HOBO NIKKAN ITOI SHINBUN

  松本ひで吉さんと糸井重里

犬と猫どっちも飼ってる。松本ひで吉さん。 talkwith糸井重里

HOBO NIKKAN ITOI SHINBUN

松本ひで吉さんと糸井重里

犬と猫どっちも飼ってる。松本ひで吉さん。 talkwith糸井重里

犬と猫の暮らしをマンガにした
『犬と猫どっちも飼ってると毎日たのしい』
というコミックエッセイをご存知ですか?
描いたのは漫画家の松本ひで吉さん。
ほぼ日オフィスにお越しいただき、
たっぷり糸井とおしゃべりしてくださいました。
そんなふたりの対談公開にあわせて、
みなさんから「犬猫エピソード」を募集します。
どんなエピソードでもかまいません。
この対談を読んでなにか思いついたら、
ぜひメールでお送りください。
ちょっとした景品もご用意しました。
〆切は7月29日(月)まで。
みんなでワイワイたのしみましょう!

みなさんの犬猫エピソード、大募集します!くわしくはここをクリック

松本ひで吉さんの
プロフィール

犬や猫を飼ってると時々びっくりすることがある。

糸井
そろそろ時間のようなので、
きょうはこのくらいにしましょうか。
松本
どうもありがとうございました。
糸井
いやぁ、おもしろかったです。
ありがとうございました。
松本
そうだ、糸井さん。
糸井
はい?
松本
対談の内容とは関係ない話なんですが、
糸井さんにお会いしたら、
ずっと言いたいことがあったんです。
糸井
なんでしょう?
松本
私、1998年の「少年ジャンプ」の
赤塚賞に応募したときに、
最終候補の何点かに入ったんですが、
そこで糸井さんが私のマンガに
コメントをつけてくれていて‥‥。
糸井
え‥‥、えぇぇーー!!
ゲフッ、ゲフンッ!
おどろいて咳が出ちゃった。
松本
その頃、糸井さん、
赤塚賞の審査委員をやられてましたよね。
糸井
‥‥はい。
松本
それから21年後に、
まさかこうして糸井さんにマンガを
読んでもらえるなんて(笑)。
一同
わぁーーー(拍手)!
糸井
そんとき、いくつだったの?
松本
たしか、中学三年生でした。
糸井
はーーー!
松本
そのとき糸井さんからは
「もっとアイデアを出してください」という
コメントをいただきました。
糸井
はぁぁ、そうでしたか。
いや、自分で言うのもヘンだけど、
それ、ちゃんとしたコメントですね。
松本
そうなんですか。
糸井
赤塚賞の審査ってけっこう大変で、
すでにアシスタントをやってる人や、
絵をほめられてる人の応募が多いんです。
だから絵はすごく描けてるんだけど、
いちばん足りないのが「アイデア」で。
松本
あぁ‥‥。
糸井
どの人にも当てはまることなんだけど、
「そんなに絵が描けるんだったら、
もっとアイデアを出そうよ」
というきもちがあったんだと思います。
松本
赤塚賞の審査って、
全部ちゃんと読むんですか。
糸井
ある程度、編集部が選んだものが届くんですが、
ぼくはちゃんと見てましたよ。
松本
すごい量なんですよね。
糸井
すごい量でしたね。
ぼくは「いい人を落としたくない」という
きもちがすごく強かったんです。
本職の広告の審査員のときも、
ぼくが推薦しなかったら落選してた人が、
そのあと才能を認められて、
すごい人になったというのがあります。
それはぼくのちょっとした自慢(笑)。
松本
へぇーー。
糸井
でも、中学生がいるとは思わなかったなー。
もしかしたら編集の人が
「この子は中学生です」とか
言ったかもしれないけどね。
松本
すごく下手くそだったんで。
糸井
そこまで残ってるのがすごいよ。
そもそも赤塚賞の応募するのって、
女の子はかなり少ないですよ。
松本
なので男の子の名前で応募したんです。
糸井
はーー。
松本
年もひとつ上にサバを読んで、
ウソばっかりついてました(笑)。
高校生の男の子にふんして送ってました。
糸井
もう、そのこと自体がすごいね。
なんでそんなこと考えられるんだろう。
なんか、猫みたいだね(笑)。
松本
たくさん策を講じて(笑)。
まあ、マンガは下手だったんですけど。
糸井
審査員が見るところまで行くのは、
めちゃくちゃ大変なことですよ。
じゃあ、そこまで行ったということは、
編集者がついたんですよね、きっと。
松本
そのときはビビっちゃって、
「無理です、無理です」って言って
断っちゃったんです。
「まだ学生なんで、マンガとか描けないです」って。
なんで応募したって感じですよね(笑)。
糸井
サバを読んでまで応募したのに。
松本
ほんとそうですよね(笑)。
当時の雑誌を持ってこようと思ったんですけど、
手に持つだけでバラバラになりそうだったので、
スマホで写真をとってきたんです。
糸井
見せて、見せて。
松本
ええっと、あぁ、これです。
糸井
えぇ、どれどれ。
ああー、ほんとだ。ぼくのコメントだ。
松本
これをまさかこうやって
見せる日が来るなんて(笑)。
糸井
作風はちょっと和田ラヂヲさんみたい。
松本
あぁ、そうです。
この頃くらいからすごくハマってました。
糸井
ラヂヲさんも観察の人だもんね。
いやぁー、すごい。
ありがとうございました。
松本さんの他のマンガも
ちゃんと見させてもらいますね。
ぼくは知らなさすぎたから。
松本
でも、このマンガから
入ってもらえたのは、
私としてもうれしいです。
いちばん素が出てるマンガなので。
糸井
そうでしたか。
いやー、びっくりしました。
教えてくれてありがとうございました。
これからもよろしくお願いします。
松本
はい、ありがとうございました。
(対談コンテンツはこれで終了です。
犬猫エピソードは引きつづき募集中です。
みなさんのご応募、お待ちしております!)

告知1 みなさんの犬猫エピソードを募集します!告知1 みなさんの犬猫エピソードを募集します!

犬や猫と暮らすたのしさやおもしろさや、
せつなさや愛おしさみたいなものを、
みんなで一緒にわかちあいませんか?

ちょっと変わった体験、笑っちゃうような事件、
ずっと心にしまったままの思い出話など、
誰かに聞いてほしい犬猫エピソードがありましたら、
ぜひとも私たちにメールしてください。

いくつかのエピソードは後日、
ほぼ日刊イトイ新聞で掲載します。
みなさんからの投稿、お待ちしております!

応募は締め切りました。
たくさんのご応募、ありがとうございました。

告知2 シリーズ累計50万本突破!『犬と猫どっちも飼ってると毎日たのしい』1巻〜3巻まで好評発売中。告知2 シリーズ累計50万本突破!『犬と猫どっちも飼ってると毎日たのしい』1巻〜3巻まで好評発売中。

  • 犬と猫どっちも飼ってると毎日たのしい①
  • 犬と猫どっちも飼ってると毎日たのしい②
  • 犬と猫どっちも飼ってると毎日たのしい③

キュートな犬くんとクールな猫さまと暮らす、
漫画家の松本ひで吉さんのコミックエッセイです。

単行本は3巻まで刊行され、
累計発行部数は50万部を突破!
単行本にはツイッターでは読めない
描き下ろしエピソードも満載です。
書店などでぜひお手にとってみてくださいね。

お買い求めはこちらからどうぞ。

©HOBO NIKKAN ITOI SHINBUN