おさるアイコン

アーカイブ 2007/03/13
 
レシピその37
イワシのマリネサラダ〜イタリアの魚事情〜


日本にいたころ、海の近くに住み、
磯の香りのなかで育った私は、
イタリアに来てからは、ペルージャ、リエティ、
サンタルフィーナ、ミラノと
海のない街で暮らしてきました。
とはいえ、今住んでいるミラノは、
アドリア海と地中海の魚が
魚市場にいっせいに集まってくるので、
多種の魚との出会いがあります。

最近ではお寿司やカルパッチョが話題になり、
流行っていることが拍車をかけているか、
以前よりも新鮮な魚を
鮮魚店で見つけやすくなってきました。
近所のスーパーでも、
カルパッチョ用にあらかじめ切られている
マグロやシャケを見かけます。
イタリアでも生で魚を食べる人が
増えてきたのでしょう。
昔暮らしていたリエティには、
当時鮮魚店が1軒しかなく、
魚を買うときは数少ないバスで街に出ていました。
これが半日仕事で、週1回の一大行事でした。
サンタルフィーナに住んでいたときは、
鮮魚店が毎週金曜日にミニバンで
出張販売に来てくれました。
魚の種類は少なかったのですが
毎回、鱒だけがとびきり新鮮でした。
そういえば店頭では、水槽にいた鱒を
その場でさばいてくれましたっけ。

今、ミラノの鮮魚店には、
新鮮な青色の魚達が並びます。
今回ご紹介する料理は
カルシウムもビタミンもEPA(必須脂肪酸)も豊富な
イワシ料理です。
独特な臭みが苦手というかたも、
この料理方法をぜひ試してくださいね。

イワシのマリネサラダ


■材料(6人分)

カタクチイワシ:350g
タマネギ:中1個(小さいときは2個)
ニンジン:1〜2本
セロリ:1〜2本
トマト:2個
レモン:1個
イタリアンパセリ:少々
ニンニク:半かけら
揚げ油:適量
エキストラバージンオリーブオイル:適量
バルサミコ酢・塩・小麦粉・砂糖:適量
鷹の爪:お好みで




☆下準備
・イワシのウロコ・骨・内臓を掃除し、腹開きに。
油で揚げる前に、余分な水分をキッチンペーパーなどで
ふき取っておく。



・野菜は下の写真のように刻み、
レモンは絞って器に入れておく。




■作り方

(1)大きめのフタの閉まる容器の中に、
トマト以外の刻んだ野菜を入れ、
塩、レモン汁、エキストラバージンオリーブオイル、
バルサミコ酢、水を少し入れ、
さらに隠し味に砂糖を少々入れてかき混ぜる。




(2)イワシに小麦粉をつけ、
余分な粉をはらってから、たっぷりの油で揚げる。




(3)揚がったイワシのうち半分を
重なりすぎないように
(1)の刻んだ野菜の入った容器の中に入れる。




(4)(3)にトマトをイワシをおおうくらい入れる。




(5)残っているイワシを(4)の野菜の上にのせる。
刻んだ野菜が残っている場合は、イワシの上にのせる。


(6)(5)を30分ほどおき、
さらに、フタをしてから、逆さにして30分ほどおく。






できあがりです。
魚と一緒にお野菜も沢山食べてくださいね。
BUON APPETITO!

揚げたイワシをひたしておく時間はお好みで。
15分くらいにして揚げたての風味を楽しんでも
1晩くらいおいて、
しっかり味をつけてからいただいてもおいしいです。
冷たいアンティパスタにいかがでしょうか。
 
ご感想はこちらへ もどる   友だちに知らせる