※スマホで画像を保存したら、
ホーム画面・ロック画面の壁紙に設定してください。
設定方法は機種によって異なります。
ご自分のスマホの設定方法を調べて設定してくださいね。
恐山に行ってきました。
と書くだけで人の心をざわつかせる
漫画みたいな名前の恐山ではありますが
学生の頃に影響を受けた寺山修司さんの故郷青森にあり、
映画「田園に死す」などの作品にもでてくる、
少し不思議で怪しげな場所ですが、
比叡山、高野山と並び、
日本三大霊場とされる由緒正しき山なのです(諸説あり)。
イタコさんがいることでも有名ですね。
いつか訪れたいと思いつつ30年以上が経ち、
大阪や東京からだと
海外に行くよりも少々大変な場所にあって、
寺山修司にも恐山にも興味がない家族に
なぜ行きたいのかを説明するのは至難の技で、
まさに恐る恐るなぜ行きたいかを
プレゼンテーションしつつ、
プレゼンしながらなぜ自分は行きたいのかも
だんだんわからなくなり、
おそらく全員意味不明のまま熱量だけで押し切り、
自分の思い出パズルのピースを埋めるべく
(あえて爽やかに言いますけど)、
東京から車で東北道を
9時間かけて北上して、ピースをひとつ埋めてきました。
情報過多で、なんでも可視化されている時代なのでね、
自分の想像の範囲を越えるような心の動きは
もはやありませんでしたが、
学生時代の青い気分をいろいろ思い出して、
初心に戻れました。
80年代、バブル期真っ盛りに美術系の大学で学んでいると
60年頃のアンダーグランドなカルチャーは
浮かれたバブルの泡を真水に近づけて、
落ち着かせてくれるのにはちょうどよく、
意味もわからずひかれていくもので、
そのおかげで人生随分遠回りしたような気もしますが、
とてもいい肥やしになったと思うし、
ときには斜めからものを見ることの大事さを学び、
バブルが弾けた後も足元をすくわれるようなことにも
ならなかったような気がします。
世間におもねらない、
理論や理屈の前にパッションこそが大事である意味肉体的、
グレーゾーンがたくさん存在した時代に
活躍した作家の作品は
今思うと稚拙な部分もたくさんあるけれど、
ほんとに自由で心動かされるものが多かったなー。
そんな自分が多感な時期に、
たくさん悪い影響を与えてくれて(もちろんいい意味です)
今もなお、トップランナーとして
走り続けている一人に矢野顕子さんがいます。
11月に渋谷PARCOがリニューアルオープンし
「ほぼ日曜日」というとっておきの場所ができるそうです。
そこでのこけら落としに、
矢野さんが主役の展示やライブイベントがあり、
自分も作品で参加させていただきます。
若い頃、将来、矢野さんと関わるお仕事がでるとは、
恐山のイタコに聞いていてもわからなかっただろうなー。
●福田利之のFacebook
https://www.facebook.com/tofukuda
●福田利之のTwitter
https://twitter.com/tofu4cyome
●福田利之のホームページ
http://www.to-fukuda.com/