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最新の記事 2006/03/28
 
レシピその12
PRIMAVERA〜イタリアの春〜

今住んでいるミラノは、
街中、レンギョウの黄色であふれています。
モクレンも蕾みをふくらませ、
まわりの木も可愛い色の蕾みが目立ち始めました。
枯れ草色だった野原は、若草色になり、
イヌノフグリもナズナも背をのばして、満開です。

リエティにいた頃の3月は、ミラノの春とは異なります。
山からの吹き下ろしの風はまだまだ冷たいのですが、
太陽光線は夏ではないかと思われるほど強くなり、
気温は緩みます。

この時期は「太陽さんWELCOME!」で、
子供たちにも動きやすい薄着をさせて、
太陽の恵みをいち早く満喫したいと思いましたが、
バッバから「まだまだ薄着にしてはいけない」と、
よく注意されました。
特に「3月の太陽は気まぐれ」と言われ、
太陽の光を直接頭に当てるとよくないそうで、
いつも帽子をかぶるように言われました。
そんなわけで、
子供達が元気に外で遊ぶ時は、コートは脱いでも、
帽子はかぶったままでした。

なぜ、コートは脱いでも、帽子はかぶるのか?
冷たい空気の中での強い太陽だから?
太陽が出たかと思うと雨になり‥‥と、
気候の変化が激しいから?
どんな理由だったかはよくわかりませんでしたが
もしかしたら、
春の太陽に身体がなじんでいないうちから、
急に強い光を頭に浴びさせてはいけない
と言うことだったのかもしれません。

この季節の子供たちは、
手袋、ハイソックス、マフラーかスカーフ、
そして頭には帽子を身につけます。
帽子は額を隠すように深くかぶります。
「5月まではタマネギの皮を剥くが如く
 1枚ずつ取って行きなさい」と、バッバに言われ、
少しずつ手袋やマフラーをはずしていくのです。
そんなところでも、バッバから
自然とのお付き合いのしかたを教わりました。

風の空気の冷たさが、
身体の中まで入り込んで来る3月は、
まだまだ薄着は禁物のリエティ。
窓から見えるテルミニッロ山はまだ雪化粧。
それでも山の裾野は雪解けです。
今回ご紹介するのはその名もずばり
“PRIMAVERA(プリマベーラ)”
‥‥イタリア語で「春」という意味です。

プリマベーラ


■材料(2人前)

ほうれん草:150g(ゆでておきます)
鶏の胸肉(皮なし):2枚
モッツアレッラ(とろけるチーズ):100g
ニンニク:1かけら
白ワイン:少々
野菜か肉のブロード:少々
(固形スープで代用も可)
小麦粉:少々
塩、こしょう、オイル:少々




■作り方

(1)オリーブオイルに、
つぶしたニンニクを入れて香りを出し、
軽く塩ゆでして刻んだほうれん草を炒め、
塩こしょうで味付けをする。




(2)鶏の胸肉に火の通りがよくなるように
切れ目を入れ、塩こしょうをして小麦粉をつけ、
オリーブオイルで両面を軽く焼く。




(3)片面にほうれん草とモッツアレッラを
薄く切ったものをのせる。
弱火で5分位、ゆっくりと肉に火が通り
チーズがとけるまで焼く。




(4)そこに白ワイン少々と
野菜か肉のブロードを入れ(ない時は固形コンソメ)
ふたをする。




(5)肉を取り出し、
スープを少し煮詰めて、塩こしょうで味を整える。

(6)肉と煮詰めたスープを皿に盛りつけて
出来上がりです。
肉の部分が土、ほうれん草の緑が草で、
チーズがとけて雪どけです。




トマトを花に見立ててつけあわせてみました。
これでテーブルは「春」です。
BUONAPPETITO!
 
 
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