ほぼ日カルチャん

映画『チョコレートドーナツ』

映画

0124-2

人に”愛”を与える天才

あいみ

0124-2

たまに、うまくいかないことがあり
どうしようもなく、不安で
ひとりぼっちの気持ちになるときがあります。

そういう日は
映画「チョコレートドーナツ」
を観ることに決めています。

私のまわりにある”愛”を意識して
「自分らしさを大切にしよう」
と胸の奥がメラメラとやる気に満ちてくるからです。

ゲイのショーダンサーのルディ。
ゲイであることを隠しながら生きるポール。
愛情を受けずに育ったダウン症の少年マルコ。

社会的マイノリティの
3人が出会い、ともに生きる
実話をもとにしたおはなしです。

舞台となっているのは、
1970年代のアメリカ、
LGBTQの方々に対して
今ほど、社会の理解が追いついておらず、
自分らしさを表現するだけで
ひどい言葉を浴びせられてしまう時代です。

その状況下でも、
ルディは一本筋がピシッと通っていて
人に”愛”を与える天才なのです。

その姿が、
キラキラと光り輝いて、
とても美しく感じます。

私が大好きな本
『愛するということ』
/エーリッヒ・フロム の中に

「たくさん持っている人が豊かなのではなく、
たくさん与える人が豊かなのだ。」

という言葉があります。

暮らしぶりが良いわけでもなく、
周囲から冷ややかな目で見られていますが
ルディの心は誰よりも豊かなのです。

そして、
ルディの”愛”に触れた二人も
どんどん豊かになっていきます。

私は、豊かさをどれだけ持っているのでしょう。

誰かに愛を与えられているのかな?
自分を愛せているのかな?
そもそも、”愛”ってなんだろう?

私が生まれるずーっと前から、
世界中のみんな”愛”がなにか考え続けているのでは?

映画の中に
その答えが詰まっていると思います。

知ることは、見えないものが
見えるようになることです。

この映画を通して、”本当の愛の姿”を知ると、
自然と自分のまわりの”愛”を意識しています。

そして、ルディは
「自分らしさを貫いて、
自己を愛する努力をしてるからこそ、
誰かを愛することができるのかも。」
と気がつきます。

私もルディのような、
美しく強固な豊かさを持つ人になりたい。

DVDで観た作品なので、
この機会にスクリーンで観たいと思っています。
興味を持ってくれたかたは、ぜひ。
「ほぼ日曜日」のおとなり、
「ホワイトシネクイント」さんでの上映です。

基本情報

映画『チョコレートドーナツ』

2020年12月11日(金)〜24日(木)
2週間限定《舞台化記念特別上映》
会場:ホワイトシネクイント(渋谷パルコ8階)

鑑賞料金:1,200円均一
※舞台「チョコレートドーナツ」チケット提示で
1,000円(税込)

くわしくはこちらをご覧ください。