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レシピその13
ツナたまご・パンかご入りうずらたまご
〜パスクゥア(復活祭)〜

今年のパスクゥア(復活祭)は4月16日です。
クリスマスとは違い
パスクゥアは移動祝日で、
毎年、日にちがかわります。
3月21日から4月末までの間に必ず来ますが、
“春分の日後の最初の満月の日の次の日曜日”です。
なんともややこしですが、
太陽暦で決められていたのだろうと想像すると、
歴史を感じて、楽しい気持ちになりますね。

カーニバルでたっぷりと肉食を堪能した後、
パスクゥアの日の前40日間は、
断食まではいかなくても、
簡素な食事をしている人はいまだにいます。

パスクゥアの日は、イエスの復活と、
ヒナが殻をやぶって産まれるイメージを結びつけ、
「おまけ」の入った、
たまごの形をした物を贈ったりします。
きれいにデコレーションをほどこした、
銀製や陶器製、ガラス製のたまごは、
大人へのプレゼント用。
チョコでできたたまごは、
子供へのプレゼント用です。
子供用は、男の子は青い包装で、
女の子はピンクの包装というのが一般的です。

たまごの大きさは、さまざまで、
本物のたまごの大きさから、
なかには大人の身長くらいのものもありますが、
プレゼントに使うものは、
だいたい30〜50cmくらいの物が一般的です。
実は大人もたまごの中の「おまけ」を
楽しみにしています。
たまごの中から、ぬいぐるみが出てきたり、
組み立て模型が出てきたりして、
よくもこんな小さなところに! と驚きます。

我が家はパスクゥアの日に、
全てのチョコでできたたまごを開けます。
まず包装をとり、チョコを割り、
手をべとべとにしながら、
おまけが入っている
プラスチックのケースを取り出し、
溶けたチョコで、つるつる手をすべらせながら、
やっと取り出して、
がっかりしたり、喜んだりします。

たくさんのチョコでできたたまごを
この調子で開けて行きます。
たんまりたまったチョコは、
もちろん、ぜんぶいただきますが、
短期間にたくさんは食べきれないので、
暑くなる前にクッキーやドルチェに姿を変えます。
最近のチョコでできたたまごは、
おまけの内容がわかる
包装をしているメーカーもあり、
あの福引きをする時に似たどきどき感が薄れて、
ちょっと残念です。

リエティではパスクゥアの日は
家族でミサに出かけ、
その後、お食事をしていました。
ドルチェはコロンバ(鳩)をかたどった
日持ちのするケーキ。
それに卵を使ったお菓子や
料理がテーブルを飾ります。

今回のお料理2品は
アンティパスタ(前菜)です。
パスクゥアの時だけではなく
いつでも楽しめるものです。

ツナたまご


■材料

ゆでたまご:4個
ツナオイル漬け:100g
アンチョビ:数枚
ケッパー:スプーン大1(塩漬の場合は洗う)
イタリアンパセリ:少々
マヨネーズ:少々
オリーブオイル、塩、胡椒:少々




■作り方

(1)ゆでたまごを縦割り半分に切り、
黄身を取り出す。

(2)油を切ったツナ、みじん切りにした
アンチョビとイタリアンパセリ、マヨネーズ、
オイル、塩、胡椒を入れフォークでよくつぶす。




(3)(2)をゆで玉子に詰める。
かざりにイタリアンパセリやケッパーをのせる。

中身がペースト状の方が好きな時は
(2)をフードプロセッサーでペーストにする。
私は素材感を感じるのが好きなので
フォークでつぶすだけにします。
オイルの入ってないツナ缶を使う時は
オイルを多めに入れてください。



パンかご入りうずらたまご

■材料

薄切りパン:6枚
うずらたまご:6個
アスパラ:6本
新小タマネギ:1本
バター、ミルク、塩、胡椒:少々




■作り方

(1)バター少々に小たまねぎのみじん切りと
茹でたアスパラの小口に切りを炒める。




(2)パンを型で切る。




(3)型に入れ、刷毛でミルクを塗る。
今回は色々な型に入れてみました。




(4)250度にあたためたオーブンに
数分入れ、型を整える。

(5)炒めたアスパラの上に、
うずらたまごを割り、
うずらたまごが固まるまで再びオーブンに入れる。
(アスパラの先は取って置く)




(6)アスパラの先を飾ってみました。




ルーコラを敷いて春の香りをおともさせました。


最後にちょっとおまけです。



母コッカーの「らら」と
プードルを父に持った娘の「ぼぼ」です。
チョコでできたたまごと一緒に。
 
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