいです。

イタリアの夏の楽しみ方のひとつに
プールがあります。
日本のプールの過ごし方とは
ちょっと違うかもしれません。
7月に開く近所のプールは、
子供からお祖父ちゃんお祖母ちゃんにいたるまで
日光浴をする人達でにぎわっています。
まず、身体をプールの水で冷やしてから、日光浴。
熱くなったらまた水で身体を冷やし日光浴。
プールで泳ぐ人達はとても少ないのです。
みんな、日光浴を楽しみに来ていますので、
お祖母ちゃん達も、もちろんビキニ姿です。
他のプールにも、
日光浴を楽しむ人達がいっぱいいます。
なんでこんなに日光浴が好きなのかしらん?
と思います。
そういえば、
一年中、日焼けサロンに行っている友人もいます。
日焼けしていることがすてきなのですね。
バカンスに行ったという証にもなるわけですし、
白い肌より健康的な小麦色の肌のほうがよいのだろうし、
日焼けしている人は、素足になり、
肌を大胆に露出しています。
彼らは日焼けするとすぐに赤くなりますが、
あっという間に白い肌に戻ってします。
ですから、日焼けの色を保つことに、
苦労を惜しみません。
私は、一年中、日に焼けて色があせないので、
彼らから羨望の眼差しで、
「どうやって色を保っているの?
 日焼けサロンに行ってるの?」
なんて、よく質問されますが、
「犬の散歩と洗濯物干しだけです」とこたえると、
「また〜」と、全く信じてもらえません。
日焼けクリームをたくさん塗り、
一生懸命、日焼けしようと苦労している人達をみて、
これもイタリア人が自然を謳歌することの
一環かもしれないと思うのです。

さて、今回ご紹介するのは
私の大好物NO.1、アイスクリームのカップです。
ドルチェを作る時間がない時、
いつもアイスクリームになってしまいますが
こんなカップに入れてサービスすると、
いつものアイスクリームもまた違った味わいになります。

コペッタ
(アイスクリームをいれる小さなカップ)


■材料(6個分)

小麦粉:50g
粉砂糖:40g
バター:50g
卵白身:50g(約大1個)
塩:少々




■作り方

(1)小麦粉、粉砂糖を合わせて2回ふる。



(2)白身を混ぜる。



(3)(1)と(2)に塩少々と、
バターを溶かして冷ましたものを入れて
撹拌する。



(4)鉄板にクッキングペーパーを敷き、
(3)をスプーン大1くらいとり、薄くのばす。



(5)180度で6〜8分焼く。



(6)よく焼けたら、すぐに取り出す。



(7)好みの型を用意しておく。



(8)熱いうちに型の上にかぶせて、
布巾の上から手で押さえて型を作る。



(9)冷ましたら型から取り除く。



(10)アイスクリームをすくっていれ、
季節の果物の煮たものや、
溶かしたあたたかいチョコレートなどをかけて
出来上がりです。
今回私は赤ワインと同量の水に砂糖を加え、
チェリーを10分位煮たものに
キルッシュ酒を香りつけにしたものを添えて、
大人の味に仕上げました。


 
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