その2017
ともすれば淡々と過ぎる毎日を
違うようで同じ、同じようで違う
川の流れとたとえるならば、
暮らしのなかに生じる
さまざまな「まつがい」は、
日々の水面にぽちゃんと投げ込まれた
小石のようなものかもしれない。
意に介さぬ人もいれば、
波紋の終わりまで見つめる人もいる。
そしてそれを投稿する人がいるからこそ、
このコーナーが成り立つのです。
週末恒例の「まつがい」特集。
どうぞ、最後まで、ごゆっくり。
「言いまつがい」を投稿する
はじめて投稿するかたへ
7、8年前のある日、
出掛けようとして、いつものように
原付バイクにまたがってエンジンをかけたら、
エンジン音がいつもより大きいんです。
昨日まで何の不都合もなく走っていたのに
突然故障? とバイクを降りて見回していたら、
自分がヘルメットを被らずに
バイクに乗っていることに気付きました。
20年以上原付ライダーをやってきて、
たった一度だけやらかしたまつがいです。
(みなっち

ついさっき、
食事のあとに化粧直しをしていたときのこと。
唇乾燥する〜。目も乾燥する〜。
と思いながら次の瞬間‥‥。
上を向き、目を大きく開けて、
キャップを外したリップクリーム
持った手は顔の上に。
しっかり目元を拭くためのはんかちも一緒に。
誰もいない事務所でひとり、
「‥‥まつがった」の一言、発してしまいました。
(今は潤ってます

テレビの天気予報が
実際の天気とまったく違うので、
「あてにならん!」と怒り、
「あ、そういえば録画だった」と
あとで気づきます。
しょっちゅうやっつまいます。
(ひかぽん

勤めていた会社へ、
新しい派遣社員がやってきました。
湯沸しポットのお湯の再沸騰を
その方にお願いしたのですが、
緊張されていたのか、
その方はポットごと火にかけていました。
慌てて止めたので、
ポットが溶けるのは防げましたが‥‥。
あ〜、ビックリした。
(ポット

特急列車で大阪へ行った時の事。
車内のトイレに入ろうとしたが、
扉が重くてなかなか開かない。
なぜ? 電車が揺れるからGがかかってんの?
と思いながらも、
足を踏ん張りながらやっとこ中へ。
用を足して、さて外へ出るかと
扉に手をかけると、またしても開かない。
しかもさっきより重い。
このまま出られなかったらどうしよう!
と焦りつつ全身の体重をかけ、
やっとで開いた隙間に腕を差し入れ、
身体を差し入れしながら
なんとか外へ出る事ができました。
さて、しばらく後、目的の駅へ着く前に
トイレ行っとくか、と再びトイレへ。
使用中だったので、外で待っていました。
すると、ガーッと開く扉。
明らかに
自動。なに!?
そこでやっと気づきました。
扉横に「開」「閉」のボタンがあることに。
当然中にも…。
何食わぬ顔でボタン押して出入りしましたが、
ついさっき死にものぐるいで
ドアを開けていた私の醜態が
隣の車両から丸見えだったかと思うと、
気が狂いそうに恥ずかしい。
(黒猫)

私が母と歩いているとき、
すれ違った人の人相がとても悪かったので、
その人からかなり離れてから母が
「あの人、やくざ?」と
おかまのポーズをしながら私に聞きました。
やくざは「頬に傷」のポーズだよ!
(タエコ)
人の「まつがい」を読んで
自分の「まつがい」を思い出したときほど
投稿にうってつけな瞬間はありません。
さぁ、右の赤い「投稿する」ボタンを
すごく気軽にクリックし、
ことのあらましをだいたいの感じで書き表して、
できたら送信してください。
それでは、また明日、よろしくですー。

イラスト:しりあがり寿
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2009-08-23
HOBO NIKKAN ITOI SHINBUN