ほぼ日カルチャん

グランマ・モーゼス展ー素敵な100年人生

ミュージアム

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こんなおばあちゃんになりたい。

めい

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緑ゆたかな砧公園のなかにある世田谷美術館で、
「グランマ・モーゼス展ー素敵な100年人生」
が開催されています。

グランマ・モーゼスこと、
アンナ・メアリー・ロバートソン・モーゼス(1860-1961)は
1860年にアメリカ・ニューヨーク州東部で生まれ、
生涯のほとんどを農家の主婦として暮らした女性です。
本格的に作品を作りはじめたのは70代になってからで、
80歳ではじめての個展をひらきます。
その後、国内外で作品が評価されるようになっていくなか
農家での暮らしはそのままに、101歳で亡くなる年まで
1,600点以上の作品を描き続けました。

展示会場に並ぶ作品は、どれも
グランマ・モーゼス自身が暮らしのなかで
目にして、経験してきた景色をもとに描かれています。
人生の節目になる出来事や四季折々のイベントを描いた
見晴らしよくひろがるパノラマが印象的です。

《アップル・バター作り》 1947年、個人蔵(ギャラリー・セント・エティエンヌ、ニューヨーク寄託)   (c)2022, Grandma Moses Properties Co., NY

▲展覧会オリジナル商品「ジェニーさんのりんご畑 Apple Butter」                  本場アメリカの伝統製法で作られたアップルバターです。

ほぼ日カルチャんでも販売しご紹介している
「アップル・バター」を作るシーンの作品も展示されています。
りんごを収穫するひと、皮をむくひと、大きな鍋で煮るひと。
それぞれの持ち場ではたらく人たちが
ひとつの景色になって描かれています。
「アップル・バター」ができあがるまでの
ストーリーも感じ取ることができて、
その場のたのしさやうれしさが伝わってくるようでした。

わたしにとって、グランマ・モーゼスの作品は、
いちどに長い時間眺めていたいというより
人生のなかで何度も見返したいものになりました。
大自然のなかで、たがいに助けあいながら
たのしく暮らしていく、やさしさとたくましさ、
そしてユニークな感性にとても魅力を感じます。

わたしも、こんなふうに歳を重ねたい。

憧れと決心が混じり合った気持ちが
お土産になった展覧会でした。

基本情報

グランマ・モーゼス展ー素敵な100年人生

会期   2021年11月20日〜2022年2月27日
開館時間 10:00~18:00(最終入場時間 17:30)
休館日  月曜日(祝・休日の場合は開館、翌平日休館)
会場   世田谷美術館 1階展示室
〒157-0075 東京都世田谷区砧公園1-2
観覧料 一般1,600円・65歳以上1,300円・大高生800円・中小生500円
※日時指定制。チケットについてくわしくはこちら

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