HOLAND
オランダは未来か?

「ホ 〜!ラント」第11回目

「では数日後に」なんてことを言っておきながら、
1週間のご無沙汰をしてしまいました。
ウソをついちゃいましたねえ。
はぁ〜〜。
ウソもつくし溜め息もつく。
正月くればモチもつくなんてね。あはは。
笑ってごまかしてどんどん進みます。
今回はアムスの奇妙なレストランの話です。

-------------------------------------

お縄パフォーマー・ツバキさんの話シリーズ11
【未来都市アムステルダム?】
(縄というのが、ツバキさんの発言です)
私 「アムステルダムでの外食っ
てどんな形が一般的なんですか?」
縄 「カフェで食事もすることが多いみたい。
あとは中華街のあたりにあるアジア料理店とか。
ステーキ屋とか、
ピザ屋のようなイタリアン系もあるし」
私 「概して美味しいものはなかったとか」
縄

「そうね」

私

「多くを語りたがりませんね(笑)
カフェで食事もしちゃうっていうことは、
あまり昼飯はたくさん
食べないのかなオランダの人は」

縄

「そうみたい。
日本人のほうが確実にたくさん食べるよ」

私 「オランダ料理っていうのはどうなんですか?」
縄

「ジャネットは、
『あ〜、あんなものは食べることないよ!』って(笑)
みんながそんな風に言ってたな。
豆のスープみたいなのがあるんだけど、
『手がかかる上に美味しくないんだ』だって」

私 「ははは。自分のお国料理にクールなんだなあ」
縄 「にしんを生で刺し身みたいに
食べるのは美味しいけどね。
にしんにレモンとオニオンを乗せて、
尾を持って食べる。
春には屋台が出るらしい」
私 「アートっぽい面白い
レストランに行ったんでしょ?
それを教えてください」
縄 「『サパー・クラブ』って言うんだけど、
そのレストランは変わってる。
長方形の小さな体育館くらいあるスペースで、
細長い部屋の奥に厨房があるの。
それで部屋の両側にはマットレスがひいてある。
キングサイズのマットレスが敷き詰めてあるわけ。
しかも片側のは、2段ベッドみたいになっていて
階段までついている。そして部屋の真ん中に、
鉄製のどでかいテーブルがあるの」
私 「へえ、マットレスがひいてあるの?
でんぐり返しでもするために?」
縄 「マットレスの上にお客がみんな
寝っ転がっているの。
飲んだり食べたりしながら」
私 「ほ〜。えらく気さくなレストランですね」
縄 「その部屋は全部アートとして
デコレーションしてあるの。
トイレまで奇麗に
装飾してあって15畳くらいある。
オブジェで木馬が置いてあった」
私 「かなり洒落てるわけですね。
それは誰がアートとして
演出してるんでしょうね?」
縄 「お店全体がオーナーシェフの作品なのね」
私 「するとオーナーは料理するだけでなく、
アーティストでもあるんですか」
縄 「そう。オーナーは絵が好きで、
お客がお給仕をされている横で、
超巨大なキャンバスに油絵を描いてたの。
『今日はそんな気分だから』って。
それで向こう側の厨房では、
料理コンテストで1位を取ったおばちゃんが、
火を吹きながら料理を作ってるし」
私 「火を吹きながらって・・
ゴジラじゃないんだから。
えらいレストランだねそれは」
縄 「厨房のコックたちも緑色の手術着を着てるし、
火を吹くおばさんは料理長なんだけど、
ゴージャスな黒いドレスを着て
手袋やイヤリングもしてる。
ウェイトレスは天使の格好で羽をつけてる」
私 「ほえ〜、
アートってよくわかんねえな俺は。
そのレストランは高いんですか?」
縄 「そこは高級レストランに入るわね。
値段も高いほう。完全予約制だし。
で、その日の食事のコースはひとつしかないの」
私 「それを客はマットレスに寝転んで、
食べたり飲んだりするんですね?」
縄 「そう。リラックスしてお喋りしながら。
で、時々黒いドレスのおばちゃんが
火を吹いたり金粉を散らしたりする。
デザートにチョコレートソースをかける時も、
そのおばちゃんが20皿分くらいに、
チョコレートソースを
お玉で一気にひっかけるの。
それを見てお客が『わー!』と喜ぶ」
私 「お客にひっかからないんですか?」
縄 「お客にはかからない所でやるんだけど、
ウェイトレスの天使の羽は
チョコレートだらけになってた(笑)」
私 「型破りな店ですねえ」
縄 「かなりね。
その店ももともとはスクウォットして
不法占拠で始めたレストランだったの。
それが有名になって大きくなって、
今は自分で買い取ったらしいけど」
私 「どんな飯が出るんですか?」
縄 「肉は出なかった。ベジタリアンっぽい料理」
私 「味のほうは?」
縄 「・・・まあね」
私 「多くを語りませんね(笑)
でもリラックスして
食事をするというアイデアは
とてもいいですね」
縄 「まずマットレスの上に靴を脱いであがるでしょ。
ヨーロッパでは靴を脱ぐっていうのは、
プライベートな間でしかしないことらしいの。
私はすぐ裸足になっちゃうから、
あっちの人たちに驚かれたくらいだから」
私 「そうか、靴をぬぐっていうことが
親密感をたかめるんですね。
それはレストランとしてはそうとう
斬新なことなんでしょうね。
セクシーなものでもあるのかな」
縄 「食べてる横で、
マッサージのサービスもあるの。
Gパンに70年代風の
ファッションをした女の子が、
インド式マッサージとかって
わけの分からないのをやってた」
私 「なんだか楽しそうだなあ。
そのオーナーシェフって人は
有名人なんでしょうけど、
どんな感じの人ですか?」
縄 「ハゲあがってるけど、セクシーなおっさん。
無口なんだけど、
内気そうにしてセクシーに迫る、って感じの」
私 「ふ〜ん。
アムステルダムには個
性的な人が多そうですねえ」

----------------------------------------

ツバキさんのインタビューはもうすぐいったん終了します。
そして次々と別の方に
異なった角度からのオランダを聞いていきます。
お楽しみに。では数日後に。
今度はインディアンうそつきません。

 

1998-10-10-SAT

BACK
戻る