おさるアイコン
最新の記事 2005/12/06
 
レシピその4
お米サラダ 〜バッバと野菜の対話〜

今回はサラダのお話です。
我が家は野菜好きです。特にサラダは大好物です。
いとも簡単なサラダ‥‥
新鮮な季節のお野菜を良く水切りして、
ドレッシングを楽しみに残して、くらいなもんだ
と思っていました。
‥‥が、このバッバが作るサラダは一味違うのです。
何度習っても上手に出来ない。
野菜のバランスが違うのでは? と野菜をいただき、
ワインビネガーが違うのかも? と自家製の酢をいただき、
お姉さんの農家で作るオリーブ油もいただき、
何度も挑戦してみるものの、
バッバの家の扉から前の我が家の扉をくぐると、
全てが変わる。
何故?
原因は、単純な理由で、料理では基本のことでした。

先ず彼女の家には野菜用まな板がありません。
まな板はありますが、それは肉や魚用。
野菜は全て手の中で切るのでした。
それもナイフはテーブルナイフなんて時もありました。
野菜の切り方が違うと、必然的に口当たりが変り、
歯ごたえも変わるのでした。
私はどうしても手で切るのは苦手で、まな板の上で、
お野菜をスッパスッパきざんでしまっていました。
バッバは手の中でギッザと優しく切るのでした。
まるで野菜と対話しているようです。
そして指で塩の塩梅を量り、
しお酢も瓶の口を指でぐっと広さを決め調整し、
そこでなんと手を広げてさっくり一度混ぜ、
オリーブオイルをかけ、
また手でさくさくと混ぜました。
これでした!
全てが手のなせる業だったのです。
決して洗練されているサラダではありませんが、
優しい自然の味がするサラダです。
皆さんも試されてみてください。
そのときは野菜達をしっかりと握りしめないように。
対話、対話の呼吸で、野菜を切ります。

今回の私のご紹介するメニューお米サラダです。
日本の酢飯混ぜご飯のようなものだと思ってください。
材料は、冷蔵庫と相談したり、
その日のメニューとのバランスを考えたり、
なんといっても胃袋と相談して決めますが、
今回は基本的なものをご紹介します。
我が家はこれ一皿でプリモセコンドと致しますので
ちょっと豪華です。
お米サラダをプリモのみと考え、さらにセコンドが重い時は、
軽くトマトと青野菜だけにするとか、
パンチをつけたい時は、ニンニクを少し入れたりもします。

お米サラダ


■材料

お米:200g〜300g
グリンピース:茹でたもの50g
野菜の酢け・ピクルスなど:適量
トマト:大1個
(その他、冷蔵庫と相談。野菜類お好みで)
コーン:缶詰の場合、湯でコーンを洗う。
    分量は好みで。
モッツァレッラチーズ:1個
ハム:角切りにして100g
ツナ:1缶
エビ:ゆでたもの100g
卵:4つ。ゆでて4つ切り
オリーブ:種を取って好みの分量
ケッパー:少々
イタリアンパセリ:少々
塩こしょう:少々
オリーブオイル:60cc(中に入れる物によって調整)




■作り方

(1)鍋にパスタをゆでる感覚でたっぷりのお湯を沸かし
   お米をそのまま茹でる。
   アルデンテより少し柔らかめ。
   約15〜20分(お米のタイプで調整する)
   茹だったら水切りざるでよく流水で洗い
   水気を良く切る。

(2)サラダボールにお米を入れ
   材料の刻んだ物を入れていき、
   最後にゆで卵を入れさっくりと混ぜ、
   塩こしょうで味付けし、バージンオイルを入れ、
   さっくと混ぜる。

* 好みでマヨネーズを少々入れたり
 檸檬を少々しぼって入れたり
 ドレッシング感覚で楽しんでください。

 
ご感想はこちらへ もどる   友だちに知らせる
©2005 HOBO NIKKAN ITOI SHINBUN All rights reserved.